11032505 アレクサンドロス大王のことを思うと、この名前を持つもっと前の時代の人間を思い出します。パリスはトロイアの王子であるパリスは、生まれたときにはこのアレクサンドロスという名前でした。だから現実のアレクサンドロス大王のほうもいつも神話上のこのパリスのことも意識していたはずです。
 実はパリスは、生まれたときに、「将来は、この子は災厄の種になる」ということで、殺されるはずでしたが、殺されずにやがてトロイアの王子だということが分かった頃、オリンポスの3人の女神のヘーラー、アテーナー、アプロディーテーの中で誰が一番美しいかという審判をすることになります。
 これで美の女神アプロディーテーを選んだときに、そのときのアプロディーテーの約束は世界で一番美しい女を妻にくれるということでした。この女が、もう当時はギリシアのスパルタの王メネラーオスの妻であったヘレネです。
 このヘレネを誘拐することで、パリスの国であるトロイアは全ギリシアから攻められることになります。ギリシア軍の総大将はメネラーオスの兄のアガメムノーンです。同時にトロイア側にも全アジアから応援の軍が駆けつけます。
 ここでパリスがヘレネを誘拐したことは、全ヨーロッパと全アジアとの戦争になりました。そしてその戦争が長く続くのです。
 パリスはギリシア一の勇士アキレウスを弓で仕留めるなどしますが、やがてはヘラクレスの弓でピロクテーテースに射られ、やがて亡くなります。
 そののちギリシア軍の勝利により、ヘレネはメネラーオスのもとに帰ります。(2011.03.26)