1302170513021706  今日は大村益次郎が的矢六兵衛に語りかけます。

「私は長州の大村益次郎と申す者です。もとは村医者でありましたが、蘭学を修むるかたわら西洋兵学を学び、こたびはふつつかながら朝命を拝し奉って、官軍の指揮を執っております」

 そばにいる勝安房も加倉井隼人も「どうせ六兵衛には無駄なこと」と笑いをこらえているところです。でも最後に益次郎は、「コホンと空咳をした」あと、驚くべきことを言うのです。

「・・・・・・。ついてはフランス国仕官学校留学生に推挙いたしたいと思うが、いかがか」13021702

 これは驚くべきことです。私はすぐに、パリを歩いている的矢六兵衛を思い浮かべてしまいました。えっ、あの当時のこのとき欧州に派遣された人の名簿を見れば、この六兵衛の名が記されているのではないかなあ、と思ってしまいました。
 この的矢六兵衛は小説の中の人物ですが、ひょっとしたら、実際に実在したのではないかなあ、と私も真剣に思ってしまいました。