10121008 私の妻の勤めている会社のクライアントの方が昨夜急に亡くなりました。私も何度も顔を合わせたことのある人です。かなり優秀な方で、また実に博識で愉しい方でした。私はそのうちゆっくり話してみたいななんてずっと思っていました。そんな機会はまだまだこれから充分にあるものだとばかり思っていました。
 私より5歳下で42歳でした。大変に健康に注意しているかたでしたが、今回は鬼怒川温泉で突然倒れて、病院に入って、さらに柏の慈恵医大に入ったところ、そのまま入院になり、肝臓癌ということで、昨夜10時すぎに亡くなりました。癌などという徴候は少しも無かった方なのです。
 実は彼は被爆2世なのです。ご両親が広島で被爆されました。彼のお姉さんは、32歳で亡くなったということです。だから、彼は自分の健康のことをいつも細かくチェックしていました。
 中学生の女の子が二人います。彼は岡山に単身赴任していましたが、いつも土日には帰ってきて、家族と一緒に過ごしていました。今回も鬼怒川の妻の会社の温泉マンション)へ行って、スキーをやっていました。それがこうして悲しいことになってしまいました。
 被爆2世だったことが、原因であるのかは判りません。医者もそのような診断はくださないでしょう。でも私にはそうとしか思えません。
 こんな50年も経てからも、被爆した人の子どもの人生まで奪ってしまう原爆なんて全く許すことができません。こうしたことを反省することなく、今も原水爆を所有している、米ロ仏中英の5大国。絶対に私にはこうした原水爆の所有は認め難いことです。そしてこれからさらに原水爆を所有しようとしている数々の国々があります。そうした連中に、このような被爆2世のことを知ってほしい。残された奥様と二人の子どものことを考えて欲しいものです。
 なんだかいろいろなことを彼と話せる機会を持たなかったことが、今はとても悔しいのです。
 合掌。(1996.03.31)