11021806  この少女はゲーテの初恋の女性です。ゲーテが14歳のときにフランクフルトのゲーテの家の近くの料理屋の親戚の娘でした。たしか3歳年上だったと思います。
 このグレートヒュンがゲーテ最大の作品と言っていいだろう『ファウスト』の第一部のヒロインになります。この作品の中で、グレートヒュンはファウストの子どもを身ごもり、そしてその子を殺してしまいます。ファウストは卑怯にもこの事態から逃げ出します。 物語の中でも、グレートヒュンはファウストに呼びかけます。彼女には嬰児殺しの罪で逮捕され、死刑になるのです。そのときの彼女の声が今も、「ハインリッヒ……」と聞こえてくる気がしてしまうのです。
 私は「卑怯にも」と書きましたが、物語の上では悪魔のメフィストフォレスに引きずられるように去るのです。
 私はこの『ファウスト第一部』のヒロインのグレートヒュンとは実は、実際のゲーテの初恋の少女ではなく、ゲーテが21歳のときに恋したフリーデリケ・ブリオンのことだと思っています。彼女との間でもこのことがあったのだと想像します。ゲーテが後年『詩と真実』で、このフリーデリケを捨てたことを後悔しているのですが、でもでも、読んでもよくわけが分からないのです。
  今後このフリーデリケのこともここで書いてまいります。
 ただし、私はまた『ファウスト』のことを書くときに、この思いは書いていきましょう。(2011.02.19)