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 老人はみな死ぬのを怖がっているわけです。僕はそう確信して疑わない。自分の寿命はいくばくもないと考えたら、一〇〇人いたら一〇〇人とも一〇〇パーセント必ず怖くなる。考えなければ怖くないけれど、先の余計なことを考えたら怖くなるし、重体だとか瀕死の人だってそうに決っています。ただ口で言わないだけですね。あるいは言えないだけです。
 だけど、お坊さんとしてそうした人を見たり世話をしているうちに、死者の扱いに慣れてきて、学校の先生が生徒を扱うのと同じで、テレビに出てくる教師と同じで、怖くないと思い込んでいるだけです。そんなことはないんです。自分だって本当に死ぬことを考えたら怖いに決っているわけです。
(「よせやぃ。」『教育について───第一回座談会』)

 私はまだ老人とはいえない年齢なのかもしれないが、確実にすぐそばに迫ってきているわけなのです。もう自分の周りには、同じ年代なのに、何人もの「死」を身近に感じていることです。「死」ということに関しては、自分の死ということには、考えもしないというところが、ずっと私の取ってしている姿勢なわけです。でもこのことがもっと大事な姿勢になっていくのでしょうね

 写真は11月30日に Cafe’ Lander Blue で撮りました。店の中にこうした絵が飾ってあるのです。