11021304  童話とマンガの部屋ネット赤ちょうちん でユミ子さんが次のように書いてくれました。

    周さんへ
はがき、出しましたよ。
わたしは封書より葉書がすきなんです。もらうのは封書が好きなんですけどね。
自分で便せんに書き出すとどうもだらだらと余計なことを書きそうで。そして、投函してから「ああ、あんなことを書かなければよかった…」なんて後悔するんですよ。その点、葉書はエッセンスしか書けなくて頭を使うしいいんです。「きょうは時間がないから、短い手紙は書けない」という名句を残したのはデカルトでしたっけ?

 ええと、私は封書のほうが楽なのです。葉書とくに絵葉書には、パソコンでは大変なのですよ。プリントが一苦労です。でも何度か他の用紙で試し打ちして、本番になります。 でも私なんか、短い手紙は書けないな。
「短い手紙は書けない」というのは、芥川龍之介が漱石宛に書いた次の封書だと思いますよ。私はデカルトは、中央公論社の「世界の名著」のデカルト篇(『方法序説』しか覚えていない)を読んだものでしたが、多分、その中にはなく、これは、芥川龍之助の漱石への次の手紙のことだと思いますよ。もちろん少し長い手紙ですが、その冒頭が以下です。

芥川龍之介の夏目漱石への手紙
             大正5年8月28日 一の宮から 夏目金之助宛
先生
また、手紙を書きます。嘸、この頃の暑さに、我々の長い手紙をお讀になるのは、御迷惑だらうと思ひますが、これも我々のやうな門下生を持つた因果と御あきらめ下さい、その代り、御返事の御心配には及びません。先生へ手紙を書くと云ふ事がそれ自身、我々の滿足なのですから。

 こんな手紙を見ても、漱石と芥川龍之介、久米正雄への思いも考えます。でも漱石は菊池寛のことなんか少しも眼中になかったのだろうな。なんだか、ものすごく考え込んでしまいます。いや、漱石先生の芥川龍之介と久米正雄への別々な思いも私は感じるのですね。
   やっぱり、今になっても芥川龍之介は、実にいいです。あとは、…、言いにくいけれど、どうでもいいです。

 私は短いハガキは苦手です。いや、何、パソコンで打ち、プリントするのが大変だからです。