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320 鮓桶(をけ)をこれへと樹下に床几(しょうぎ)哉(明和八・五・一六)

321 鮓つけて誰待(まつ)としもなき身哉(明和八・五・一六)

322 鮒ずしや彦根が城に雲かゝる(安永六・四・一六)

   兎足(とそく註)三周の正当(しょうたう)は文月中の四日なるを、卯月のけふにしゞめて、追善いとなみるに申遣す
323 麦刈(かり)ぬ近道来(き)ませ法(のり)の杖(つゑ)(安永四・四・一四)

324 かりそめに早百合(さゆり)生ケたり谷の房(安永六)
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 323の註の兎足(とそく)とは安永二年七月四日没の人のようです。
 322の彦根といいますと、私はいつも私の詠う『「絶命詩」(黒澤忠三郎)』の相手の城下だなあと思います。
 思えばこうして蕪村の俳句を読んでみますと、はるかなこの時代を思い出しています。
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