08050508 さて、根津神社をあとにして、次の目的地へ歩きます。ポコ汰はベビーカーに入れました。もうお腹がいっぱいになっていますから、すぐ眠るでしょう。いつもポコ汰はお昼を食べたあと、3時間くらい眠るのです。
 でも眠らないで頑張っています。思えば、ポコ汰も、こんなパパとママ以外に、ブルータスおばちゃんも、ナオキおじちゃんもいるから、もう愉しいのでしょう。
 私たちは、根津神社から歩いて不忍通りを歩いて、言問通りを登っていきます。この写真は、不忍通りまで出る前に、この鳥を触ってポコ汰は喜んでいました。この鳥とポコ汰の写真をいくつか撮りました。
 fd0aaec5.jpgやがて、言問通りをあるくと、私には実に懐かしく思い出す橋が見えてきます。この橋は、東大の農学部と東大の本郷の本部を結んでいる東大構内の橋です。この橋が懐かしいのは、私はこの橋を1969年1月9日に渡ったことがあったのです。
 そこを越えて、やがて東大の弥生門の前あたりの弥生美術館と竹久夢二美術館に着きました。もうこのときには、ポコ汰はベビーカーの中で眠っています。
 ここで、二つの美術館を見ます。
 私は竹久夢二のことはずっと好きだったので、もっと早くから来たかったのですが、なかなか機会がありませんでした。それが初めて来られて実に嬉しいことです。竹久夢二は、荒畑寒村の親友でもあり、私には寒村翁はただただ好きな方でしたから、この夢二にもたくさん知りたいことがあったものでした。
 また、この弥生美術館では、高畠華宵の作品も見られると思っていました。高畠華宵も私は中学生の頃から好きでした。
08050517 左はここの入場券ですが、上は、(高畠華宵/君知るや南の国)とあり、華宵の絵が描かれています。「君知るや南の国」とは、この南の国とはドイツから見たイタリアであり、こう言っているのは、少女ミニヨンです。この絵の女性がミニヨンなのでしょう。
 ミニヨンは、ゲーテの「ウィルヘルム・マイスター」の中に出てくる少女の名前です。「ウィルヘルム・マイスター」は、「修行時代」と「遍歴時代」という2部からなっており、その中に、このミニヨンの話や、「美しき魂の告白」(これは「ウィルヘルム・マウステル」の物語の展開とは関係ない話です)が含まれています膨大な物語です。私はゲーテは、「ファウスト」も好きで、今まで何度も読んできましたが、「ウィルヘルム・マイスター」も大好きな物語です。

 でも昨日は、この高畠華宵の作品はなくて、弥生美術館は次の作品展でした。

生誕百年 山川惣治展
  −戦後日本を勇気づけた「少年ケニヤ」−
「少年王者」や「少年ケニヤ」で知られる山川惣治は昭和20〜30年代を中心に活躍した絵物語作家です。密林の中で孤児となった日本の少年が、仲間に助けられ、共に闘いながら強くたくましく成長し、ついには王者となって森の動物たちの平和を護るという山川惣治作品に典型的なストーリー・・・最も弱かった者が、苦難を乗り越えながら最強の王者になっていくという展開は、敗戦後の疲弊した日本人に、希望を与え、立ち直る勇気をもたらしました。絵物語原画、戦前の紙芝居作品や若き日に描いた習作等、貴重な未公開資料を含む約400点による初回顧展。山川惣治の「冒険・愛・勇気」に満ちた世界をご覧ください。

 そして、竹久夢二美術館は、次の展示でした。

マルチアーティスト
   竹久夢二の七つの顔 展
 私は自分で単に「えかき」だとも思っていない。私は自分で単に「えかき」だとも思っていない。
「えかき」という商売はどうも好きではない。しかし、画を書くことは好きだし、世の中で為る事の中では、やはり一番真剣で深くなってゆけるし、この道はどの外の道よりも自分に適してもいるし、幸福だと思ってはいる。何かしら自分の技能で生活してゆくことも好いし、狭い人間生活のうわつらでうようよしないですむことも愉快だ。
        「私が歩いてきた道」『中学生』8−1(大正12年)

 生前はその職業を問われると、「画をかくこと」と応えていたという竹久夢二。その言葉どおり「画をかくこと」を天職とした彼は、雑誌の表紙を描き、本を装幀し、また、雑貨店の経営を試み、展覧会を企画するなど、得意の「画」を通じて様々な分野の仕事に挑戦してきました。この展覧会では、彼の遺した仕事を〈画家〉〈詩人〉〈批評家〉〈書家〉〈デザイナー〉〈プロデューサー〉、そして〈人間・竹久夢二〉の七つの視点から検証し、夢二を多彩な才能を発揮したマルチア−ティストの先駆者として位置付けます。

 この二つのことも、この二つの美術館のホームページから引用して、当日の私の解説書にプリントしていたものでした。

 かくして、ここの見学を終えて、もうすっかり眠っているポコ汰のベビーカーを押しているミツ君とともに、南北線の東大前駅から、王子へ帰ってきました。

 5月5日に谷中千駄木根津を歩きました へ