2008年12月27日

周の雑読備忘録「吉本隆明『貧困と思想』」

貧困と思想
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 12月22日に八重洲ブックセンターで購入したのですが、他の本も読んでいたので、25日の午後の地下鉄の中から読み始めまして、昨日飲み屋に行きましても、そこでも読んでいました。もうただただ吉本さんの言われることに頷いてばかりいたものでした。

書 名 貧困と思想
著 者 吉本隆明
発 行 青土社
定 価 1,400円+税
発行日 2008年12月25日第1刷発行
読了日 2008年12月27日

 目次は以下の通りです。ただし、この本の目次は以下のように詳しくは書かれてはいません。やっぱり、ここまで目次で書いてもらえば、読んでいる私たちは大変に助かると思うのです。
 また今後私の「吉本隆明鈔集」にて、扱っていくことがたくさんあったかと思っております。

【目次】
一−一 「蟹工船」 と新貧困社会
 「第二の敗戦期」と「飢え」
 本格小説の系譜とは
 格差社会と変化の兆し
 沈黙と言葉
一−二 戦後のはじまり 聞き手 高橋順一
二 肯定と疎外――課題としての現在  聞き手=高橋順一
 労働者・民主主義・丸山眞男
 戦後革命と疎外
 六〇年安保
 庶民的知識人
 天皇制をどう捉えるか
 ファシズム・花田清輝
 憲法九条
 柳田國男・折口信夫
 七〇年代の転換点
 八〇年代へ
 ボードリヤール・毛沢東
 昨日主義
 現代の課題
三−一 男とは、マザー・シップと見つけたり
     あるいは存在を耐えるための軽さ
三−二 難しくて易しい問題
     関係とはなにか  聞き手=高橋順一
 見えない関係が見えはじめたときの袂別
 貧困と異和
 関係の絶対性
 親鸞の空隙
 肯定と救済
 善光寺と党派制
 対幻想と同性愛
 家族と性
後記 高橋順一

 それと、この本の後記を書かれている高橋順一さんですが、各章の註も詳しく書かれているのではないかと思いましたが、実にいい内容です。これもまた熱心に読んでまいりました。
 しかし、例えば、最初の『「蟹工船」 と新貧困社会』でも、これが掲載された日経新聞も読んでいるはずの私なのですが、また深く読み込んでいました。そしてまた吉本さんには、もういう言葉もないほど引き付けられ魅せられた思いがあります。
「後記」で高橋さんが言われていることです。

 困難な状況を切り開いてゆくためには、安直な対症療法に頼るのではなく自分の頭で考え、自分の意志や判断にもとづいて行動することが必要ですが、本書における吉本さんの言葉はそのやめの大きな示唆と励ましになるはずだからです。

 私にこそ当てはまる文なことは間違いありません。



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