1304070613040707  今日は始めて明治天皇がこの作品に登場します。まだ17歳の天皇です。

 願望を口に出しえてはならぬ。
 それが亡き先帝より授けられた、厳なる誡めであった。

 先帝というと孝明天皇です。この天皇の死については、毒殺説もあり(岩倉具視がやったといいますが)、今も確定していませんが、どうなのでしょうか。明治新政府には面倒な天皇だったことは確かだと思います。
 だが今はそれを詮索はしていられません。

 ・・・・・・、物事の是非を口にするときも「是」はかまわぬが「非」はならぬ。たとえば、「おいしい」というて困る人はないが、「まずい」などというものなら罰が下る。

 この新帝がこの江戸城の主になったのです。最後にこうあります。

 聖上の堪忍にも限りがあった。

 さてさて、どう展開されるのでしょうか。そして的矢六兵衛は今までのようにいられるのでしょうか。
 私は近代以降の作品で天皇を実際に描いたのは、「隆敬一郎『花と火の帝』」の後水尾天皇・上皇しか知13040613らないのですが、27歳のときにこの上皇の造営された修学院離宮を歩いているときに、しきりに私の後から「もっと早く歩け」と言っていた係官の声をを思い出します。