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 ナミちゃんのブログボランティアの例会 というUPがありました。ナミちゃんは、ずっとやられているんだな、と思い大変に感心しているところです。
 それで、そのUPのコメントに次のようなことがありました。これを読んで私が感じたことがあるのです。

昨日娘と近所を歩いていたらどうも認知症らしきお年寄りが「ケースワーカー」と名札をつけた若いスタッフと道端でケンカのようになってたんです。暑い中日陰にも入らず。悲しくなりました、せめて日陰にと思い声をかけました。すごい顔でにらまれました。どうしてそんな人がそういう仕事につくんでしょう。人格テストもしてほしいです!

 上はおたるんさんがコメントしてくれた内容です。それに対して、ナミちゃんが次のように応えています。

おたるんさん!よく日陰にと・・声をかけましたね。出来そうでなかなか出来ないことです。お年寄りの意思や希望に対しての接し方を考えて欲しいとおもう場面・・お年よりが○○をしたいという・・スタッフは何かの理由でダメだという。お年寄りは認知症かもしれない・・ダメという理由が理解できない・・何回かこれを繰り返す。
やりたい・・ダメ・・やりたい・・ダメ。ケンカみたいにはなって欲しくないですね。大変なことだと思うけど相手の方は介護がなければ
出来ない状態なのですから・・。

 私の母は、8月14日に亡くなりましたが、認知症で、ずっと介護を受けていました。私の義母も現在認知症で、東京都北区である介護サービスを一昨年の1月から受けています。私の母は、私たち夫婦も、弟夫婦も、孫たちも協力しましたが、一番介護でやりきってくれたのは、義姉です。私の義母は、私たち夫婦が懸命にやっていますが、私の長女夫妻も強力に手伝ってくれています。
 ただ、やはり私たち以上に介護サービスをしていてくれる方たちがありがたいのです。
 それで、これは今から7年くらい前に、私の長女と話したことです。私の二人の娘は、文教大学の教育学部で、二人とも教員になりました。それで長女の女性の友だちで人間科学部の女性がいまして、長女と親しくて、よく家に来てくれて、お喋りしていました。綺麗な娘で、私はだから気に入っているわけですが、でも彼女の真面目に介護を考える姿勢も好きになれたものです。彼女は今千葉県のある街で、介護サービスで働いています。
 この娘を見て、私は長女と話したものです。「あの娘はいい子だねえ。でも認知症の介護サービスなんてよくやるなあ、偉いよなあ」と私が言ったところで、長女との少し長い真面目な話になりました。
 私がいうのは、ああいう介護サービスをやろうという人たちはみな偉いなというのですが、長女がいうのには、ああいう仕事をやろうという人は、もちろんその長女の友だちのように真面目に考えている子もいるわけだが、実は、その仕事が大変に楽だから選ぶ人もいるのだということを聞いたのです。
 つまり、介護する相手が、何かを道に落としたとして、それを厳しく「それは自分で拾いなさい」というよりも、介護する側が自分で手を出して拾ってあげたほうが、実は大変に楽なのです。そして残念なことにそうしてしまう方が多いのです。そのときには、厳しい声で、「自分の手で拾いなさい」と言ったほうが、その相手には本当はいいことなのです。このことはよく見ておいてほしいのです。簡単に拾ってあげる人は、それは自分はそうしたほうが楽だからやっているのであって、その相手のことを真剣には考えていないのです。むしろ、そのときに、厳しく、「それは自分で拾おうね」と言うことのほうが大事なのです。

 このおたるんさんが実際に見たことは、事実がどうだったのかは判りません。でも「どうしてそんな人がそういう仕事につくんでしょう。人格テストもしてほしいです! 」というふうには、簡単にはいえないことだと思います。なんでも優しくどんなこともやってあげるのが、真に人間として優しいことかどうかは簡単にはいえないことなのです。まして「人格テスト」なんて、冗談ではありません。そんなテストを誰がどうやって作るのでしょうか。そしてその種のテストはたくさんあります。でも、そのテストから、「これなら適正だ」なんて判断されることは冗談ではありません。

 私は今、義母の介護をしていて、どうしてもときどき厳しい声を義母に投げつけてしまいます。それは義母のことを考えるからではなく、自分の都合です。でもそんな瞬間を見ている長女は、いつも私を注意します。そしてそんな長女は、いつも義母に優しいです。優しいけれど、ちゃんと適確に伝えています。ああ、長女は、少なくとも、私よりはまともな教育者だなあ、もっといえば、私よりはまともな肉親だなあ、と私はつくづく思っているところです。でも私もそうしたまともな教育者になりたいなと思っているのです。

 写真は、新婚旅行に行きました次女ブルータスの甥ポコちゃんへのお土産の布絵本の6、7ページです。