2008年07月20日

周の漢詩入門「雲井龍雄『述懐』」

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 私が昔から好きな幕末維新の志士に、米沢藩の雲井龍雄がいます。彼の「題客舎壁」は何度もたくさんの場所で詩ってきたものでした。
 この詩も、龍雄26歳のとき明治2年(1869)の初夏の作品です。

    述懷     雲井龍雄
  慷慨如山見死輕 慷慨山の如く 死を見る軽し
  男兒生世貴成名 男児世に生まれて 名を成すを貴(たっと)ぶ
  時平空瘁英雄骨 時平かにして空しく瘁(うず)む 英雄の骨
  匣裡寳刀鳴有聲 匣裡(こうり)の宝刀 鳴って声有り

  国事を憤る心は山の如く大きく 死をも辞さない、
  男子たるもの、この世に生まれたからは、名声をあげることこそを貴いのである。
  この泰平の時にあっては名を挙る機会もなく、英雄も空しく骨をうずめるのみで、
  せっかくの宝刀も匣(はこ)の中で不満の声をあげるのみである。

 龍雄は翌年明治3年明治政府のために小塚原で梟首されます。
 思えば明治政府を最初に打倒しようと思ったのは、この雲井龍雄が最初のことだったかと思います。
 私は今後もいつもこの龍雄を思い、彼の詩を吟っていくことでしょう。



 写真は7月18日の午後1時すぎ、谷中よみせ通りのアラスアラサンの前から住宅街に入りました。そのある家の前のお花です。


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