光とともに… (9)
光とともに… (9)
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書 名 光とともに……9
    自閉症児を抱えて
著 者 戸部けいこ
発行所 秋田書店
定 価 760円+税
発行日 平成17年12月30日初版発行
読了日 2009年6月26日

 最初にこのようにあります。

 5年前 花のアーチ をくぐったね
 まだ光は ちっちゃくて 私の手を ひかれていた
 あれから いろんなことが あったけど
 今では そのアーチを 光が 持っている
 6年生を 送り出す ために───

 もう光も5年生です。もうすぐ、今度は小学校を卒業する6年生になるのです。読んできた私には、とても早いような、とても時間のかかったような不思儀な思いです。
 郡司先生の方を「タントン タントン タンタントン」と光が叩いています。
 郡司先生が、昔自分のやったことを正直に話します。郡司先生も大きく変わったのです。もうこの中のお二人の夫婦も嬉しいですし、読んでいる私も嬉しいです。

 でもだから、光の学級も担任が変わります。今度の先生はどうなのでしょうか。読んでいる私たちも大変に心配です。心配どころか、やっぱりこの先生では駄目だな、と思うわけなのですが、でもそれでは担当される光君たちはたまりません。
 でもでも、最後はこの先生も変わってゆくのです。前の郡司先生もそうでした。

 最後に石田君が出てきます。彼は最後のページで鼻を殴られて血を流しています。この私は涙を流すことしかできません。

 著者は「発達障害をもつお友だちのために……」という文章を書いてくれています。

 この物語を描き始めてから、あっという間に五年が経ち、世の中の状況も少しずつ変わってきました。
 取材のため、多くの親御さんやご本人にお会いし、幼児期から成人までの様々な施設や、福祉・教育機関を見学する中で、光君とはまた少し違う(共通点もありますが)発達障害についても学ぶ機会を得ました。
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 日本のどこにいても、その子の全部が否定される、「ここが苦手だから、こうやってみようよ」「こんな良いところがあるんだね」と本人にぴったりあった支援が受けられ、専門性を身につけた方のアドバイスを背景に、いきいきと暮らしていけますように……。
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 また次の巻も読んで行きます。