13012203 浅田次郎「黒書院の六兵衛」(245)へmatoyaさんから、以下のコメントがありました。

1. Posted by matoya   2013年01月20日 18:40
  コン!…….
間違えました。こんばんわ周さん、御無沙汰です。
狐説のmatoyaです。

新六兵衛の徳川慶喜説がでましたか。
海舟なら、旧幕の徹底抗戦派に慶喜が見つけ出されず、担ぎ出されることなく、どこかで静かに隠れてもらいたいでしょう、新六兵衛のように、城の真ん中で目立っていては、具合悪いと思うのです、といって、切腹でもされたら、仇打派が奮い立ち 反維新政府勢力が増幅しますので、慶喜には、どかでひっそりと 生き恥をさらして、人々から忘れ去られるまで、延命してもらいたいとでも、私が海舟なら、考えます。慶喜と入れ替わるなら内藤筑前あたりが、適役かと、そして直心影流の達人の新六兵衛が警護役兼目くらまし(注目)役。しばらく江戸城で幽閉し、筑前を水戸へ、世の中が平定すれば、入れ替え直す。そう考えると、新旧六兵衛の話は、隼人たちの関心を六兵衛に引きつけておく為すべて作り話か、なら海舟以下の旧幕のキャストたちは、相当な役者ぞろいだな、海舟は脚本賞、特に子役の泣きの演技はオスカー賞もの。でも、化かしの名人の狐が六兵衛なら、辻つまが合うのですがねえ。え?、やけに狐にこだわるなあと、それは、秘密です。それでは、しっぽ掴まれぬうちに、ドロン!

 私は前にも書いたのですが、私の今住む東京北区王子は狐がものすごく縁のあるところです。王子装束稲荷の小さな境内で、まだ小さかったポコ汰を写真で撮ったことがあります。王子の飛鳥山公園の南側の都電を見下ろせるあたりでは、江戸時代には瓦を投げる遊び(瓦といっても小さくしたものでしょうが)、その先には田圃ではなく、ただの荒地だったのでしょうね。
13012204 この時代にはたくさん狐もいられたものなのでしょう。でもこの小説の時代ではねえ、もう狐もどうしようもない、活躍はできないと思うのです。狸は今でも、住宅地でも庭などに穴を掘って生きているようですが(事実私の以前住んでいた千葉県我孫子市では聞いていました)、でも「高畑勲『平成狸合戦ぽんぽこ』」でも登場した狐が言っていましたが、今は狸とは違って、狐の方が住みにくいのです。狐のほうが純情なのですね。
 これはこの「黒書院の六兵衛」のときも同じだと思うのですね。私の家のすぐそばにも小さな稲荷神社があります。もう狐もああいうところで治まってしまったのでしょう。
 そういえば、私には登場人物の勝海舟も格好悪い人物です。書きのこしている漢詩は一つもよくないし、そういえば米国へ行ったときも、彼は咸臨丸の中で船酔いで船室でずっと寝ていたようです。何も役に立たない人だったようです。江戸城を開城するときの西郷南洲との会談のときだけがいいのじゃないかな。
 そういえば、我孫子の布施(あ違った。柏の布施だ)に、ある古い家で(私は写真撮影の仕事で行ったものです。数奇屋造りの家を撮影しました)、海舟と西郷従道の書いた書を見ました。二人(鴨猟に来ているのです。もちろん、お供は何人もいたでしょうが)で、書いているのですが、はっきり言いいまして、少しもいいとは思えないものでした(従道のほうが良かった)。
 まあ、家に本妻と妾を同時に置いたという世界でも珍しい人物ですからね(狭い家にこんなことをやったのは世界の歴史の中で勝だけです)。奥さんが、「今度生まれて来ることがあったら、絶対にこの勝13012205には会いませんように」と願ったのは(願をかけたようです)、よくよく分かります。
 なんといいますか、私はこの『浅田次郎「黒書院の六兵衛」』の的矢六兵衛が狐であるというお話には、少しも興味を持てないものです。もっとそうではないことを、浅田次郎さんは描いていると思うのですね。