2005年03月17日

吉本隆明「食」を語る


吉本隆明「食」を語る

 きょう、神保町の三省堂で購入しました。でもちょっと読んでいて、ショックなことがあります。吉本さんは、どじょうが苦手なんだ。吉本さんは次のように言っています。
 
 おやじがよくドジョウ鍋を食いに連れて行ってくれたんだけれど、あれが気持悪くて。
 
 え、もう私なんか、どじょう鍋は大好きです。日本酒に一番合っていると思うのです。もう昔から私は好きですね。相手がものすごい美女で、そして私はものすごく好意を持っていても、そのひとが、どじょうが苦手だなんていうと、私はもう、その相手にたいして、百年の恋もいっぺんに醒めるという感じなのですね。いや、私が惚れる相手は、みんなどじょうが好きなはずなんですが。これはものすごいショックだなあ。


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この記事へのコメント

8. Posted by モーリス   2005年03月31日 02:17
本書を一気に読みました。私も時折「聞き手」の仕事をするのですが、宇田川さんの緩急自在な聞き方が本当に参考になりました。「人はその人の器以上には聞けない」という言葉があります。薫り高い銘酒がなみなみと注がれた、すてきな大杯でした。一歩でも近づけるよう精進を重ねる「おちょこ」であり続けたいものです。素晴らしい作品をありがとうございました。
7. Posted by こまめ   2005年03月31日 00:24
フランスの食文化を語らせたら右に出る者はいない宇田川さんが、吉本さんの「食」を通じて思想家の内奥に鋭く迫っている。用意周到な宇田川さんの「つっこみ」と「ぼけ」が遺憾なく発揮されていて、吉本さんが胸のうちを思い切り吐露している。絶妙な会話になっている。また本書は戦後の日本人の生き方が描かれている労作でもある。「食」が深く思想と通じていることが分かる。それにしても、吉本さん曰く、フレンチも会席料理もくだらないの一言は迫力。世にごまんとある自慢話たらたらのグルメ本と一線を画している。
6. Posted by バカ殿   2005年03月27日 18:31
吉本さんの人生の軌跡を辿りながら、時代を背景にした個人の食と住む場所とその環境の重要性、そして時代の証言に十分になっている点に強く惹き付けられた。だいたい、インタビュー集はつまらないものと相場が決まっているけれど、この本の魅力的なところは、二人が良質のインテリだからと思う。日本にはインテリや文化人は掃いて捨てるほどいるけど、二人のような人は珍しい。両者が共に、フランスという国際性を持った国をよく知っていて、そこを通過・濾過しながら日本について語っているからだろう。良書。
5. Posted by    2005年03月27日 03:50
 みなさん、どうもコメントをありがとう。
 私も、このインタビューは大好きです。今まで、この感じの出版はいくつもありましたが、これが私はとても好きです。吉本さんのさまざまな日常が実に私にも手にとるように伺えた気がしています。
4. Posted by 小林   2005年03月27日 02:42
吉本さんと宇田川さんという異色の対談が丁々発止と続く。小気味よい言葉の応酬はスリリングでボルテージは高い。吉本さんという稀代の人物の良質の「素」があぶりだされていくプロセスは感動物。次回作を読みたくなる。宇田川さんの吉本さんへの敬愛がにじみ出ているのも素晴らしい。近年稀に見る傑作だ。
3. Posted by 裕   2005年03月22日 10:30
私はあんまり政治や思想には興味なくて、食には人一倍うるさいだけ。だから本屋でこの本を買った。結論、すごく面白かったよ。分かりやすくて、吉本さんという人の素顔も分かったし、「食」ってやっぱり、その人の生き方の中で重要な要素になっているのがよく分かった。ばななの父親としての立場も微妙なんだ。刺身嫌いなんだとさ。この本、よく出来た本だと思う。周りに勧めてる。
2. Posted by 碇   2005年03月20日 13:50
吉本隆明が、ばななのお父さんだっていうのは知っていました。でも、何だか難しそうな本ばかり書くので手を出したことはない。たまたま「食」につられて買ったけど、面白くて一気に読んじゃった。分からないところもあったけど、こんな日本人もいたんだと思ったわけ。「食」の部分もスパイスが効いててよかったし、カバーの写真もいいね。顔に日本人の良さが出ている。インタビューもさすがに上手い。
1. Posted by 酒井   2005年03月20日 02:34
この本、めちゃくちゃ面白い。吉本さんの生き方を丁寧に追ってるし、ちゃんと時代の証言になっている。よくここまで吉本さんの胸襟を開かせたもの。感服。インタビュアーの力量だと思う。

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