医龍 10―Team Medical Dragon (10)
書 名 医龍10─想定外─
著 者 乃木坂太郎
    永井 明
発行所 小学館
定 価 505円+税
発行日 2006年1月1日初版第1刷発行
読了日 2006年6月24日

 この9で書きましたように、私は「政治」ということを思い出し、考え込んでいました。そしていくつものことを思いだし、それを書いてみようかと思っていました。私が過去学生運動という政治に拘わっていたことの思い出ではなく、いくつもの職場やいくつもの組織や団体で拘わり経験した「政治」の思い出です。
 でも、それを書き出す前に、この号を読んでしまいました。この号では前号に引き続き、政治の切実な場である臨時教授会の展開の中、朝田のやる小さな赤ちゃんの手術が行われています。
 でも、この作品の展開が凄まじいのは、そのときに、いわば朝田を忌み嫌っている側の男のお母さんが突然に、手術が必要だということで、緊急に運ばれてきます。そして、朝田はその手術にも向かいます。もうこのときに、私は独りでただただ涙を流していました。たった今のことです。
 私が過去拘わり、そしてその思いの中で、今も忘れられないまま生きているわけですが、この作品では、もっと違う視点から描かれています。言うとすれば、それは違うところから見た「神の視点」とも言えるのかな。
 なんだか羞しいくらい涙を流しました。独りでいてよかったな。