1205050112050502 戦争中のぼくは、社会の中での自分の役割と、個人的な内面を、ごっちゃにしていました。だから戦争に負けて、社会ががらっと変わったとき、個人としての自分までが、立っている足もとの地面が揺らいで、この先どう生きていっていいかわからないような状態になってしまったのでしょう。「社会的な個人」と「個人としての個人」を自然に分けるのは難しいことですから、あくまでも理念として分離する修練をしたほうがいいと思います。
 自分の中で「これは社会的な個人の問題だから、役割は果たしておこう」「これは個人としての個人の問題だから、社会からどうこう言われたくない」と、はっきり区別する。そうすると、不必要に傷ついたり、自分が分裂して悩んだりということが少なくなると思います。
 どちらかに偏るのではなく、なるべく両方のことを考えながら、しかもはっきりわけておくことが大切です。
「13歳は二度あるか」2005.9.30大和書房「第2章社会と関わる、自分を生きる」

 このことは大事だなと思いました。これをごっちゃにした言い方によく出会うことがあるものです。だが問題は自分自身がごっちゃにしていないかを絶えずわきまえておくことだと思っています。