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375 日を以(もつ)て数(かづ)ふる筆の夏書(げがき)哉(明和年間)

   慶子(けいし)病後不二の夢見けるに申遣(もうしつかは)す
376 振(ふり)かへて日枝(ひえ)を廿(はた)チの化粧(けはひ)かな(明和七・六・一五)

   馬南(ばなん)剃髪、三本樹にて
377 脱(ぬぎ)かゆる梢(こずゑ)もせみの小河(をがは)哉(安永二)

378 石工(いしきり)の鑿(のみ)冷したる清水かな(明和五・五・一六)

379 落合(おちあ)ふて音なくなれる清水哉(安永三・四)
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 376の慶子とは大阪の女形中村富五郎の俳号ということです。この句は万葉集の「不尽のねに降り置く雪は水無月のもちに消ぬればその夜ふりけり」と註にあります。
 377の梢(こずゑ)で私は日活の梢ひとみさんを思い出しました。綺麗な女優さんです(今はテレビでも拝見します。時代劇ですね)。
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