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 六 春は先ず若菜つまむと標(し)めおきし野辺とも見えず雪の降れれば

    故郷立春
七 朝霞(かすみ)立てるを見ればみづえの吉野の宮に春は来にけり

    海辺立春
八 しお釜の浦の松風霞(かすむ)なり八十島(やそしま)かけて春や立(たつ)らむ

    子いう
九 いかにして野中の松の古(ふ)りぬらむ昔の人の引(ひ)かずやありけむ

     霞
一〇 大かたに春の来(き)ぬれば春霞四方(よも)の山辺に立(たち)みち

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こうして実朝の歌を書いていけるということは、私には幸運なことです。藤原定家と吉本隆明に感謝ばかりです。
 いつも鎌倉であの鶴岡八幡宮の銀杏のそばで私はどのくらいこの二人に感謝していることでしょうか。