fe4ca595.jpg

 きょう日本映画専門チャンネルで、この映画を見ました。ただ、私の義母をデイサービスに送る関係で、最初の15分くらい経ちましてから見始めたものでした。
 私はたしか札幌の幌西小学校で小学2年生のときに、講堂で見たものだと思います。
 そしてそのときに、原作もすぐに読んだものでした。でもあの本はどうしたのかなあ。今ではさっぱり判らなくなっています。

題名 ノンちゃん雲に乗る
封切 1955年6月7日
監督 倉田文人
原作 石井桃子
脚本 倉田文人 村山節子
音楽 飯田信夫
配給会社 新東方
キャスト
 ノンちゃんこと田代ノブ子 鰐淵晴子
 母 原節子
 父 藤田進
 仙人 徳川夢声
 バイオリン弾き 大泉滉

 もちろん、子どものときに見た映画では、鰐淵晴子という女優しか知りませんでした。実に可愛い綺麗な少女だと思いました。
 随分あとになって、この映画で、ノンちゃんのお母さん役が原節子だと判ったものでした。彼女は、この映画がひさびさの出演だったようです。
 そしてノンちゃんのお父さんは、藤田進です。彼は、わが青春に悔なし で原節子の恋人・夫役でしたから、映像を見ても、私はそのことばかり思い出していたものです。

 ノンちゃんは、身体が丈夫ではないので、東京から引越てきます。私はこの映画の舞台がどこの地方だか判らないのですが、子どものときには、札幌だと思い込んでいたものでした。札幌はあのような自然の風景がたくさん私には見られるところだったのです。
 ノンちゃんは優等生です。そのノンちゃんの席の右前に、ガキ大将の長吉がいます。彼とはどうしてもうまく関係ができません。いわば仲が悪い同級生なのです。
 実はノンちゃんの兄のタケシもなんだか、ノンちゃんとは仲良くしていないようで、でもインディアンごっこをしていて、ノンちゃんをつかまえる子どもたちを、雄々しく追い払う優しいお兄ちゃんでもあります。私は自分の孫の光汰朗が妹のポニョをいつも思っているところを見ていますから、このシーンではキュンとなってしまいました。

 でもあるとき、朝起きると、大好きなお母さんとお兄ちゃんがいません。ノンちゃんには教えないで東京へ行ってしまったのです。お母さんが東京へ連れて行ってくれると信じていたノンちゃんは泣きます。この涙もとても判るでのす。でもお母さんは、健康を損なってしまった東京へはノンちゃんを連れていきたくなかったのでしょう。
 ノンちゃんが、泣いて外を歩くとき、ある樹に登って、その上で手を拡げます。ノンちゃんは、それで白鳥になって飛べると思ったのです。
 でもノンちゃんは、樹から落ちてしまい、下の渕の中に落ちてしまいます。ああ、大変です。そしてそのあとに、ノンちゃんは夢を見ています。その夢の中の話が、この物語なのです。

 夢の中で、ノンちゃんは雲の上にいます。そこには仙人がいて、ノンちゃんの話を聞きます。でもここのは長吉もいるのです。
 そこでノンちゃんは、まず大好きなお兄ちゃんのことを語ります。
 私は、自分の孫のポニョがお兄ちゃんのことを喋るようになるのはいつのことかなあ? なんて考えたものでした。
 そして次に仙人は、ノンちゃんに自分のことを語るようにいいます。

 このノンちゃんの語ることは別にそれほどたいしたことではありません。でも子どもはいつも大人からはたいしたことでなくても懸命に悩みもがいているのです。
 最後に仙人は、雲の上から下界に降りたくなったノンちゃんに、「試験」を課します。それができたら、帰れるのです。
 それは、ノンちゃんが、何か一つでもいいから、嘘をついてみなさいと言うのです。さて、これはノンちゃんには大変に難しいことなのです。
 ノンちゃんは、見ている私たちも予想がつくわけですが、やっぱり小さな嘘もつけません。でもそれはこの仙人には予想していたことなのでしょう。

 それでノンちゃんは無事に寝かされている自分に気がつきます。お父さんも枕元にいますし、お母さんもおにいちゃんも東京から急いで帰ってきていました。

 私はいつも、この話で、お兄ちゃんの算数の計算の仕方とか、ノンちゃんが水たまりを見ていて、そこに映っている深い空を見て、「あ、落ちちゃう」とか叫ぶところを印象深く覚えていました。でも映画には、そんなシーンはないのですね。それは小説の文章の方だったのでしょう。そんなことがきょうの映画を見て確認できました。

 懐かしい映画でした。そしてあの頃の自分のことも思い出していました。

 映画を見たのが午前中で、すぐにこれを書いたのですが、外出する用ができて、午後今になって、さらに誤字等を直して今UPいたします。