李白が、長江の三峡を下る中で作った詩です。
巴女詞 巴女（註１）の詞（うた）
李白
巴水急如箭 巴水（はすい） 急なること箭（や）の如く
巴船去若飛 巴船（はせん） 去ること飛ぶが若（ごと）し
十月三千里 十月 三千里
郎行幾年歸 郎（ろう）は行きて 幾歳（いくとし）にか帰らん
（註１）巴女（はじょ） 巴とは四川省重慶。この地で生活する女のこと
巴水の流れが 矢の如く、
巴水を行く船も 飛ぶように速い。
十か月も離れ、三千里の彼方にいるあなたは、
いったいいつになったら帰ってくるおつもりなの。
四川省重慶の地の巴（は）の民謡を取り入れている詩です。
遠くに行ってしまっている恋人を思って、巴の女心になって歌っています。おそらく李白はこの三峡を何度も行き来したことだろうと思います。
その三峡を下るときに、その巴の国の若い女性になったつもりで、李白が歌っているのです。
同じく２３日の王子の玄関の花です。いつも妻が花を変えてくれています。
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