長谷川慶太郎の「完全脳」―いくつになっても進化する (シリーズ 著名人の脳を診る)
長谷川慶太郎の「完全脳」―いくつになっても進化する (シリーズ 著名人の脳を診る)
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 この本もインターネットで注文して、私はてっきり16日の朝に着くとばかり思っていたのでしたが、もうその16日の朝には、こうして目次を書いていました。
 毎回こうして、目次を抜き書きするのは、いいです。またこの本を読み返している感じがおおいにするのですね。

書 名 長谷川慶太郎の「完全脳」
著 者 加藤俊徳 長谷川慶太郎
発行所 李白社
定 価 1,400円+税
発行日 2009年3月6日初版発行
読了日 2009年3月16日

著者略歴
加藤俊徳(かとう・としのり)
1961年、新潟県生まれ。医学博士。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学医学部大学院卒業。日米で医師としての研究・臨床活動の傍ら、独自のMRI脳画像鑑定技術を構築、胎児から超高齢者までヒトの脳を1万人以上分析。現在、代表を務める「脳の学校」にて、個人の脳機能特性を鑑定、企業組織の脳適性アドバイスも行う。テレビ番組の監修・出演も多数。著書:『脳番地を鍛える』『「脳番地」を強くする』『脳は自分で育てられる』ほか。

長谷川慶太郎 (はせがわ・けいたろう)
国際エコノミスト。1927年京都生まれ。1953年大阪大学工学部卒。新聞記者、雑誌編集者、証券アナリストを経て、1963年独立。1983年『世界が日本を見倣う日』で第3回石橋湛山賞受賞。『日本はこう変わる』は60万部の大ベストセラーになる。著書:『千載一隅の大チャンス』『大統領が変わると日本はどこまで変わるか?』『2009年長谷川の大局を読む』『日本は「環境力」で勝つ』ほか多数。

もくじ
序章 アハ!体験の効用は大ウソ
第一章 脳は訓練により成長する
  脳番地という考え方
  工学部を卒業したメリット
  特徴はアウトプットの的確性
  口述著作を実現した特訓
  前頭葉が司る構想力
  さらに重複する言葉を使わない訓練
  優秀な噺家とは異なる脳の発達
  コンピュータの音声識別装置を意識した訓練
  通常発達しない年齢で伸びている脳番地
  脳は自覚して使わなければ駄目
  思考スピードとアウトプットの落差
  最も生産性の高い執筆方式
  大きな勘違いをしている脳科学者と教育者
第二章 決断力と脳の関係
  訓練を重ねると次第に楽にできるようになる
  一〇年がかりで開発した脳計測技術COE
  面白いと感じて覚えたことはすぐに記憶にインプットできる
  知識は老化しにくいもの
  本当はサルは調教しやすい
  際だって発達している左側の側頭葉
  キー情報と副次情報の選別眼
  常に実験データが二〇年後に価値があるかを見つめる
  グローバルの視座に戻してくれる毎朝の衛星テレビ
  さらに酸素効率を高める訓練のルーティーン化
  情報に流されない
  読みが外れたときの対処
  どこで間違ったかを遡って検討する
  ノリシロで立ち止まる一般の人々
  数分間でプロセスをリサイクルできるようになる
  脳への指令スピードが成果を左右する
  株式投資に成功する三大要素
  決断力の脳番地の発達差の問題
  決断とスピードがアメリカ人の真骨頂
  三カ月で研究のアウトプットが出せなければチャンスが与えられないアメリカ
第三章 企業経営と脳番地
  垂れ下がっている左脳の脳番地
  きっかけとなった昭和四〇年の大恐慌
  それまでに絶好調に見えた日本経済
  山一証券破綻を知りながら相場崩壊を読めなかった不覚
  自信過剰のツケが回ってきた
  反省をいくつも積み上げた結果気づいたこと
  新たな脳番地を選択し、自分を作り上げていくための費やすエネルギー
  企業の死は社会の死に直結する判断力
  ロシア金融界の大物には理解できなかった経済再建に必要な涙
  人間はそれぞれ発達する脳番地が違う
  全部自分で決めなければならなかったデンバーの農民
  企業自身が社員の脳の教育を行うシステムをもつ時代
  カイゼンという名の脳教育システム
  非常にバランスがよかったトヨタの社員たちの脳タイプ
  欠点を無視することがトヨタ流
  トヨタとGMの差
  GMがトヨタ傘下となるのは時間の問題
  二輪車出身のホンダの宿命
  発展プロセスの違いは社員の脳番地に反映する
  日本の金融界の経営者は総じて責任回避型
  個性の突出が見られない銀行マンの脳
  サブプライム・ローン問題の次にくるメガバンク倒産
  日本の金融界トップが具体的に欠落しているもの
  忘れられない真藤恒氏の言葉
  経営哲学が経営者の脳に反映している
  国内志向型の脳構造をもつと思われる新日鉄
  CEOに判断を委ねるアメリカ型企業経営者
  グローバル化に矛盾する日本の鉄鋼業界の姿勢
  中国の現状について明確に喋ろうとしないアメリカン・チャイニーズ
  非常に不合理な経営運営がなされる中国の現実
  本当に脳作りに影響を与えること
  中国人に長生きが可能かどうかが最大の問題
  脳の構造を変化させるのは若いほど有利
  学校での脳教育の必要性
  すべては政治の弱さに収斂する
  なぜ日本の政治は駄目なままなのか
  スピーチのために英語が要求されるアメリカ
  スピーチで納得させなければ、次のチャンスは与えられない
第四章 国家と脳番地
  国家も成熟度により変わりいく脳番地の場所
  日本の公害を学びきれていない中国
  脳番地の移行に必要な決断力と勇気
  共産党の一党独裁という壁
  日本人は決断力を備えられるのか
  日本人の脳番地を決定づけた第二次世界大戦の敗戦
  国際貿易特許ですべての国に対して黒字化する日本
  サイエンスの世界にも政治がある
  研究開発で僅かな成果しか上げられない日本の大学
  知的所有権を社会に還元する役割を自覚しているアメリカの大学
  アメリカに三〇年以上遅れている産学協同
  突然姓が強い自然と関わり合うことが将来の「ひらめき」の源泉となる
  小柴昌俊名誉教授の着眼の新しさ
  自然との関わりのなかで作られた脳番地
第五章 情報と脳の関係
  子会社のデンソーを切ったトヨタ渡辺全社長のすご味
  決断の際には脳番地四〇番を使う
  GM救済を前提に自社株買いを進めているトヨタ
  情報のギブ・アンド・テイク
  高い情報をもったもの同士のサークル
  知的好奇心が原動力
  二一世紀末の人類の平均寿命は一二〇歳
  未体験ゾーンに入っている日本人
  脳は大きくなるはず
  脳を使うことは毛細血管の血管構造を促す
  クモ膜下出血防止のためにも脳を使う
  好奇心とは自分の脳と出会うこと
  脳だけはコピーできない
  脳は作り込まないと伸びない
  万能細胞の限界
  MRIを使ってブラックボックス内を解き明かす
  ロシア人従業員にカイゼンを教え込むトヨタ
  カイゼンは脳番地のクオリティを上げることができる実践的な実例
  団塊の世代の女性が脳の使い方に熱心な理由
付章 本書で言及した脳番地の解説

 最後にありました「団塊の世代の女性が脳の使い方に熱心な理由」は、実にいいことを書いてあります。

……アタマの切り替えが必要なのだと気づいた。アタマの切り替えとは脳の切り替えだということを、男性よりも女性のほうが正確に判断できているということだと思います。

 これは私にたくさんのことを教えてくれます。私なんかはどうしても「アタマの切り替え」ができていません。そのことを非常に反省しました。
 それにしても、この本も読んだこと、そしてこうして目次を書いたことも私にはとてもいいことでした。
 それで思うのは、この本を読み返すことではなく、誰かに貸してあげて、その彼・彼女の思いも尋ねてみることかなあ、なんて思ったものです。