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  画賛
365 こと葉(ば)多く早瓜(はやうり)くるゝ女かな(安永八・四・二五)

366 関の戸に水雉(くいな)のそら音(ね)なかりけり(明和五・五・二七)

367 蝮(うわばみ)の鼾(いびき)も合歓の葉陰哉(安永四・五)

368 蠅いとふ身を故郷(ふるさと)に昼寝かな(安永六)

春泥舎会、東寺山吹にて有(あり)けるに
369 誰住(すみ)て樒(しきみ)流るゝ鵜川(うかわ)哉(明和六・六・一五)
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 366のそら音とは、清少納言『枕草子』の「夜をこめて鳥のそら音ははかるとも世に逢坂のゆるさじ」によるようです。私はこの歌で王子神社の中にある関神社を思い出し、蝉丸の百人一首の「これやこの 行くも帰るも分かれつつ 知るも知らぬも逢坂の関」を思い浮かべました。15082401
 367の「合歓の葉陰」で合歓の郷を思い出し、宮城マリ子を思い浮かべていました。