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 いわゆる表現の芸術性が問題になるのは文学なんだという観念をもっと広げていったら、それは普遍文学というものになるんじゃないかと。だからその頃、俺は何をしたいんだっていわれたら、実際にあるかどうかは別にして普遍文学っていうものを想定していたんです。ジャンル別にこれは文芸、これは何っていう考え方をとらなくても普遍文学っていう概念を作れば最終的にその中にみんな入っていくんじゃないかと考えてましたね。それで相当程度の問題は、歴史的にもそれから現実的にもその範囲の中に入れていくことができるんじゃないかということは今でも考えたりしてますけれど。これは柳田国男なんかの影響が現れたひとつの形だと思います。(「吉本隆明 自著を語る」第七章『共同幻想論』)

 このことが『共同幻想論』について書かれている中に書いてあるというのが私には大きなことに思えます。『共同幻想論』というのは、私は単純に国家論だと思ってきたわけなのですが、そんなことでくくれないのだということを私は感じています。

 写真は、新婚旅行に行きました次女ブルータスの甥ポコちゃんへのお土産の布絵本の2冊目です。前のは数字の絵本。今度はABCの絵本です。