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　私の　漢詩のいくつかの規則　にcarreraさんから　コメントをいただきました。

 

「林下」
樹　涼　山　意　秋
雲　淡　川　光　夕
林　下　不　逢　人
幽　芳　共　誰　摘

岩波の中国詩人選集に載っていました。あまり有名ではないのかも知れませんね。こんなのをあげると私の傾向が読まれちゃいそうですね。(笑)

　やっぱり私の知らない高啓の作品でした。やはり、もっと学んでいかなくちゃいけないなという気持になりました。

故事を読み込むこととか、やはり最終的には発音の問題で諦めました。周さんが大嫌いな吉川幸次郎が、むかしNHKの教育テレビで「杜甫」をやっていて、横に必ず中国人を座らせて読ませていました。

　そうですね。私は吉川幸次郎が大嫌いなのです。私はよくいうのですが、彼の弟子であった高橋和巳が最初の河出書房の「文藝賞」を取りました（１９６２年のこと）「悲の器」ですが、私は、あの小説の主人公正木典膳こそ、この吉川幸次郎がモデルなのだと、ずっと言い張ってきました（でも学生のときから、誰もそれを認めてくれません）。もちろん、あの主人公は法学であり、吉川幸次郎は中国文学（というか漢文学というか）なんで、私のいうことは誰もが驚くわけなのですが。
　私はいつも思うのですよ。吉川幸次郎の前で、涙を流している高橋和巳を想像するのです。私は本当にあんな奴、大嫌いです。吉川幸次郎は、杜甫のことを、著作の中でも「先生！」と呼びかけているのですが、それがそもそも嫌いです。

　私は　周の漢詩入門　の中の　李白「子夜呉歌」で、以前には最期に以下のように書いていました。

　　この「子夜呉歌」について、私はもう一度別な面から書いてみたいと思っている。

　これはかなり真面目に思い詰めていたのです。それはこの李白の「子夜呉歌　其三」の日本人の訳文として、吉川幸次郎の訳を載せること、そしてそれと比較して、佐藤春夫の訳を載せることです。いかに吉川幸次郎が駄目で、佐藤春夫がいかに、この「子夜呉歌」を理解しているかを書きたかったのです。でもでも、これは私は高校生のときに思っていたことなのですが、この二人の正確な訳が見つからないのです。つい一年前にもある古本屋で、佐藤春夫の漢詩についての彼の訳の詩集を手に入れたのですが、この詩はありませんでした。吉川幸次郎も同様です。吉川幸次郎全集を見ればいいのでしょうが、どこにもないんだよな（もちろん、図書館も見ていますよ。どうせ、私の行く図書館ですがね）。
　だから、それが果たせそうもないので、ここの文も変えました。いつなんどき、どこかの飲み屋でおっ死んでいるか判らない私ですからね。

また、知り合いの台湾の留学生にも読んでもらったことがあります。なんとなくですが、原語で聞く方がいいような気になってしまったのです。

　たしかに、このことは言えるかもしれません。でも実際に中国語を聞くことができなかった昔の日本人の解釈する中国の詩も、そして日本人が作る漢詩もいいものですよ。
　また、中国音で聞く、詩ではなく、日本の詩吟で聞く詩もいいものですよ。私はいつも漢詩を詠っています。どこでも吟じていますよ。昔はヘルメットかぶって、集会でも詩吟をやったものです。

　続いて、同じく手賀沼のふるさと公園です。