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 また久しぶりに与謝蕪村の句に触れます。いっぱい思い出すことがあります。

   箱根にて
405 あま酒の地獄もちかし箱根山(明和五・六・八)

406 御仏(みほとけ)に昼備へけりひと夜酒(よざけ)(安永六)

407 愚痴無知のあま酒造る松が岡(明和五・六・八)

   寓居
408 半日(はんじつ)の閑(かん)を榎(えのき)やせみの声(明和三・六・二)

409 大仏のあなた宮様(みやさま)せみの声(明和三・六・二)
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 405に箱根山とあるように、箱根に行っているのだ(通っているだけだろうが)。その当時からあま酒は箱根の名物だったようです。この地獄とは硫黄の煙を噴くところだったようで、私も行ったことがあるなあ。当時この蕪村の句を知っていれば、もっと違う感慨だったなあ。15121307
 407の松が岡とは東慶寺のことといいます。この東慶寺といえば、千姫がいたところだなあ。蕪村も千姫を思い出したことでしょう。私も当然この寺の中も歩きましたよ。北鎌倉からすぐそばです。でも千姫の伝説も思い出し、何故か悲しいです。
 409の大仏とは京都方広寺の大仏です。東に宮門跡妙法院があると、註にあります。
 なにかいっぱいのことを思い出します。でも何故か北鎌倉は降りれない感じになりました。悲しい思いばかりなのです。15121308