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 目森さんのブログこのUPがありました。

五味康祐の『薄桜記』を読んだ。前に買ってあった文庫を、今年の忠臣蔵として読んだ。
 いい作品だった。下の者が言うのも何だが、五味康祐の作品の中でも、出色だと感じた。

 日本浪漫派は凄いと、舌を巻いた。

 私は先日、五味康祐『薄桜記』を思い出す というUPをしました。私もこの作品が好きなのです。そして谷中の三崎坂(さんさきざか)を歩くときに、この丹下典膳と堀部安兵衛の決闘を思い浮かべています。
 実は、ここで私が下駄をよく買います ひらいや さんでもこの丹下典膳のお話をしたことがあります。奥さまはよく御存知ではないようでしたが。

 私は次のように書いています。

その内容は鮮やかに思い出されます。鮮やかに思い出されるといいましても、小説の内容は決して、明るくきらびやかなわけではありません。でも私には実に懐かしく甦える小説の内容なのです。

 小説を読んでいても、丹下典膳という人物は、どうしてもよくその姿、思うことが読めてきません。林不忘が描いた丹下左膳の印象とはあまりに違います。
 だが、あの時代、赤穂義士たちが討ち入る日の前夜、こういう果たし合いがあったのかと思わせてしまう、この丹下典膳です。

 実に私には懐かしい小説です。雪の降る中、決闘の中で思う丹下典膳の心の中を思います。私がいつも歩いている谷中って、実にいいとこころなのですよ。ただし、この小説を思い出しても、けっして明るい気持にはなりません。冷たく降る雪を思い出しているだけなのです。

 写真は12月31日午前11時11分です。この頃も私は必死にケータイメールを出しています。