11112304 フジテレビの「いいひと」という番組を家族4人全員で見ています。もちろん実際に放映されているときには、見ることができませんが、ビデオを撮っておいてくれるので、それを見ています。たった今も、今週分を妻と次女と3人で見ていました。
 いつも同じなのですが、妻や子どもたちが見ている番組を、私もパソコンを打ったり、本を読んだり、他のことをいろいろしながら見たり、聞いたりしているわけですが、この番組でも、どうしてか涙が流れてくるのです。草薙毅演ずる主人公の言うことやることに涙が浮かんできます。
 彼の言うセリフで、こんなのがありました。

  誰が見てなくても、自分が見てますよね。

 私はこの言葉が大変に好きです。私がよく使う言葉で、「自分の気がすまない」というのがあります。この二つは同じだと思うんです。誰が見てようが、見ていなかろうと、何ごとでも自分の気がすむまでやり通すということです。
 たとえば、仕事上で、「これで納品してもお客さんは納得してくれる」と思っても、自分が気がすむようにやり遂げて納品するということです。そして当然のことですが、「自分が気がすむようにまで」やり遂げるということは、必ずお客さんにはより完璧に限りなく満足してもらえるようにやるということです。ただお客さんの方はそれに気がつかないこともあります。でも、自分の気がすまない限り、中途半端では終わらせないということです。
 これはいろいろなことでいいたい気がしています。私が過去やってきた仕事の世界でたくさんの例があげられます。そして、私はそうした姿勢でいる大勢の人たちと友人になってきました。私はそうした姿勢の人としか友人にはなりたくないという気持を持っています。

 あのドラマはたくさん、感心して見ているところがあります。おそらく、いろいろなシーンでうなづいて見ている会社員が多いのではないかなと思います。「それにしても少しオーバーに描きすぎだけど、会社って、こんなところあるよな」なんて言いながら見ているんじゃないかな。
 地下2階にある「ハンパ課」、本当なら「販売促進課」とか「SP(セールスプロモーション)課」といえば、もっと花形である職場であるはずなのです。それが電話もみんな黒電話になっているように、地下2階に女性のみでほったらかしになっている。おそらく「SP課」がいくつもあって、あの「ハンパ課」だけが、あのような状態に置かれているのでしょう。
 あのような種類の会社は、「コンセプト、ポリシー、コンセンサスの3つの言葉が使えればいい」と聞いたことがあります。これって、よく判るんですね。剛は、コンセプトもポリシーも持ち合わせているユニークな存在なのですが、コンセンサスのセンスを持っていません。私はなくてもいいと思うのだけれど、本当はないと、会社という組織内ではギクシャクしてうまくいかないのでしょうね。
 私も、ちょうどあのような感じで、社長室に入っていったことが何度かあります。ちょうどあのような大きさ具合(調度品とか応接セットとかが同じ)の社長室で、女性秘書が3人いました。私が、「えい、面倒だ、もういっちゃえ!」とばかり、社長室(その前段階に秘書室を通らないと入れない)へ入っていくと、筆頭秘書があわてて、社長室へ行って、

  社長、萩原さんを呼びました?

なんて聞いているところで、社長が「え!、なんのこと?」なんて表情しているときには、私はもう社長の前に立ってしまっているのです。
 じつは、社長は「いつでも社員のいうことには対処する」とは言っているのですが、やはり秘書を通さないと、会うことはできないことになっていました。で、それでなのですが、社長としては、こうして直接積極的に行動する社員は評価するような言動を繰り返してはいたのですが、その実はまったくの嘘で、やはり会社の一見どうでもいいような決まりを守る社員こそがいいわけなのです。
 とにかくいろんなことを思い出しますね。こうした会社にいたときの、たくさんの出来事もやっぱりいろいろと書いていきたいなと思っています。

 でもとにかく、いいドラマだなと思って家族みんなで見ています。