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 坂本龍馬という幕末の志士には、「人は何とも言わば言え 我がなすことは我のみぞ知る」という短歌があり、私が1971年の埼玉大学のむつめ祭の統一テーマの「呼狂呼賊任他評」のサブテーマにしたことがあり、そのころから、彼の作った詩歌には親しんできたものでした。
 その龍馬の「愛酒詩(酒を愛するの詩)」という漢詩があります。

    愛酒詩  坂本龍馬
  酒者可呑酒可飮 酒は呑む可し 酒は飲む可し、
  人生只有酒開膽 人生只だ 酒有りて胆(きも)を開く。
  醉中快樂人無知 酔中の快楽 人知る無し、
  大地爲蓐天爲衣 大地を褥(註1)と為して 天を衣と為す。
  英雄生涯眞乎夢 英雄の生涯 真か夢か、
  厭迄呑酒醉美姫 厭く迄酒を呑みて 美姫に酔はん。

  (註1)蓐(しとね) 敷き布団

  酒というものは、呑むべし飲むべし、
  人生で心を開くのは、ただ酒があるばかりだ。
  酔いの中での快楽を他の人は分かろうとしない、
  大地を褥とし、天を衣としていこう。
  英雄の生涯は、真か夢なのか、
  あくまで酒を呑んで、美女に酔いしれよう。

 土佐というところは、実に大変なほどお酒を飲むようです。この龍馬も実に酒を飲んでいたようです。「大地爲蓐天爲衣」という句を読むと、そんな龍馬の姿も心も見られるような思いになります。
 それにしても、龍馬は実に短い生涯でした。後年、土佐藩主だった山内容堂が東京新橋で、酔って「龍馬よ!!わしを許せ」と叫んでいたようですが、私は龍馬は好きですが、山内容堂は、少しも好きになれない思いばかりです。
 あのまま龍馬が生きていたら、もっと違う夢を私たちに見せてくれていた気がします。

 2番目の写真は、4月25日の午後5時30分頃です。この路もよく歩くのですが、三崎坂の六地藏です。思えば、はじめてデジカメのファインダーで覗いた気がいます。