11051112 生命体は(生物)は、それが高等であれ原生的であれ、ただ生命体であるという存在自体によって無機的自然にたいしてひとつの異和をなしている。この異和を仮に原生的疎外と呼んでおけば、生命体はアメーバから人間にいたるまで、ただ生命体であるという理由で、原生的疎外の領域をもっており、したがってこの疎外の打消しとして存在している。この原生的疎外はフロイドの概念では生命衝動(雰囲気をも含めた広義の性衝動)であり、この疎外の打消しは無機的自然への復帰の衝動、いいかえれば、死の本能であるとかんがえられている。
「心的現象論序説」1971.9.30北宋社

 生まれたばかりの赤ちゃんを思い浮べてみる。最初から泣いている。そして乳がほしい、排泄したいと泣き続ける。これはだれかが教えたわけではない。そしてこれは人間に限ったことではないのだ。