2008年05月01日

周の雑読備忘録「北方謙三『水滸伝 一 曙光の章』」

水滸伝 (1)
「北方謙三『水滸伝』」の第一巻を読み終わりました。電車の中ですぐに読み終わりました。水滸伝の梁山泊の首領は、宋江だと思いますが、私には、この人物はどうにも把握しきれいない人物でした。やっぱり、中国という国は、武よりも文のほうが上だということで、この宋江が首領ということなのかなあ、なんて私は思っていたものでした。

書 名 水滸伝 一 曙光の章
著 者 北方謙三
発行所 集英社
定 価 1,600円+税
発行日 2000年9月30日第一刷発行
読了日 2008年5月1日

 でも、この北方謙三の1巻を読んで、もちろんどの登場人物もまだはっきりと、その姿は見えてはいない(豹子頭林冲はよく描かれていますが)のですが、私はこの梁山泊のいわば首領たる宋江が、一番にその姿が描かれているのが、この時代の宋の時代(北宋の時代)をすべての面を顕しているような気がしてなりません。
 宋は、北の契丹の遼と戦うわけですが、決して遼には勝利しません。遼を兄とし、宋を弟とするというような条約を結んで和を結びます。宋は武の国ではなく、文の国だったのです。そんなところが、この水滸伝でも同じではないのかなあ、なんて思ったものです。
 遼のあとは、金がもっと中国を大きく支配し、やがてはモンゴルが来て、中国全土を支配して元という国になるわけですが、そんなことまで私は、この1巻を読みながら考えていたものです。
 いや、今北京オリンピックをやろうとしている中国をまた思い、この水滸伝の物語のことも、また考え込んでいたものでした。



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