07110101ちさという女

 私には、このちさという女性が大変に可哀想な感じしかもたないのです。この「私」がちさをからかったのに、それが判らないままです。「私」は少し「哀れみ」というような感情をもったようです。でもでも、こういう「私」のからかいはよくないよなあ。


ぼてれん

 夫婦とは言っても、女性は子どもをお腹に実際に宿すわけだから、その点はおおいに役割が違うわけです。お腹に、次第に大きくなる子どもを入れたままで10月10日(場合のよっては、これより短かったり長かったり)過ごすわけです。生まれたばかりの赤ちゃんが、すぐにウンチをして、おしっこをする。あ、でもちょつと前まではお母さんのお腹の中で垂れ流しだったわけです。女性の身体って、実に神秘です。
 でもこの沢田も、そんな女性のことが自分の女房のことがはっきり判りません。そんな夫の思いを見事に書いています。でも最後に、沢田は、そんな女房が大変に可愛く思えるのです。いいなあ。


荷造りはもうすませて

 どうしてか、この夫婦も夫には、元の家庭があり、そこには夫の老母と子どもが三人いる。でも元の妻は、別に結婚した。だが、何故かその元の妻が新しい結婚に破れて戻ってきている。だが、えり子にも、夫にもそれはもう関係のない煩わしいことのはずだ………はずのことなのだ。でも。夫はしょっちゅうこの元の家に出かけていかなければならない。いつも不愉快な声、不機嫌な顔で出かけていく。でもどうなのだろうか。


夢のように日は過ぎて

 しかし、これは怖い話ですね。もう私には関係ないことなわけだが、たくさんの後輩には話すことがたくさんできます。もちろん、男性にも女性にもです。
 でも私はこの「私」がなんだか好きになれます。こんな感じで生きるべきです。そしてそんな女性が魅力あるわけだが、また怖いところもあることを、男が知らないといけないのだ。

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 この写真は、このブログをUPした翌日撮りましたものです。要するに、画像が足りないのですね。とにかく、眠っている猫です。