2011年07月02日

環境保全ということ(1993.08.07)

2017012410

 SUさんが私のUPに書いていただけました。まずいつもどうでもいいようなことばかり書いています私ですが、どうにも読んでいただきありがとうございます。

93-08-07 00:57:27 排ガス問題で周さんに疑問
周さんは社会主義国の話しになると色眼鏡がかかってるように見えます。

11063007 なんだかこんなに誉められてもと思いました。全く私は「社会主義国」とかいうところには圧倒的な偏見を持っています。日本でも、社会党とか共産党には大なる偏見を持っています。とくに日本共産党には、過去、現在そして未来永劫に到るまで、徹底的に憎悪していくと思います。
 ちょっと思い出すと、私が大学に入ったころ(1972年、昭和42年4月)、登校する学生にアジテーションしていた三派系の諸君が、「中国核実験反対」と呼びかけていました。それで激しくデモンストレーションしていたと思います。日共は「社会主義国の核実験は帝国主義国とのは違う」などといって、ほとんどの学生から反発をかっていたと思います。私も(やがて三派系過激派になりました)、この中国の核武装なんか、とんでもない話だと思っていました。一体あの国はいつまでこの人類に悪いことばかりしていくのでしょうか。

つぎに、別に中国を弁護するわけではありませんが、人口を考えると中国の2酸化炭素の排出量は極めてつつましいという事です。
人口あたりで見ると中国は日本の4分の1ぐらいでしょう。実際、中国の状況をみるとエネルギーの消費についていうとものすごくけちです。というより経済力に見合って節約しています。夜の町は暗いです。

 これは私が、

93-08-07 11:25:18 私が手を抜いたところ  周

で言いましたように、たしかに中国は人口比で考えれば、「つつましい」といえるのかなと思います。

排ガスを出来るだけ有効活用するという事と2酸化炭素の排出とは直接関係ないという事です。排ガスの中には硫化物系、窒化酸素系、その他いろいろありますが、上記のものが環境汚染に貢献している大物です。

 これはまったくおっしゃるとおりです。

この排出についてはいろいろ規制されていますが、日本の企業がこれらの逓減に必ずしも熱心では無い事は常識です。一例としてディーゼル車の排気ガスが有害であり、環境汚染に一役買っているわけですが、この排ガス対策は、車のコストに響くとして、ディーゼル車メーカーはサボりにサボっています。

 この点に関しては、私も

93-06-19 01:44:08 最悪!ディーゼルの黒煙」という記事 周

でのべました。この毎日新聞の記事でも、企業のみに責任があるとは私は思えません。

新型車をみると確かに排ガスはかなりクリーンになっている。トヨタの新しいエンジン(ランクル・プラドというニューモデル)などは、黒い煙が見えないし、ニオイも少ない。でも町中を走るディーゼル車が汚い排ガスをまき散らしている理由は2つある。1つはまったく排ガス対策をしていない古いクルマが多いこと。旧型車は最新型にすると10台分くらいの汚染度なのだそうだ。それでも車検を通ることに問題があるのだろう。もう1つは違法改造である。排ガスをきれいにしようとすると、馬力は少し落ちてしまう。ドライバーはそれを嫌い、エンジンをいじる(ガソリンエンジンでいえば点火時期調整みたいなもので非常に簡単)。かくして排ガスは真っ黒になるのだ。困ったことにディーゼル車のドライバーは環境問題をあまり考えていないように見える。高速道路のサービスエリアやコンビニエンスストアの前、オートキャンプ場などでエンジンを掛けっぱなしにしているのはディーゼル車が多い。いずれにしろ、これらを放置しているのは運輸省だ。エンジンを勝手に改造したり、派手に黒煙を出しているクルマは取り締まるべきだと思う。

 私がこれをのせたのは、どうにもあの4WDで野山を荒らし回る連中が嫌だったからです。富士山の裾野には捨てられた4WDがごろごろしているようです。走りまわってどうにも持って帰れない事態になった車のようです。
 ゴトさんが書いていましたが、この4WDが海岸につける轍を乗り越えられない海ガメのこどものこと考えると、腹がたって仕方ありません。
 さて、もとに戻して、ただ私が中国のことを非難するのは、以下のようなところにあります。

[地球環境をまもる]第一部 ガイアの叫び(11)大気汚染 赤い太陽(連載)
                    89.01.27  東京読売朝刊1頁一面
 ◆経済改革の谷間 噴出する黒煙・黄煙◆
 中国遼寧省の省都、瀋陽市の冬のある朝。上空は晴天というのに、日の出から約一時間たっても、陽光が差し込まない。うす紫色にたち込めたスモッグの中を、太陽はあえぎあえぎ昇っていた。まるで夕日のように赤い太陽だ。
 だが、瀋陽から南東へ約二百キロ離れた工業都市、本渓はもっとひどかった。東西約八キロ、南北約五キロの街は、四方を山で囲まれた盆地。その中に鉄鋼コンビナート、セメント工場など四百二十の工場がひしめいている。
 ★まるでカマド
 街のほぼ中心部にある望渓山(海抜約四五〇メートル)に登ってみると、工場とアパートの暖房用の煙突が林立し、白煙、黒煙、黄煙と、思い思いの煙を吐き出している。瀋陽のタクシー運転手が、「あそこはひどい。カマドの中にいるようなものだ」と話していたのは、決してウソではなかった。
 昨年、この街に降り注いだばいじんの量は、月平均一平方キロ当たり五十七・八トンを記録した。中国の国家目標基準は八トン。一九六〇年代、東京の最もひどい時でも四十トンを超えていない。
「街がスモッグに覆われ、年間三十日程度、望渓山からも見えなくなるんです」。市環境保護局の段守勤・計画課長の説明だ。住民の健康への影響は多くを語りたがらないが、八五年の市の肺ガン死亡率は七三年の二倍以上に増え、一万人当たり五・四人(日本は八七年に二・六一人)と極めて高い。
 市の四大汚染源の一つというセメント工場に行ってみた。年産七十二万八千トン。それに対するばいじんの量は、実に年間一万トン。
 汚染源のセメント窯は直径四メートル、長さ約七十メートルの巨体を震わせている。かなり古めかしい型なので問い合わせてみると、「一九三三年、日本の企業によって設置された」という説明が返ってきた。ところがよく聞いたところ、「本渓では一九三〇年代につくられた日本企業の設備がまだ幅を利かせている。この工場だけでなく、火力発電所や製鉄所の高炉もそうだ」という。むろん公害防止設備は付いていない。
 国家の目標値にまでばいじんの排出量を減らすには、この工場では二千七百万元(九億四千五百万円)の投資が必要。同工場の昨年の公害対策費は百三十五万元(四千七百二十五万円)だから、それは途方もない金額だ。
 全市で目標値を達成する費用は三億六千万元(百二十六億円)に上る。市当局や企業の再三にわたる陳情を受けた国務院の環境保護委員会は、昨年暮れ、ようやく本渓市の公害を重点的に処理する優遇措置を発表、九五年までに目標基準値を達成することを決定した。
 ★酸性雨も降る
 中国では、経済改革と経済建設の進展で、どの工業都市も本渓市と似たりよったりの悩みを抱えている。そして四川省の重慶、貴州省の貴陽、湖南省の長沙、広西チワン族自治区の柳州などでは、ついに、ヨーロッパや北米で猛威をふるっている酸性雨の被害が出始めた。アジアで初めての本格的な被害だ。すでに農地二百六十七ヘクタールで計十五億元(五百二十五億円)の被害が報告されている。
 中国に限らず、第三世界のどの国も事情は同じだ。ちょうど昭和三十年、四十年代の日本とも似ている。急激な工業化によるひずみ。メキシコ市、バンコク、サンパウロ、アテネなどが、すでに激しい大気汚染に見舞われている。世界各地で、一斉に大気汚染が広がれば、それは地球規模の環境破壊につながる。 先進国を中心とした酸性雨。そして第三世界に広がる大気汚染。世界の空は今、じわじわとむしばまれ始めている。(文・高井潔司特派員 写真・玉木雄介前特派員)
 〈メモ〉昨年夏、中国を訪れた竹下首相は中国側から、大気汚染の改善に協力して欲しいと頼まれた。また一昨年、中曽根首相(当時)がポーランドを訪れた時にも同じような依頼を受けている。そのほか、日本政府はトルコ、メキシコ、ギリシャなどで大気汚染改善のための技術援助を続けてきている。
 酸性雨についても同じ。世界一の脱硫装置をそろえる日本の工場群の設備は北米、ヨーロッパの汚染改善に役立つと期待されている。

 私がA、Bの企業の損益計算書とやらを出して説明しようとしたのは、共産中国では、「利益」というような観点がないから、こうして公害をまき散らしているのです。日本に降り注いでいる酸性雨はほとんどが中国が原因のものです。
 中国でもロシアでも(そしてアメリカでも)、GNPの考え方は多ければいいということだと思います。GNPを指標とすると、同じ量のものを生産するのにエネルギーを大量に消費したほうが、GNPは大きくなるのです。これがA社の経営者の考えだというのです。

うーん、これってほんとですかね? 別にフィルターをはずしたからって利益になるとは思えませんがね。

 私は「利益」になるとはいっていないのです。それのほうが生産高は上がるのです。GNPも上がるのです。そのかわり利益は少なくなります。公害をまき散らします。利益を追及するのなら、そんなことはできなくなるはずなのです。私はこのことをABの企業の例で説明したかったのです。国民が豊かになれるのは、売上や生産高が高いことではなく、利益が多くなることなのです。そうすれば、その利益をまた再投資もできるし、社会資本の充実にも向けられるし、国民の所得も増えるはずなのです(でも残念ながら、この通りにはなっていませんが。誰がどこにこの利益をもっていくのだろう)。

中でも米がエネルギー浪費国で際立って排出が多い事と、この米は社会主義国ではなく、資本主義のお手本の能率を重視する国であることです。

 私は残念ながら米国が、「資本主義のお手本の能率を重視する国」であるとは思っていません。私はことこの環境保全という観点からいったら、米国よりは日本の方が真面目だといいたいのです。この日本がこのことでも3流(日本も明らかに環境保全大国とは絶対にいえないと思います)としたら、米国は10流くらいになるのでしょうか。だいたいに、この米ロ中の3国(それにフランスとイギリスも)が人間を直接殺す一番の公害たる武器の最大の輸出国です。日本はいくら非難されたって、人を殺す武器は製造していない、輸出なんかしていない。
 米国は軍事産業こそが、米国の産業の要であり、また科学技術を発展させるものだと思ってきたと思います(ソ連、その他も)。しかし、武器などをつくらない、日本のほうが科学技術も進歩させるし、経済もうまくいっているようだということに、今はきずいていると思います。私にはこれが、この環境保全の考えでも同じように考えているのです。人間が生きていくことは、環境を破壊してしまうのではなく、環境を大事にしていくことこそが、人間をより便利な快適な生活をできることに結びついていくのです。「米国においつき、おいこせ」といったソ連の考えが駄目だったように、中国や、開発途上国が、

  国が、国民が豊かになるには、多少環境を破壊するのは仕方な
  い、日本だってそうして豊かになったのだ

と考えるのは間違いなのです。

  日本はあれだけ、環境を大切にしてきたからこそ、あれだけ豊
  かになれたのだ

といわれることこそが正しいし、そのような日本になることこそが正しいのです。



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