2012年05月31日

吉本隆明鈔集477「手で書き、手で感じる」

12052906 充実させるには黙っているに限るとか、僕らだったら商売柄、それは書くに限るということですね。しゃべるのではなく書いているときの充実感というのがあって、書きながらしかものは考えられないものだと、そういうふうにしてしまっていますから。僕らは、もちろんしゃべるよりも書くのがいいし、言葉があるよりないほうが価値が、体の中充満するような感じになります。
 これは学者さんと違うところで、学者さんは頭で考えて、頭で進めていきますが、僕らは書かなくては思い起こせないということもありますし、書くから解決が出てきたということもあります。そういうのはちゃんと文章の中に入っていなかったら学者さんの文章になってしまいます。だから、僕らは手で書き、手で感じるというふうになっているんですね。
『老いの超え方』2006.5.30朝日新聞社「第一部身体」

 これは実にいいことを吉本さんが言われているなと感激しました。やはり私も、こうしてメルマガを書いたりブログを書いたりしている中でいつも考えているようになっています。こうして手で文章を書いているときにこそ、新しい考えが浮かんでいるのです。



トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔