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 これは、週刊アスキー第669号 に掲載されていました。サブタイトルは前号に続いて、「テレビに未来はあるのだろうか(中編)」です。

 今回はクリエーターズの高村裕さんのインタビュー記事です。この彼が言われていることは、誰もいちいち頷くことばかりではないのでしょうか。

「何かテレビ自体が面白くない、個性的でない、間違いなく、似たような番組ばっかりだから」

 この言葉は、私がつい先日私の妻と話していたことです。この年末になると、もうテレビは見ても、とてもつまらないものばかりです。誰もがもう何年も前から感じていることでしょうね。

 高村さんは、「事実として海外で日本のコンテンツはあんまり売れていない」といいます。
 そして私が決定的だと思うことを言っています。

 なぜ日本のテレビ番組は海外で売れないのか? いつも持ち出されるのは言語の問題だ。
「関係ないって(笑)」
 と高村。
「言葉は関係ないって(笑)。翻訳すればいいんだから。要するにつまんないんだということを認めようよとボクは思う。なぜつまらないものを作っているのかということを考えようよと言いたいんだ。………………………」

 これはこうしてズバリと言ってくれています。このことはいつも感じています。そして私自身も、日本語は難しいからなあ、なんて思い込んでしまいます。
 私の 周の映画館初恋のきた道 について書いています。この映画は私の大好きな映画です。この最後に私は次のように書いています。

 もう一つ、これは米中合作映画だからなのか、字幕でも登場人物の名前はみなカタカナでした。できたら、それくらいは漢字で書いていただきたかったなという思いです。

「でもそうじゃないんだ」と今思いました。私は最初に

キャスト
  配役名         俳優名
 チャオ・ディ(18歳) チャン・ツィイー(章子怡)
 ルオ・チャンユー    チェン・ハオ
 ルオ・ユーシェン    スン・ホンレイ
 チャオ・ディ(母親役) チャオ・ユエリン

と書いています。私がこの主役のチャン・ツィイーを章子怡と書けたのは、他で調べたからなのです。それででも他の配役のは、判りませんでした。これが私には不満でした。「中国映画なら、同じ漢字を使っているんだから、それで書いてくれよ」という思いだったのですね。でも今改めて思えば、まさしくそんなことは関係ないです。配役名を漢字で表記できたとして、それがあの映画への感動をどう深くしてくれるものなのでしょうか。

 そんなことを考えていました。

 それで最後に高村さんが言われていること、既存の利益を抱え込むことではなく……………………ということに、おおいに頷いていた私です。

 岩戸佐智夫「第14回著作権という魔物」2008.1.22  へ

 写真は27日の谷中の「浅野」です。そこのトイレにこの絵がありました。