吉本隆明鈔集187「いったん獲得された人間の精神の範囲は逆に戻ることはありえない」目森一喜さんからのコメントがありました。

110820031. Posted by 目森一喜   2011年08月15日 11:10
 ヴェイユは最後のアナーキストと言うべき人です。アナーキズムは、ヴェイユの死で終焉しました。それ以後のアナーキズムは影でしかありません。スペインでみんな死んでしまいましたが、フランコが勝利した事が、結局は良かったのです。なぜかといえば、フランコが勝利しなければ、勝利するのはスターリンだったからです。カトリック教会のお膝元であるスペインで、そこまでは無理だろうと考え、スターリンはアナーキストの掃討だけで満足したのかもしれません。
 リバータリアニズと、名称を変えても、アナーキズムはすでに終わった運動です。
 悲惨な、血まみれの終焉を背負ったヴェイユの輝きと狂気は美しく哀しいです。

 私は羞かしいことに、ヴェイユは、吉本(吉本隆明)さんを通してしかしりません。スペイン革命は、大勢の人がいますし、いくつもの書物があって、いくつかは学んできた気がします。でもでも、なんというか、日本のアナーキストという人が一番好きになれない思いがします。
 ただなんと言いましてもヴェイユがいいですね。いつもいつもヴェイユを思うと、涙が溢れてしまいます。

 そうですね。思い出せば、いつもゴルーデン街のある店でスタッフをしている人が、いつも私にはあまりいい目をしない人でしたが、あるときに彼がアナーキストだと分かりまして(そういう本も出していました)、その後は互いにちゃんと話すようになったものでした。彼は今どうしているのかなあ。でも彼以外のアナーキスト(みなほとんどおじいちゃん、おばあちゃんでした。戦前のアナーキズムの話されたって、私は知らないよ)は、あまり好きになれなかったな。
 私はマルクス主義もアナーキズムも嫌いです。それから私が好きなはずの戦前の皇国社会主義に近いのかなあ、と思える人も、私にはマルクス主義者と変わりない、ただの偏狭な人たちばかりでした。