11022404 これは、1993年夏に私は読んだと思います。1991年にこの女性作家により米国で出版されました。
  どこの国でもベストセラーになっている作品です。ただし、この作品の舞台である中国本土ではここままですと、まったく出版されることがないと 言われています。一体中国という国はなんなのでしょうか。
 この小説の主人公のお母さんが纏足で、実際に自分の足で歩くことはできません。それでもこのお母さんが広い中国を走り回るわけですが、それには屈強な男たちを雇ってそれに担がれるものに乗って行くわけです。もうなんで、中国というのはこんなひどいことをやったのでしょう。そしてしかも、これは20世紀の話なのですよ。

 パールバック『大地』で、主人公王龍の妻は阿藍で彼女は寡黙で実に働き者です。でも夫の王龍は豊かになり、他の女も妻にします。だが、王龍は実はこの妻のことが少しも好きになれません。それが、この妻が普通の女で、纏足をしていないことにありました。私は読んだのが中2のときでしたが、このことがどうにも嫌でした。私にはどうにも中国が許せませんでした。

 そして、今も世界中で多くの人に読まれるようになったこの小説『ワイルドスワン』を今もまったく読むことのできない中国を実にひどいとしか思えません。一体いつまであのひどい国がこのまま存在していくのでしょうか。

  私はできるだけ中国の古典だけではなく、こうした新しい作品も読むようにしています。でも日本人である私は読めるわけですが、中国人は永遠に読めないのでしょうか。(2011.06.01)