JIN(仁) 第7巻 (ジャンプコミックスデラックス)
JIN(仁) 第7巻 (ジャンプコミックスデラックス)
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 南方仁が西郷隆盛の手術をするシーンがあります。隆盛が陰嚢がフィラリアで、巨大になっているところが出てきます。実は私も父と鹿児島で朝風呂に行きまして、見たことがあります。父は相手の許可を取って、その睾丸に触っていました。風土病なのだという説明を聴いたものでした。

書 名 JIN−仁−第7巻
著 者 村上もとか
発行所 集英社
定 価 530円
発行日 2007年2月7日第1刷発行
読了日 2009年11月4日

 この単行本の裏面にある解説です。

 佐久間象山の治療のために京都へ赴いた南方仁。何かを成すために導かれたと感じ取る仁を待ち受けていたのは、維新の立役者・西郷隆盛とも出会いだった。薩摩勢の殺気渦巻く屋敷の中で、西郷の虫垂炎の治療に臨む仁。維新の未来を賭けた奇跡の大手術が今、始まる!!

 扉にある著者の書いていることです。

 取材で福島県の会津へ行きました。戊辰戦争の時の白虎隊の悲劇でも知られていますが、古い武家屋敷や陣屋には未だその時の弾丸が柱に深くくい込んだまま残り、商家には侵入した薩摩軍が略奪をほしいままにした後、帳面に書きなぐった部隊名が残されています。なんと身近でリアルな戦争に臭いでしょう。禁門の変には会津、薩摩、共に幕府軍の味方同士だった共藩の兵が血で血を洗う戦いをくり広げた非情さに胸が塞がる思いがしました。

 新撰組の沖田総司が出てきます。今でも女性にはものすごい人気ですね。この漫画で描かれるような人だったのでしょう。
 南方仁に心底惚れている(それは医師としての仁にも、そして男性としても惚れているのです)橘咲の母親の栄が脚気になる。この病もあの時代は大変な病気でした。
 そういえば、のちの明治時代になって、日本海軍は高木兼寛が食事を麦飯にすることで、これを防ぎましたが、陸軍は脚気で倒れる兵が続出しました。あの旅順攻略戦では、ロシア軍の銃で倒れるように脚気で倒れる兵のほうが多かったようです。でもこの陸軍の軍医だった森鴎外が、このことを認めません。彼は亡くなるまで、このことを認めませんでした。
 でもこのことも、この漫画では書かれています。
 とにかく、読んでいて、たくさんのことの、あの幕末の時代を思い出してきます。