おじいさんの旅
 ナミちゃんの紹介で、本日王子図書館で手に入れ、読みました。この絵本を見ていて、私は思わず涙を流しそうになりながら、妻の前なので、それを隠していました。

書 名 おじいさんの旅
文・絵 アレン・セイ
発行所 ほるぷ出版
定 価 1,500円+税
発行日 2002年11月25日第1刷発行(原作は1993年発表)
読了日 2007年10月28日

 このおじいさんの気持が何故か自然に判るような気持になるのです。
 この絵本を知ろうとするのには、今すぐには以下のサイトで読まれるといいと思います。

 http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2003/02b.htm#hehon 月刊児童文学翻訳2003年2月号書評編「―― ふたつの故郷を旅するおじいさんの心 ――」

 もちろん、私にこの絵本を教えてくれたナミちゃんの紹介も私には最高のものです。

 http://blogs.yahoo.co.jp/namint7/24444569.html 絵本「おじいさんの旅」

 ナミちゃんが次のように言っています。

・・二つの祖国を持つことの意味を叙情感と共に静かに問いかけている絵本です

 私は今に至っても、海外などに旅したことはありません。でもナミちゃんが、次のように言っていることは、私も強く感じています。

日本にいると海外に憧れます・・住んでみたい・・
そして・・住んでみると日本が懐かしい。
海外に限らず・・そこに住み・・産み・・育て・・育ち・・送り
時間が流れたという確かな軌跡があるとき・・この本の作者の気持ちに通じるものを感じるかもしれませんね。

 このことが、私が何故か、このおじいさんの気持が判るようになることなのだろうと思うのです。
 以下に書きました

 http://shomon.livedoor.biz/archives/51167819.html 絵本「おじいさんの旅」のことで思い出しました

 私のもともとの詩吟の宗家である荒國誠先生のことでも思い出すことであるわけです。

 そしてまた私は海外には住みませんでしたが、生まれたときから少年期・思春期を日本中のあちこちですごしました。私が記憶がはっきりする3歳くらいから、18歳くらいまで、私が過ごした地方は、秋田、札幌、名古屋、鹿児島、横浜です。どの街も秋田以外は、住み始めたときから嫌いな街ばかりでした。でものちになると、どの街も懐かしくなります。この中では、横浜なら今でも手軽に行ける距離にありますから、ときどき出かけては、懐かしく思い出せる街を彷徨い回っています。
 どの街も、私に冷たい思いがしたものですが、それは私のほうが一方的に嫌っていただだけなのです。いくつもの故郷を持つというのは、嫌なことだと思っていたのですが、今ではどこの故郷も懐かしいだけなのです。
 そんなことを思いだして、またこの作者の作品はすべて読んでみたいと思っています。

 ナミちゃんが書かれていますが、

アレン・セイの絵も素晴らしいです。絵本というよりは一枚一枚の絵が芸術品のようです。
作者が丹念に時間をかけて描いた様子が伝わります。

 このことも大変に見ていて感じることです。

 この作者の本は他に以下が翻訳されています(アレン・セイは日本語でも書いていますから、「はるかな湖」が椎名誠の訳、「さんねんねたろう」がもりたきよみの訳です。

 アレン・セイ(Allen Say)邦訳作品リスト
1.1982「じてんしゃのへいたいさん」(The Bicycle Man)
 水田まり訳 新世研 1988
2.1989「はるかな湖」(The Lost Lake)椎名誠訳 徳間書店 1999
  http://www.yamaneko.org/dokusho/shohyo/osusume/1999/lake.htm
3.1988「さんねんねたろう」(The Boy of the Three-Year Nap)
  原作ダイアン・スナイダー 翻訳もりたきよみ 新世研 2000.11
4.2005「紙しばい屋さん」(Kamishibai Man) ほるぷ出版 2007.03

 でもこうして実際にこの絵本を読んでみて、私の子どものときからのことを思い出していました。いや、それはナミちゃの紹介を読んだときから、私のもともとの詩吟の宗家のことと、私が子どものときに過ごしたたくさんの故郷をことがずっと思い出されてくるのです。懐かしい大切な思い出です。

 最後に、ナミちゃんが書かれていることで、私にも大変に印象に残ったところです。

子ども達の通った小学校の先生から帰国時に贈られた本です。彼もノルウェーからの移民であったおじいさんを思うときこの本を読んだそうです・・そして・・これからもずっと・・この本を読む時は貴方達のことを思い出すよ・・貴方達の幸せに満ちた未来を願って☆☆☆。

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