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 これは 週刊アスキー通巻663号 に掲載されていたものです。
 このインタビューで「ニコニコ動画」という文字が出てきて、私はまったく知らなかったので、早速見てみました。

   http://www.nicovideo.jp/  ニコニコ動画

 この岸さんが言われることなのですが、

 著作権がコンテンツビジネスの基礎にありますが、著作権法の基本構造がアナログ時代のままなので、権利者、例えば音楽業界や放送業界の意識が古いままあんですね。それに対してネット至上主義者、デジタル万能主義者の主張はラジカル過ぎるんです

 ただ、この古いままの意識のままにあぐらをかいていたところに、インターネットが大きく現れ、行政は何も判らないまま、新しいものに一応旗を降っている。
 次は、このインタビューを書いている岩戸さんの言われることですが、これはよく現状を現していると思いました。

 これはある地方局員から聞いた話だが、既存の権利団体(テレビ局などだが)は、浦賀に黒船が来たとしても浦賀から大砲を撃ったって、江戸城には届きはしないという気分でいるという。よくある話だが、役員クラスは自分が局にいる間は世の中の変化は自分に及ばないと思っているのである。自由化や変化が一方的に良いとは思わないが、巨大な権利を持っている団体は概ねそんな物だ。

 それに岸さんがこう言われている。

 ネット至上主義で100点満点の理想論を叫び続けるよりも、まず50点の現実論を実現するほうが大事だ

 これが小泉改革と竹中平蔵のやり方だったでもあったということのようです。

 そして岸さんは、私が驚いてしまうことをいいます。

 クは個人的に、違法コピーされることで権利者が潤うビジネスモデルの構築は十分可能と思っていまして、いつかどこかで実現したいと思っています。

「えっ、そんなことが可能なのか?」とただただ驚くばかりです。「それは間違いなく、近い将来訪れることである」と岩戸さんは言われています。

 アメリカはかなり変化を続けています。日本はアメリカに2周は遅れているのではないかと岸さんはいいます。そうなのかなあ、日本のほうが進んでいるところは、このインタビューを読む限り、私にも何も見えてきません。岸さんの言われる「広告代理店数社のブラックボックスに入ってしまう」という言葉に、私も大きく頷いてしまいます。

 思えば、たしかに日本はコンテンツだけが至上なような思いがあると思いますね。いや私もたった今までそうでした、だから「コミュニティーやコミュニケーションの要素がないとダメ」という岸さんの言われることに、私も頷くのですが、私自身がどうできるのかなあ、と不安でしかありません。

 ただ、この号の岸さんの言われる内容は、私にかなりなものを与えてくれた気がしています。ただ、そうであっても私はまだまだ実際に理解していけるのはまだまだのことのようにも思え、それがなんだか哀しい思いも抱いてしまうのです。

 岩戸佐智夫「第8回著作権という魔物」2007.12.04  へ

 写真は、11月8日午後7時くらいの王子豊島の蕎麦「砂場」の近くです。