周の雑読(吉本隆明篇)備忘録

2009年10月07日

吉本さんと慶太郎さんの本をただ読むだけにしていました

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私は読んでいる本は、吉本(吉本隆明)さんと長谷川慶太郎の本はいつも書店(ほぼ八重洲ブックセンターが多い)かインターネットでアマゾンで買っています。その他の本はすべて図書館です(あ、雑誌は購入していますが)。
それで、図書館の本ですと、返す期限がありますから、読み終わったら、このブログに、「雑読備忘録」を書いてから返却しています。でも自分で購入した本だと、返却しないでいいわけで、ついつい備忘録も書かないままになっていました。
これはまずいと強烈に思ったわけです。
一昨日読み終わった「2010年長谷川慶太郎の大局を読む」(李白社)で、「あれ、このところ何も書いていないな」と気が着きまして、ちゃんとしていこうと思いました。
ただただ、羞しいことです。

私が読み終わった慶太郎さんの本で、私が何も書いていない本は以下のようにありました。

昇気流に乗る10の至言(KKベストセラーズ)
日本経済はV字回復する(李白社)
日本は「掃き溜めの鶴になる」(PHP研究所)
「経済戦勝国」日本の底力(出版文化社)

このあと、間違いなくここに書いていきます。ただし、時間はかかるでしょうが。

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2008年12月27日

周の雑読備忘録「吉本隆明『貧困と思想』」

貧困と思想
貧困と思想
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 12月22日に八重洲ブックセンターで購入したのですが、他の本も読んでいたので、25日の午後の地下鉄の中から読み始めまして、昨日飲み屋に行きましても、そこでも読んでいました。もうただただ吉本さんの言われることに頷いてばかりいたものでした。

書 名 貧困と思想
著 者 吉本隆明
発 行 青土社
定 価 1,400円+税
発行日 2008年12月25日第1刷発行
読了日 2008年12月27日

 目次は以下の通りです。ただし、この本の目次は以下のように詳しくは書かれてはいません。やっぱり、ここまで目次で書いてもらえば、読んでいる私たちは大変に助かると思うのです。
 また今後私の「吉本隆明鈔集」にて、扱っていくことがたくさんあったかと思っております。

【目次】
一−一 「蟹工船」 と新貧困社会
 「第二の敗戦期」と「飢え」
 本格小説の系譜とは
 格差社会と変化の兆し
 沈黙と言葉
一−二 戦後のはじまり 聞き手 高橋順一
二 肯定と疎外――課題としての現在  聞き手=高橋順一
 労働者・民主主義・丸山眞男
 戦後革命と疎外
 六〇年安保
 庶民的知識人
 天皇制をどう捉えるか
 ファシズム・花田清輝
 憲法九条
 柳田國男・折口信夫
 七〇年代の転換点
 八〇年代へ
 ボードリヤール・毛沢東
 昨日主義
 現代の課題
三−一 男とは、マザー・シップと見つけたり
     あるいは存在を耐えるための軽さ
三−二 難しくて易しい問題
     関係とはなにか  聞き手=高橋順一
 見えない関係が見えはじめたときの袂別
 貧困と異和
 関係の絶対性
 親鸞の空隙
 肯定と救済
 善光寺と党派制
 対幻想と同性愛
 家族と性
後記 高橋順一

 それと、この本の後記を書かれている高橋順一さんですが、各章の註も詳しく書かれているのではないかと思いましたが、実にいい内容です。これもまた熱心に読んでまいりました。
 しかし、例えば、最初の『「蟹工船」 と新貧困社会』でも、これが掲載された日経新聞も読んでいるはずの私なのですが、また深く読み込んでいました。そしてまた吉本さんには、もういう言葉もないほど引き付けられ魅せられた思いがあります。
「後記」で高橋さんが言われていることです。

 困難な状況を切り開いてゆくためには、安直な対症療法に頼るのではなく自分の頭で考え、自分の意志や判断にもとづいて行動することが必要ですが、本書における吉本さんの言葉はそのやめの大きな示唆と励ましになるはずだからです。

 私にこそ当てはまる文なことは間違いありません。



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2008年11月19日

周の雑読備忘録「吉本隆明『「芸術言語論」への覚書』」

「芸術言語論」への覚書
「芸術言語論」への覚書
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書 名 「芸術言語論」への覚書
著 者 吉本隆明
発 行 李白社
定 価 1,700円+税
発行日 2008年11月17日初版発行
読了日 2008年11月18日

 電車の中だけで読書しているわけですが、昨日はクライアントへの行きと帰りにすべて読んでしまいました。
 もう全ページに渡って、心の中で頷いているばかりでした。もちろん、今後私の『吉本隆明鈔集』でいくつも扱っていくことになるでしょう。
 以下の「黒ちゃんへ」という文章がとても気に入りました。

新年おめでとう
 黒ちゃんもわたし同様にテーブルやソファのうえで眠りこけている時間が多くなりましたね。でも外猫が黙って家の中に入り込んだり、庭で家猫の悲鳴が聞こえたりすると、残りの家猫に率先して皆で追いはらったりして長老ぶりを発揮して、なかなか頼もしいかぎりです。
(「長老猫の黒ちゃんへ」)

 私は子どものときから、猫というのは一度も飼ったことがないので、その雰囲気が一度も体験もないわけなのですが、でもこの吉本さんの文から、想像してしまいます。たいへんに頼もしく、そして長老とはいえ、可愛いものですね。そしてまた私は私の家で飼っていた犬や街で知り合った犬のことを思い出していました。
 以下がこの本の目次です。あちこちで読んできた文章もいくつかありましたが、こうして本にまとまっていますと、実にいいものですね。

もくじ
第一1部 神話と歌謡(未発表原稿)
 神話伝承と古謡
 歌集『おほうなはら』について
 歌集『おほうなはら』について(二)
 歌集『おほうなはら』について(三)
 人生についての断想
  僕が勉強をやめた理由
  勉強よりも時間のテンポを合わせる
  遊びを知っていた漱石、生涯遠慮していた鴎外
  勉強ができない人も劣等感をもたなくていい
  独学の田中角栄がもっていた見識とは
  実生活で人の役に立つ「知」とは何か
  枝葉ではなく幹を捉える
  専門の勉強は就職してからすればいい
  「俺は人を愛せない人間じゃないか」と思った
  知識を養うと愛はどう変貌するか
  愛情不足が起こす悲劇
  愛されなくちゃ愛せない
  女性が欧米化してゆく途中
  異性に対して奥手になってしまう原因
  男のすべての愛情の根底は友情にあるんじゃないか
  「男性の本質はマザーシップだ」と太宰さんは言った
  女の人は難しいとつくづく思う
  夫婦が別れないために必要なこと
  少数化問題は軍隊の問題
  異性間と同性間では魅力の質が違う
  意識のバランスがとれていると魅力的に感じる
  ウマが合う人と合わない人は何が違うのか
  人生の仕事って何だろうか
  受身で生きることができたら上等
第二部 情況との対話(単行本未収録原稿)
 詞人と詩人
 清岡卓行を悼む
 漱石の巨きさ;岡井隆の近業について―『家常茶飯』を読む
 『死霊』の創作メモを読んで
 小川国男さんを悼む
 垣間見えた鮮やかなロシアの大地
 深い共感が導き出した稀有な記録
 家訓の重圧に耐えられるか
 靖国論争にとらわれては日本は変わらない
 いじめ自殺 あえて親の問う
 「二大政党制」で凡庸な政治家に九条改正されたらかなわない
 『蟹工船』と新貧困社会
 長老猫の黒ちゃんへ
 大きい猫と小さい子供の話
編集後期

 ただ、この本には、吉本さんの新しい文章はついていないのです。それがちょっと寂しい限りです。
 でも、今後この本から、私の『吉本隆明鈔集』(私の『吉本隆明鈔集』は、ホームページにもありますが、ブログに書いているのは『吉本隆明鈔集(ブログ篇)』としています。いずれホームページ上の『吉本隆明鈔集』に合流させますが、それをやっている時間がないのです)に書いて参ります。



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2008年02月03日

周の雑読備忘録「吉本隆明『日本語のゆくえ』」の2

08020109 この本は1月31日にクライアントへ行くときと、帰りの中の地下鉄ですべて読み終わりました。読み終わりましたときには、まだ帰りの南北線に乗るところでしたから、なんだか読み終わってしまうのが、寂しいようなかつその後の地下鉄の中でどうしようかなという思いばかりでした。

 最初の「まえがき」で吉本さんは次のように言われています。

 この稿本は数回にわたり現在わたしがもっとも関心を集中している課題とその周辺の問題について、東京工業大学の学生を対象として語ったことを内容としている。

とあるのですが、これを知っていましたら、ぜひともこの講義そのものに参加したかったなあ、という思いがわき上がってきます。もう読んでいまして、どこの章のどこのところでも、あまりにたくさんのことに吉本さんのすぐれた見解が提示されていて、もう大変に興奮する思いでした。
 いやこの本は、私がいくらでも抜き書きしたい箇所ばかりで、今後は私の

 http://shomon.livedoor.biz/archives/cat_794516.html 吉本隆明鈔集(ブログ版)

で大量に扱っていくことになるかと思っています。ただ、「隆明鈔」は現在はまだ他の本からも書いているまっさい中ですから、かなり吉本さんについても私は忙しいことになります。でも思えば嬉しいことになるわけですね。

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2008年01月26日

周の雑読備忘録「吉本隆明『日本語のゆくえ』」

日本語のゆくえ 

 一つ前の 八重洲ブックセンターへ行きました で次のように書きました。

 だからその意味では、できるだけインターネットで本を紹介することでも、本が出版されたら、できるだけ早くすることと、その本の内容、目次をそのまま紹介すること、本のとびらや横帯に書いてあることもそのまま紹介することが大事なのでしょうね。

 だから、この本について書きます。
32ccdc1f.jpg 王子から東京駅まで行くときは、「東野圭吾『容疑者Xへの献身』」を読んでいまして、ちょうど31ページ目で俄然面白くなったのですが、あわてて電車から降りました。また帰りに読もうと思いましたが、結局この吉本(吉本隆明)さんのほうで夢中になり、また王子駅であわてて電車から降りました。

書 名 日本語のゆくえ
著 者 吉本隆明
発行所 光文社
定 価 1,500円+税
発行日 2008年1月30日初版1刷発行

 この本の「目次」「帯の文」「カバー袖の文」は以下の通りです。

目次
まえがき
第一章 芸術言語論の入口
  芸術言語論までの道のり
  表現転移論のポイント
  『源氏物語』を読む
  『言語にとって美とはなにか』のモチーフ
  場面転換と「喩」
  西欧詩との等価性について
  等価性をめざす詩人たちの苦闘
  古典につながる立原道造の詩
  立原道造と「歌枕」
  芸術の世界性
  日本人の尻尾について
  小説における「話体」と「文学体」
  芸術の価値は「自己表出」にある
  「第二芸術論」をめぐって
第二章 芸術的価値の問題
  価値論とはなにか
  芸術言語の価値について
  思想家・三浦つとむ
  マルクスの自然科学
  三浦つとむの言語論の特徴について
  言語空間の構造化
  『三四郎』を読む
  『彼岸過迄』をめぐって
  『銀河鉄道の夜』と「世界視線」
  視線の交換について
  島尾敏雄作品における体験と変容
  幻想空間の意味
  経済的価値と芸術的価値の分岐点
  茂吉短歌の到達点
第三章 共同幻想論のゆくえ
  国家とはなにか
  「人間」を捨象した「政治と文学」論
  『共同幻想論』の契機
  『共同幻想論』の骨格
  遠野の特異性
  「天つ罪」と「国つ罪」
  語り部の役割
  日本の特性
  『共同幻想論』のゆくえ
  昭和天皇の短歌をめぐって
  いざというとき何をするか
  「個」を抜いた芸術はありえない
第四章 神話と歌謡
  神話と朝廷
  天皇制はどこへゆくか
  神話時代の天皇
  天皇の起原
  神武東征はあったか
  統治の原型について
  神話と歌謡
  国学が騒ぎ立てた日本人の自意識
  天皇制と芸術性
  神話に転用された詩歌
  古典を読む二重性
  天皇制と女性の役割
  天皇陵の調査を望む
  片歌から短歌へ
  俳句における主観と客観
第五章 若い詩人たちの詩
  若手詩人の詩は「神話」に使えない
  「無」に塗りつぶされた詩
  水無田気流『音速平和』をめぐって
  渡辺玄英『火曜日になったら戦争に行く』について
  この「無」をどう読むのか
  「自然」を失った現代詩の脱出口はどこにあるのか
  なぜ詩のなかで思考しないのか
  現代のわからなさ

帯の文
 神話の時代から現代へ……、日本語表現を考える。
 いまの若い人たちの詩は、「無」だ。
 母校・東工大の集中講義「言語芸術論」を集成

カバー袖の文
 日本語における芸術的価値とは何か。
 現在著者が最も関心を集中している課題を、
 母校・東工大で「芸術言語論」講義として発表。
 神話時代の歌謡から近代の小説までを題材に論じ、
 最後に「今の若い人たちの詩」を読む。
 そこで現代に感じたものは
 “塗りつぶされたような「無」”と“わからなさ”であった。
 『言語にとって美とはなにか』『共同幻想論』を経て展開する、
 著者の最新文芸批評。 

 以上です。

 きょうは、電車の中で31ページまで読んだだけです。ここへ帰るといろんなことがあって、読んでいる時間を作ることができません。
 でも私の読んだところまでで、思うのですが、「『源氏物語』は退屈だ」なんていいきっちゃった人は吉本さんが始めてじゃないかな。いやもちろんそれを普通に感じた人は無数にいたでしょうが、誰も言い出すことができなかったわけです。そんなことは言い出せないよね。「自分が馬鹿だ」って言っているようなものだと思ってしまうわけでしょう。
 私の兄の詩吟の仲間が、大学の卒論が「源氏物語」だったのですが、兄がいつも、「あいつは『源氏』が専門だというのに、『谷崎源氏』ばっかり読んで原文を読んでいない」と批判していて(大学生の頃のことです)、中学生だった私も、それに納得していたものでしたが、まったくそうじゃないですね。
 もっとも谷崎の源氏も実際に読むのが大変ですが、吉本さんが「與謝野晶子のでいいんだ」というのは、実に納得できます。

 この本も読み終わりましたら、また書きます。

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2008年01月19日

周の雑読備忘録「吉本隆明の『心的現象論』了解論」

08011903書 名 iichiko No.94
特 集 吉本隆明の『心的現象論』了解論
発行所 新曜社
定 価 1,800円+税
発行日 2007年4月30日発行
読了日 2008年1月19日

 今この本の発行日が、昨年の4月30日だったことに驚いています。そうすると私の行く本屋ではどこでも出会っていなかったのですね。

 最初に、山本哲士さんが次のように書いています。

 吉本隆明『心的現象論』は、1965年から1997年まで、32年間に渡って氏の個人誌『試行』において休むことなく書き続けられた壮大な書である。吉本思想の根源の根源に位置する書であり、現代の思想書として最高峰のものといえよう。
『心的現象論』は、個人幻想と共同幻想とに関係を、前古代の場といまとを相互変容させながら、心的なものが空間的にいかに関係し、時間的にいかに了解されていくか、そこで人間同士、到底理解しえないようなことがいかに起き、また、イデアや理念がいかに現実に裏切られてしまうのか、身近な不可解さを了解の水準へひきだしている。観念論と物質論との対立や、自然過程からの離脱が進歩であるかのような史観を超える思想作業がなされている。心と身体との非分離界の対象化であり、西欧的な世界思想の地平をこえていく格闘である。「心的」とはmental,psycho-さらにheartやideaまでを含んでいるが、直接に対応する英語はない。心的疾患を対象にしつつ精神的なもの、観念的なものを考察しているため、とりあえずpsycho-としておいた。

 思えば、私は吉本(吉本隆明)さんの書かれたものはすべてを読んでくるようにしていたのですが、この『心的現象論』だけは、読めてきていませんでした。私は『試行』を早稲田の古書店街で手にしてきたのが、1970年のことでしたが、そのときには、もうこの連載はずっと続いていたわけです。そして私が『試行』を定期購読してからもずっと書き続けてられていました。
 そういえば、1971年の秋に、埼玉大学の中で、この『心的現象論』の海賊版が売られていたものでした。
 もうそのときからも、もう40年近くの年月時間が経っているのですね。
 なんとしても、今このときにこそ、私もこの『心的現象論』を読んでいきます。
 少し思い浮かべると、『眼の知覚論』『身体論』『関係論』までは少しは読めていたような思いがあります。だが、そのあとの『了解論』が延々と続くとき、もう私には、「もう私には無理だ、もう届かないよ」という思いばかりでした。でもこれは羞しいことです。
 今から、必ず読んでいく私になっていこうと考えています。



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2008年01月13日

周の雑読備忘録「樹が陣営32『三島由紀夫と吉本隆明』」

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雑誌名 樹が陣営32
    特集「三島由紀夫と吉本隆明」
発行所 編集工房樹が陣営
発行人 佐藤幹夫
定 価 1,200円+税
発行日 2007年8月10日
読了日 2008年1月13日

 11日に地下鉄南北線、そして渋谷から王子までの電車の中で、「SCENE2吉本隆明を読む」を読み、帰ってきて「SCENE1三島由紀夫を読む」の橋爪大三郎「三島由紀夫と吉本隆明」を読み、そのほかは、12、13日に読みました。
 まだまだ私は吉本隆明さんを読みこなしていかないとなりませんね。そしてよくこれだけ読みこなしている方がいるものです。私は羞しくなってしまいます。
 もっともっと読んでいきましょう。



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2007年09月30日

周の雑読備忘録「吉本隆明『よせやぃ。』」

よせやぃ。
 電車の中のみで読み終わりました。実に読み応えがありました。

書 名 よせやぃ。
著 者 吉本隆明
発行所 ウェイツ
定 価 1,800円+税
発行日 2007年9月30初版第1版
読了日 2007年9月28日

 このウェイツのグループ(どう呼んだらいいか判らないので、仮にこう呼びました)と吉本さんの接触は、読む限りとてもいい時間をすごしていると思える。吉本さんの講演集は対談集よりも、よろ多くの吉本さんの本音みたいのものをより引き出しているように思えるからなのです。
 そしてあらゆる箇所で、吉本さんの生き生きとした息吹そのものが読んでいる私にも強く伝わってくる感じがします。
 吉本さんが、「あとがき」で次のように書かれている。

 私の職業関係の日常生活はゆったりしているほうだと思う。だが脳の動きはグーグル・アースの人工衛星のように今のところフル回転していると考えている。そこまで自分を追い詰めるとウェイツの人たちが同じように見えたのかもしれない。そのうち世界中の地域の観念携帯(世界思想)の動きがある大きな同一のかたまりと見えるところまでいけたらと願望している。

 これはすごいことですね。なんだか、自分の今の存在の情けなさに羞しい思いばかりを考えてしまいます。
 それに、あらゆるところで、吉本さんのたくさんのメッセージに感激していました。またいくつも、私の「吉本隆明鈔集」で扱っていきます。



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2007年02月19日

周の雑読備忘録「吉本隆明『思想のアンソロジー』」

思想のアンソロジー
書 名 思想のアンソロジー
著 者 吉本隆明
発行所 筑摩書房
定 価 1,900円+税
発行日 2007年1月25日初版第1刷発行
読了日 2007年2月14日

 この本も購入してすぐほとんど読んでしまうのだが、最後の数ページを読み終わるのにかなりな時間がかかました。このようなことが吉本さんの本を読むには続いているこのごろの私です。
 それにしてもいい内容です。もう感激して読んでいました。河上肇、徳富健次郎への論評は、実にまた再び私がこの二人を読み直すべきだなと思わせてくれました。また漱石、鴎外に関しても面白いです。鴎外に関しては、吉本さんはそれほど好きになれない鴎外なのだろうが、でもその存在の大きさを感じているのだろうなと思わせてくれます。



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2007年02月14日

周の雑読備忘録「吉本隆明『真贋』」

真贋

 

 

 


書 名 真贋
著 者 吉本隆明
発行所 講談社インターナョナル
定 価 1,600円+税
発行日 2007年2月22日第1刷発行
読了日 2007年2月5日
 この本は購入して、すぐに読んでしまいました。今後、まずは

   http://shomon.livedoor.biz/archives/cat_794516.html  吉本隆明鈔集(ブログ篇)

にて、書いてまいります。
 しかし、吉本さんという人は、いつまでも実に魅力的なことをかかれますね。私はただただ感激するばかりです。



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2006年12月12日

周の雑読備忘録「吉本隆明『生涯現役』」

生涯現役

書 名 生涯現役
著 者 吉本隆明
発行所 洋泉社
定 価 780円+税
発行日 2006年11月20日初版発行
読了日 2006年12月10日

 短い新書なのですが実に読み終わるのに時間がかかりました。もうあちこちの部分で読み耽けっていました。しかし、吉本(吉本隆明)さんは大正生まれだけれど、今やっと老年になった感じで、いくつものことを考え書かれています。私はもう今の年齢で、老年になってしまった思いなのです。情けないなあ。
 でもなんとか私もやりきっていきます。



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2006年05月17日

周の雑読備忘録「吉本隆明『詩学叙説』」 の2

詩学叙説
読了日 2006年5月15日

 かなり読み終わるのに時間がかかりました。そして私には、「詩歌」という苦手意識しかない分野なもので、どうしても時間がかかりました。いやそれにしても私はやっと読み終わった気がしています。
 ただ、私はこれで、日本の近代詩についても、たくさんの悩みと進展があったのだなということを感じました。私のように漢詩ばかりにしか関心がないのは全然江戸時代から進歩していないんだな。江戸時代の人はそれしかなかったのだから仕方ないけれど、今の私がだらしのないことです。
 いや、もっと日本の近代詩、現代詩のことも学びます。それとやはり蕪村という詩人はすごい存在だったのですね。これは私も感じていたことですから、嬉しかったです。
          最初の周の雑読「吉本隆明『詩学叙説』」

 



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2006年03月19日

周の雑読備忘録「吉本隆明『詩学叙説』」

詩学叙説
 もうあちこち読んでみました。もう最初から読んでいてもさっぱり私には判らないから、だから後ろから読んだり、途中を開けたりして、あちこちを読んでみます。でもでも、私には歯がたちません。
 とにかく、読んでいきます。


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2006年03月12日

吉本隆明「家族のゆくえ」

家族のゆくえ
読了日 2006年3月12日

 義父の葬儀の前後も、その途中でもこの本を読んでいました。もういくつものページでもう驚くほど頷いていました。そして吉本さんも、かなり私が「あ、こういうふうに言っていいんだ」と思えることを、そのまま話されています。いくつも印象に残るところがあるのですが、一つあげるとすると、第五章で、ゲーテの「色彩論」について書かれているところです。
 私がゲーテは大好きな作家ですが、この「色彩論」だけは、「やっぱり、ゲーテも年とって、こんなのを書いちゃったんだよな」なんて思っていましたが、この吉本さんの言われる内容を読みまして、また私はゲーテについて、少しはたどり着いたような気がしています。



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2005年09月23日

吉本隆明「13歳は二度あるか」

13歳は二度あるか―「現在を生きる自分」を考える

読了日 2005年9月23日(さっきの電車の中で読み終わった)

 実に刺激的な本の題名でした。私も自分の13歳のときのことを考えました。
 次のことはもっとも頷いていました。

 誰かがさぼったら、そいつを糾弾したりせずに、同じグループの仲のいい奴らで、そいつの分も黙ってやってしまうのがいちばんいいということでした。

 これは吉本さんは他でも言われていました。もう私もすぐに納得してしまうところです。 私も小学生の頃(12、3歳ですね)、学級委員をやっていて、掃除のときなんかに、真面目に掃除する女の子のグループなんかに、掃除をさぼって、箒でチャンバラなんかしている男の子たちのことを注意してほしいとよく言われたものです。私は、そんなとき、「さぼる奴はそれでいいじゃないか、僕たちだけでやればいいんだよ」と言っていたものでした。

 私のこの考えは、その後もずっと変っていません。
 この真面目な女の子たちの言い分を通すとすれば、そのさぼるグループを排除したとしても(いくら説得しても、相手が変らなければ、最後には彼らを排除するか最終的には削除するしかなくなります)、また同じ事態が起こるのです。不良分子を撲滅しても、また不良でないはずの中から、必ず一定の割合で不良部分は生まれてきます。

 いえ、他にもいくつも思うことがたくさんあった吉本さんの本ですが、今はこのことが思い浮かびました。



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2005年09月16日

吉本隆明「子供はぜーんぶわかっている」

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書 名 子供はぜーんぶわかっている
著 者 吉本隆明
発行所 批評社
定 価 1,800円+税
発行日 2005年8月25日初版第一刷発行
読了日 2005年9月7日

 最初は、簡単に読み終えてしまえるような思いで読んでいきましたが、だんだん吉本さんの迫力みたいなものに引きづられるような感じで、何度か読み返しました。私の二人の娘が教員ですから、その二人が出会っているだろうことを何度も考えながら、読んでいました。二人といろいろと話したいことがあるのですが、二人は忙しくて、なかなか相手してくれませんからね。

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2005年08月30日

吉本隆明・高岡健「時代病」

時代病


 

読了日 2005年8月26日

 読み始めて、すぐに読み終えまして、その後またクライアントへの電車の中で再度すべて読み直したというところです。元気な吉本さんを目の前にしている感じがします。「あとがき」での「いつまでもつまらない世代論を論じている場合じゃないよ。そんなことは、あまり意味がないんだよ」という吉本さんの言葉がとてもいいです。かなりこちらの心の底まで響きます。

 



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2005年07月04日

吉本隆明「際限のない詩魂」


際限のない詩魂―わが出会いの詩人たち

読了日 2005年6月30日

 これを読みながら、過去読んだ内容をいくつも思い出しました。吉本さんは、確実に「評論」家ではありますが、また詩人でもありますね。そして、ここで取り上げられている幾人もの詩人たちにまたものすごく親しみを感じられました。また読んでいかなとなりませんね。

 



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吉本隆明「幼年論─21世紀の対幻想について」


幼年論―21世紀の対幻想について

読了日 2005年6月29日

 これを読みながら、いくつも自分のいわゆる「幼年期」のことを思い出しました。私が秋田にいて、保育園に行っていたときの頃です。いくつもいくつものことを思い出します。思えば、少年期の一つ前にあるのが幼年期なのでしょうが、不思儀なくらい、たくさんのことが甦ります。それにしても、こうして今の吉本さんがこうして書いてくれることが実に嬉しいです。



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吉本隆明「現代日本の詩歌」


現代日本の詩歌

読了日 2005年6月27日
 
 前に読んだときには、内容を理解するのにただただ苦労して思いがあるだけだった。今回はどうやら、「うん、なろほどな」と思えるところがいくつも増えてきました。現代詩にしても、俳句、短歌についても苦手意識しかない私ですが、どうやらこれから少しづつ親しんでいけるのかもしれない。
 


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2005年06月25日

吉本隆明「中学生のための社会科」


中学生のための社会科

 今まで、何度かこの本を読んできました。読むたびに、違うところに目を見張るような思いになります。今回もほぼ全ページを読みましたが、やはり、さらにいくつものことを考えました。
 第三章 国家と社会の寓話 で、「聖書」のマタイ伝19章についてのことでは、改めて「新約聖書」のその箇所を読み直しました。
 やはり「聖書」は何度も読み返すところがありますね。いつもベッドの上でときどき「聖書」を拡げています。
 ただ、イエスのいわれる神というのは厳しいですね。



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2005年03月31日

吉本隆明「食」を語る の2


吉本隆明「食」を語る

 吉本隆明「食」を語る にたくさんの方がコメントをしてくれました。嬉しいです。こんなに吉本さんを読んでくれるんですね。
 
 それにしても、実に読み応えのあるインタビューです。過去に何冊もこうしたインタビュー集がありますが、この本が一番の内容に思えます。吉本さんがなんで、東京の下町が好きなのか、そこでどんな生活をしていたのかが判ってきました。これで、もっと吉本さんの日常が実に判った思いがします。
 とにかく、嬉しいです。吉本さんの本は、ずっと学生のときから読んできたわけですが、今こうして私にとって新しく読んでくれる方がいることは、実に嬉しいことです。生きていて良かったなという思いがひしひしとします。


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2005年03月17日

吉本隆明「食」を語る


吉本隆明「食」を語る

 きょう、神保町の三省堂で購入しました。でもちょっと読んでいて、ショックなことがあります。吉本さんは、どじょうが苦手なんだ。吉本さんは次のように言っています。
 
 おやじがよくドジョウ鍋を食いに連れて行ってくれたんだけれど、あれが気持悪くて。
 
 え、もう私なんか、どじょう鍋は大好きです。日本酒に一番合っていると思うのです。もう昔から私は好きですね。相手がものすごい美女で、そして私はものすごく好意を持っていても、そのひとが、どじょうが苦手だなんていうと、私はもう、その相手にたいして、百年の恋もいっぺんに醒めるという感じなのですね。いや、私が惚れる相手は、みんなどじょうが好きなはずなんですが。これはものすごいショックだなあ。


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2005年03月09日

吉本隆明「中学生のための社会科」

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 昨日手に入れました吉本さんの本です。
 
書 名 中学生のための社会科
著 者 吉本隆明
発行所 市井文学株式会社
価 格 1,400円+税
2005年3月1日第1刷発行
 
 アマゾンでまだ出てきませんので、画像も出せません。本日、これからクライアントで行く電車の中で、読んでいきます。
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2005年02月15日

吉本隆明論 戦争体験の思想


吉本隆明論―戦争体験の思想

読了日 2005年2月10日

 時間をかけて読んでいました。この本の中にある吉本さんの文章には、私はそのままのめり込めるのですが、この著者には、まだなんというか、まだ私には距離があります。でもこうした本がたくさん出てくるのはいいことです。それから最初から最後まで、面白く読めたことは愉しい思いでした。



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