11020606 私はこの本を筑摩書房の「世界古典文学全集」で読みました。
 そこでは書名は「歴史」となっています。ちょうど私が1973年の4月30日に、鹿児島の港から、沖縄行きの船に乗るとき(もちろん三等客室の船の底の部屋でした)から読み始めたものでした。かなり厚い本なので、沖縄で飯場のベッドの上で読み終わったものでした。それ以前によんだことのある「ヘロドトス『歴史』」と比較して考えていたものでした。
 私が以前にこの書籍で、インターネット検索をしてみる(2009年12月)と、私のサイトが以下のように出てきました。

   http://shomon.livedoor.biz/archives/51715528.html
              「アフリカ的段階について」の2

 インターネット検索も今ではどんどん変化しているんだなあ、と感じたところでした。

 トゥーキューディデスが書いている「歴史」(岩波文庫では「ペロポネソス戦争」という題名になっています)は、この古典古代社会における戦争を描いているのですが、何故かアテナイの敗北までは書いてありません。
 そうなのです。この戦争の最後までは描いてはいないのですね。別に作者が亡くなったわけではありません。ただおそらくは、作者の祖国であるアテナイの敗北する姿を描くのが嫌だったのでしょうね。
 私が船の中で読んだところでは、二人のアテナイ兵とスパルタ兵2人づつがが、アドリア海の小さな島の湿原のような海の上で戦うさまが描かれていました。それがこの戦争の最初だったようです。(このシーンも沖縄の名護市の久志村の前の太平洋で類似を感じたものでしたが、今では、この著作のどこにこのことが書かれているのだろうか。私はこの戦闘のシーンはいつも思い出すことなのです)。
 私がその翌々日(なにしろ沖縄までは延々の船の中です)行きました、沖縄の太平洋岸もまったく同じような海でした。
 もう読むこともない、遠い本になってしまいました。(2011.02.07)