11021406 この小川未明を思い出したときに、私には「人魚と赤い蝋燭」という言葉が浮かびました。でも私の記憶には何も浮かんできません。私が中2で文庫本で読んだものでした。でもやっぱりどうみても暗いお話ですね。なんでこんな暗い話が童話なのかなあ。(この話は正確には『赤い蝋燭と人魚』というお話です)。
 小川未明は1882年4月7日~1961年5月11日の生涯でした。ああ、私が生きていた時代にもご存命だったのだなあ、と思ったものです。
 この小川未明の何の童話を紹介しようかと思いました。どうにも私には暗い哀しい童話ばかりで嫌になってしまうのです。 その中でこの童話を思い出しました。

 大きな国と小さな国があり、その国境で大きな国の老兵と小さな国の青年の兵士がやがて仲良くなります。だがこの二つの国は戦争を始めてしまいます。小さな国の青年も戦争に参加するために行ってしまいました。残った大きな国の老兵はさびしい日々になってしまいます。
 こんな童話が大正12年に書かれているのに、なんであの戦争になってしまったのでしょうか。この小さな国は、わが日本であり、大きな国は中国かアメリカかもしれません。
 この二人のそばには野ばらが咲いているのです。でもでも最後に、この二人の国が戦争をしたのも、みな夢だったことが判るのです。
 ただし、日本が戦争をしてしまったのは、けっして夢ではありませんでした。(2010.02.10)