周の雑読(長谷川慶太郎篇)

2012年11月07日

長谷川慶太郎『2013年長谷川慶太郎の大局を読む』

12110713 11月3日に購入してきたこの本です。
 吉本(吉本隆明)さんが今年2013年3月16日に亡くなられました。私はこの吉本隆明さんと長谷川慶太郎さんの本を一番購入し、読んできたものです。
 ただし、吉本隆明さんの本はすべて持っていますが、長谷川慶太郎さんの本はみな人にあげたりしてきたものです。もうそうしないと、私の今の本箱がいっぱいになってしまうのです。
 この本は、ヨドバシカメラの上にある紀伊国屋書店で購入したものです。
 電車の中で読み、そしてまたパソコンをやりながら読んだものでした。

書 名 2013年長谷川慶太郎の大局を読む
著 者 長谷川慶太郎
発行所 李白社
定 価 1,600円+税
発行日 2012年10月7日初版発行
読了日 2009年11月7日

 以下インターネット上からコピーしたものです。ただし、私も懸命に打ったものもあります。

まえがき
 二〇一二年はギリシャの財政危機に端を発したユーロ危機によって世界経済が何度も大揺れした年だと言っていい。このユーロ危機によってユーロ崩壊への懸念が出るたびに共通通貨ユーロの下落はもとより、PIIGSと呼ばれるユーロ圏諸国の国債価格が暴落し、世界の株式市場や為替レートも大変動するなど目に見える大きな影響が生じた。
 それに右往左往してしまった日本の投資家、経営者、ビジネスマンも数多くいたのだが、そういう人たちはやはり本書のテーマである「大局」を見失っていると言わざるを得ない。ユーロにしても大局を押さえていれば冷静にその推移を見つめることができるはずだ。本書でも詳細に述べているようにユーロは東西ドイツ統合の代償として導入された。それに合意したフランスをはじめEU諸国およびドイツは何としてもユーロを維持しなければならないという強い使命感と義務感を持っている。これがユーロの大局である。
 したがって、世界経済を理解するには目の前で起こっている現象だけに注目するのではなく歴史的な経緯にも考慮を払わなければならない。ユーロについても表面的な動静だけを見ていたら、投資家としても経営者としてもビジネスマンとしても判断を誤ることになる。歴史的な経緯も含めてつねに大局への目配せを忘れないようにしていただきたい。
 したがって、世界経済を理解するのは目の前で起こっている現象だけに注目するのではなく歴史的な経緯にも考慮を払わねばならない。
(まだ「まえがき」は続きます)

目次

まえがき

第1章 アメリカで新大統領が誕生か
構造変化にさらされる世界のエネルギー市場
 シェールガスはアメリカを中心に世界中で出ている
 天然ガスの流通が変わって起こる大きな変化
  大打撃を受ける中東、南米、ロシアの産油国
  エネルギー価格と農産物価格は強く関連している
  エタノールは原油1バレル50ドルでコスト割れ
投資と技術革新を誘うシェールガス革命
  全米での電力会社の統合と大規模な設備投資
  天然ガスを使えば自動車の燃費は大幅にダウンする
  製造業復活に向けて始まったアメリカ国内への大規模投資
  世界の石油化学工業の潮流に乗り遅れる日本企業
米大統領選はロムニーの勝利
  戦いの焦点はオバマの公平論とロムニーの自由論
  今後も自由を優先するアメリカが世界経済の中心となる
  三つの理由で大統領再選が厳しくなってきたオバマ
  医療保険改革法の合憲判断はオバマ再選の追い風ではない
  企業経営者にフリーハンドを与えるロムニーの政策
  三つの強みによって大きな力を発揮するアメリカ
  二〇一三年以降にアメリカ経済は急速に回復する

第2章 危機は続いても崩壊しないユーロ
放漫財政から規律ある財政へ
  赤字を増やしても制裁がないことが生んだユーロ危機
  財政規律を守らせるEU新条約への25ヵ国による合意
財政赤字に苦しむPIIGSの取り組み
  二度の総選挙を経て緊縮財政を受け入れたギリシャ
  住宅バブル崩壊で巨額の債務に苦しむスペインの金融機関
  労働改革にやっと手を付けたイタリアのモンティ政権
  財政赤字克服に奮闘しているアイルランドとポルトガル
新大統領が誕生したフランスの動向
  EU新条約を見直すという公約が実現するはずはない
  雇用創出どころか人員の大幅削減が相次ぐフランスの大企業
ドイツは絶対にユーロを見捨てない
  共通通貨ユーロの導入は東西ドイツ統合の代償だった
  労使関係の改善によって支えられているドイツ経済の強さ
  ドイツのヘゲモニーの中で展開されるユーロ圏の財政政策
  長期間にわたって困難なユーロ圏諸国の経済回復

第3章 中国・新興国・アジア諸国の今後
新体制に切り替わる中国共産党
 文革派にとって大きな痛手となった薄熙来の失脚
 中国崩壊の先送りを示唆している北朝鮮の動静
 第一八回共産党大会でも新人事を決めた北載河会議
 鋼材のダンピングに象徴されている中国の経済危機
 人民解放軍は機が熟するのを待てばいいと考えている
 香港の親中国派による尖閣諸島上陸撃退は日本の勝利
経済が失速したBRICsの現状
 経済の回復とともに強く求められるインフラの整備
 インド経済の足を引っ張っているヒンドゥーのカースト
 景気が落ち込む中で実現が不透明なブラジルの投資計画
 大統領に復帰したプーチンを悩ますロシア経済の悪化
アジアの国々と日本の経済関係
 経済的に有望な国として台頭してきたバングラデシュ
 ミャンマーの労働者は質が高くて賃金は中国の五分の一
 東アジア経済の中でセンターに日本が座れるかどうか
 ウォン暴落につながる日韓通貨スワップ協定の破棄

第4章 デフレとエネルギーによって日本が変わる
日本でも起こるエネルギー革命
  点検で停止した原発も容易には再稼動できなくなった
  LNG輸入よりも有望な日本周辺海域のメタンハイドレート
  エネルギー大国になる投資を政治は惜しむべきではない
トヨタが落日のパナソニック、ソニーの後を追う
  先進国ではステイタスの象徴ではなくなった耐久消費財
  超小型車が求められる時代にはトヨタでさえ潰れる
  倒産へと向っているパナソニック、ソニー、シャープ
食品と交通にはっきりと表れるデフレの影響
  100円玉を自動販売機に入れれば牛丼が出てくる
  国内の交通運賃をどんどん下落させるLCCの登場
 日本の地方空港も航空産業も息を吹き返していく
  デフレ時代を生き抜くための経営者の心構えとは何か
運用能力がない日本の金融機関
  インフレ時代に生まれた企業年金は損失を生み出す
  なくてもいい投資顧問会社が厚生年金基金に食い込んだ
  日本の金融機関には新しい金融商品をつくる人材がいない
消費税増税の持つ大きな意味
  国家財政を立て直さないと国内の金融機関が破綻する
  消費税率20%の時代は近い将来確実にやって来る

付章日本企業を両断する――会員からの質問
  損失隠しで急落したオリンパスの株についてどう考えるべきか
   ●オリンパス
  東京スカイツリーが人気の東武鉄道への投資
    ●東武鉄道
  横浜ベイスターズを買収したDeNAの株
    ●ディー・エヌ・エー
  次期主力戦闘機関連の銘柄について
    ●三菱重工業/IHI/三菱電機
  株価が下がっているエルピーダメモリは買いか?
    ●エルピーダメモリ
  みずほFGの株は今は買いかどうか
   ●みずほフィナンシャルグループ
  大手総合商社の株は買いか?
    ●三菱商事/三井物産/住友商事/伊藤忠商事/丸紅
  大手広告代理店の株は買いか?
    ●電通/博報堂DYホールディングス/アサツーディ・ケイ
  電子部品や半導体関連の企業の株価は?
    ●村田製作所/京セラ/ディスコ/東京エレクトロン/新川
  日本の鉄鋼メーカー今後はどうなるのか?
    ●新日鉄/住友金属/JFE/東京製鉄
  再上場した日本航空の株は買いなのか?
    ●日本航空
  長期投資として注目している企業について
    ●三菱重工業/IHI/日立製作所/三菱自動車/みずほFG
  日本の大手海運会社今後は有望か?
    ●日本郵船/商船三井/川崎汽船
  宅急便のヤマト運輸株は有望か?
    ●ヤマトホールディングス
  建機メーカーの株は買いか?
    ●コマツ/日立建機
  化学メーカーの株価の今後
    ●住友化学/三井化学/三菱ケミカルホールディングス

12110705 今日、米国の大統領選でこれを読んでいました。長谷川慶太郎さんは、「米大統領選はロムニーの勝利」と明確に言い切っています。私もそう思っていました。でも結果は、私が2012年11月7日のポメラの2で次のように書きましたように、

2012/11/07 14:08オバマの勝利ですね。
 そうなのか。

 オバマの勝利で、私はものすごいショックです

12110708 オバマが勝利しました。今日の夕刊にも「オバマの勝利」と大きく書いてあります。
 これも仕方ないですね。でも長谷川慶太郎さんの予想がはずれるなんて、私はもうものすごくショックです。
 何もかもが違ってきたのかなあ。



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2011年07月15日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『必ず復興する日本のシナリオ』」

 私はいつも長谷川慶太郎さんと吉本(吉本隆明)さんの本を読むと、いつも抜書きしたいところだけになります。
 この本でも最初に上辺を折ったところには次のようにあります。

   日本企業と契約を結べば、それは必ず実行されるということを、
 世界中の国が承知しているわけだ。だから信用されるし、円高で
 日本製品の輸出価格が若干上がったとしても、やはり買わなけれ
 ば仕方ない。

11071502 いや、その他でもいくつも抜き出したいところがいくつもあるのです。もう慶太郎さんは84歳なのですね。もう私は自分が恥ずかしいばかりです。もっとやりきって行こうと思うばかりです。

書 名 必ず復興する日本のシナリオ
著 者 長谷川慶太郎
発行所 ポプラ社
定 価 1,500円+税
発行日 2011年6月30日第一刷発行
読了日 2011年7月14日

はじめに ・・・・・・2
東北の復活を世界が
待ち望んでいるのには
理由がある!
GM、アップル、半導体、米空母、原発、
シェールガスとLNG市場、仏サミット・・・・・・
震災で見えてきた、日本の底力とは!?
戦後の混乱を知る著者渾身の一冊。

戦後初の大転換で復活する日本
何の心配もいらない。自信を持って、堂々と立ち向かえばいい。今までと同じように生活することが、やがては日本の新しい扉を開いてくれる。そこで試されているのは、一人ひとりの行動と意識、そして純粋な「力」だ。そして、我々は間違いなくそれを持っている。だから、立ち上げれるのだ。ピンチはチャンスの名のとおり、日本はまた一つ、世界を驚かせることができると確信している。(「はじめに」より)

もくじ
1章 東北が必ず復興する3つの理由
 ●なぜ世界が東北の復興に尽くすのか ・・・・・・14
 ●東北が持つ「高品質」・「信頼性」・「納期」 ・・・・・・19
 ●日本の非価格競争力 ・・・・・・22
 ●杞憂に終わる、産業の空洞化 ・・・・・・26
 ●韓国半導体業界の衝撃 ・・・・・・31
 ●空母「ロナルド・レーガン」が来た本当の理由 ・・・・・・34
 ●サルコジ仏大統領は何の他ために来日したのか? ・・・・・・36
 ●QE2が成功したアメリカ景気 ・・・・・・38
 ●アメリカ国債とユーロ動向 ・・・・・・43
 ●アメリカ軍の再配置 ・・・・・・47
 ●緊迫する東アジア情勢 ・・・・・・50
 ●中国崩壊の可能性 ・・・・・・53
 ●北朝鮮の先軍政治 ・・・・・・56
 ●BRICsの農地改革 ・・・・・・60
 ●カダフィの息の根を止めたい英仏 ・・・・・・66
2章 原発騒乱と電力危機
 ●原発の対策と修復 ・・・・・・74
 ●計画停電に動じないJR山手線 ・・・・・・77
 ●反原発論は加速するか? ・・・・・・81
 ●迷走する「フクシマ」 ・・・・・・84
 ●止まらない原子力ルネサンス ・・・・・・92
 ●電力会社の変遷 ・・・・・・97
 ●求められる電力節減 ・・・・・・103
 ●「シェールガス革命」とLNG市場 ・・・・・・106
 ●「発電所」になった鉄鋼業界 ・・・・・・110
 ●近代的コンビナートの力 ・・・・・・114
3章 日本大復活へのカギ
 ●ライフライン復旧とその障壁 ・・・・・・118
 ●崩壊した世界一の津波対策 ・・・・・・121
 ●阪神・淡路大震災との違い ・・・・・・129
 ●際立った自衛隊の優秀さ ・・・・・・131
 ●自衛隊が厳守する大原則 ・・・・・・135
 ●政府のバックアップはいらない理由 ・・・・・・138
 ●円高と地震保険 ・・・・・・141
 ●3・11後の金融市場 ・・・・・・144
 ●サプライチェーンの再構築 ・・・・・・149
 ●海外からの風評被害 ・・・・・・151
 ●関東での液状化現象 ・・・・・・155
 ●乱れる需給バランス ・・・・・・158
4章 敗戦を乗り越えた日本人のパワー
 ●敗戦の象徴であった「電力」 ・・・・・・166
 ●深刻だったインフレとモノ不足 ・・・・・・170
 ●占領軍と天皇巡幸 ・・・・・・179
 ●20世紀の国家総力戦 ・・・・・・183
 ●戦時中の株式トレード ・・・・・・186
 ●日常的な情報混乱 ・・・・・・188
 ●戦後の希望だった社会変革 ・・・・・・192
 ●日本特有の個人補償制度 ・・・・・・197
 ●日本人の秩序と平和 ・・・・・・202
 ●それぞれの風土が生む個性 ・・・・・・204
 あとがき ・・・・・・210

 第4章の「敗戦を乗り越えた日本人のパワー」も実にいいです。私はこれだけのことをやってきたのかなあ、と自分が情けなくなってしまいます。
 この第4章の最後に、次のようにあります。

  その生真面目な部分も我々の特徴であり、今回のような歴史的
 な災害時には、もっとも必要な資質でもあるのだ。



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2009年10月26日

長谷川慶太郎の本で今年読み終わった本

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 周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『2010年長谷川慶太郎の大局を読む』」で次のように書きました。

 この本を読み終わり、こうしてブログに目次等を書き抜きまして、読み終わりました7冊の本を私の親しい友人にあげます。もう私が持っているよりも、ぜひとも読んで欲しい思いなのですね。

 この7冊を含めた今年になって読んだ慶太郎さんの本を以下にあげてみます。

 大統領が変わると日本はどこまで変わるか?
 それでも平成恐慌はありません。
 長谷川慶太郎の「完全脳」
 上昇気流に乗る10の至言
 日本経済はV字回復する
 日本は掃き溜めの鶴になる
 「経済戦勝国」日本の底力
 2010年長谷川慶太郎の大局を読む

 今年になって読んだのは、全部で8冊でしたね。

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周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『2010年長谷川慶太郎の大局を読む』」

2010年 長谷川慶太郎の大局を読む
2010年 長谷川慶太郎の大局を読む
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 この本で書いてあるのは、『2010年のキーワードは「民主不況」「米国第二次産業消滅」「北朝鮮崩壊」の3つ』ということです。
 思えば、私はやっと小泉郵政選挙から選挙をやるようになりました。でも、私はいつも自民党に投票しましたたが、でも民主党政権になって、不安でしたが、でも鳩山政権はちゃんと好意的に見ているつもりですが、でもでも今後どうなるのかなあ。
 どうしても小泉政権は、あくまで「小さな政府」を目指していたと思いますが、鳩山政権はどうなのかなあ。
 なんだか、私には官僚たちが今、「これは自民党よりは楽だわ」という思いを抱いているような思いになっています。
 そんな私の思いが杞憂であることを、ずっと願っています。

書 名 2010年長谷川慶太郎の大局を読む
著 者 長谷川慶太郎
発行所 李白社
定 価 1,500円+税
発行日 2009年10月16日初版発行
読了日 2009年10月2日

著者略歴
長谷川慶太郎(はせがわ・けいたろう)
国際エコノミスト。1927年京都市に生まれる。1953年大阪大学工学部卒。新聞記者、雑誌編集者、証券アナリストを経て、1963年独立。1983年『世界が日本を見倣う日』で第3回石橋湛山賞受賞。『日本はこう変わる』は60万部の大ベストセラーとなる。
著書:『千載一遇の大チャンス』『長谷川慶太郎大上昇気流に乗る10の至言』『日本経済はV字回復する』『「経済戦勝国」日本の底力』ほか多数。
●長谷川慶太郎公式サイト
http://www.hasegawa-report.com/

目次
まえがき
第一章 これから「政権交代不況」は起こるのか!?
 今だから明かせる自民党政権の大敗北
   二〇○五年、小泉大勝利から四年で自民党大敗北
   選挙スローガン「政権交代」に勝るものなし
   小泉改革はデフレ時代に適した「小さな政府」をつくることだった
 「小さな政府」づくりの意味を国民に伝えなかった小泉首相の大罪
   郵政民営化の意味をまったく伝えなかった小泉首相
   マスコミも書かなかった「事務次官会議」での小泉発言
   自民党大敗北の責任は、やはり小泉にあり
 政権交代、民主党政権に漂う不安
   デフレ時代、「大きな政府」を目指す民主党
   民主党政権に立ちはだかる「予算編成」と「米国関係」
   私が伝授する自民党復活案
第二章「一〇〇年デフレ時代」の世界経済の行方
 「一〇〇年に一度の金融危機」は、本当に「一〇〇年に一度」の大恐慌だったのか!?
   グリーンスパン発言の心理的効果
   なぜ世界は「保護政策」をとらなかったのか
   公的資金を短縮で返済してしまった米金融機関
   それでもニューヨークが世界金融の中心であり続ける
 ヨーロッパ経済は、EU崩壊の危機を迎えるほどの苦境にある
   EUの中小国がヨーロッパ経済の足を引っ張る
   輸出不振のドイツと、まともな企業活動ができないフランス
   世界経済の回復にはEUは必要ない
 世界経済を変えていくには、「長期デフレ」が最大の効果を発揮する
   世界的デフレは一○○年続く
   デフレ経済は、産業の技術革新を生み出す
   GEももともと大デフレによって誕生した
   ブランドにこだわる企業は倒産する
 企業が生き延びるために、「大企業時代」が復活する
   巨額投資の必要性から、エッソとモービルが再統合
   研究投資は、一社ではまかなえない時代を迎えた
   大恐慌後、終わりを告げた「ベンチャー企業」
   デフレによって、給料が上がらない時代がやってきた
 大恐慌後、世界は軍縮に向かわざるを得なくなった
   核廃絶に本気で乗り出したアメリカ
   軍事力は縮小し、警察力強化が世界の常識となる
第三章 世界の環境問題、技術革新で日本は必ず勝つ
 日本の政治が景気を促し、大企業が経済をけん引する
   米国の景気に依存しない、公共投資のテコ入れ
   研究資金の調達で大企業という統合が進む
 世紀の革命、日本の自動車産業がエネルギーを変える
   日本の電気自動車は三年後に一〇〇円で買える
   電池の小型化・軽量化が電力事情を変える
   ハイブリット車は電気自動車のつなぎでしかない
   電気自動車の開発で一歩リードうる三菱自動車
   電気エネルギーを導入できないガソリンスタンドは潰れる
 ハードとソフトの同時輸出で、日本の技術が世界を駆けめぐる
   世界の交通を変える新幹線技術
   ソフトが輸出されれば、必ずハードの市場が拡大する
   ソフトの輸出がハードの需要を呼ぶ「地デジ技術」
 長期デフレ時代、業態革新のできない企業は潰れていく
   コンビニも価格に参戦してきた
   体質が変わらなければ、ハードクラッシュに向かう新聞業界
   事業の取捨選択が迫られる電機業界
 世界経済の流れのちゅうなかで、日本の環境技術は必要とされる
   日本はこれまで"環境基準"を簡単にクリアしてきた
   日本が世界に誇る「鉄鋼」と「電力」の環境技術
   海水を淡水に変える技術で市場は拡大する
 日本の財政問題と企業の赤字は別のものである
   政府は一般企業に公的企業に資金をつぎ込んではならない
   巨額の財政赤字でも「ハイパーインフレ」は起こらない
第四章「象徴を失った米国」と「工場から市場へ転換した中国」
 GMの倒産で、第二次産業を捨てた米国
   四兆円を投入してもGMが復活できない三つの理由
   新生GM誕生のスピードと成功は比例しない
 製造業を捨てた米国が、生き残るための選択肢
   米国の自動車産業は日本が担う
   米国の製造業すべてが消えていく
   米国は「金融」と「農業」で食べていくしかなくなった
 「世界の工場から市場」へと転換した中国経済
   「家電下郷」という政策に転換した中国
   中国がウイグルを武力鎮圧しなければならなかった理由
   市場化を突き進むしかない中国共産党
 日本の資金を引き出したいロシアと北方問題を解決したい日本
   プーチン首相の思惑は、日本にとってもメリットあり
   ロシアの経済問題を解決すれば、北方四島問題に駆け引きはいらない
第五章 北朝鮮は崩壊し、東アジア経済に特需の風が吹く
 もはや国際社会で四面楚歌となり、崩壊の道をたどる北朝鮮
   第二回核実験で崩壊へのカウントダウンが始まった
   中国がついに北朝鮮をついに敵とみなした
   北朝鮮国境に中国が最強部隊を配備
   一度だまされている米国は、北朝鮮を許さない
   武器輸送が完全にできなくなった北朝鮮
 経済破綻、食糧不足、金正日健康問題で、北朝鮮は内部からも崩壊する
   コメと肥料の経済援助が消え、食料危機へと突入
   中国は金王朝の独立を認めていない
   核を廃絶しない限り、北朝鮮に明日はない
 北朝鮮を制圧するのは、中国しかいない
   第三回の核実験で中国人民解放軍が動く
   北朝鮮を制圧できる国は中国しかない
   中国はたった一日で北朝鮮を制圧する
   残された北朝鮮国民は政治よりコメを求める
 北朝鮮崩壊で、東アジアに新しい経済ブロックが生まれる
   経済の障壁が取り除かれて、アジアが動き出す
   平和なアジア誕生のなか、中国は海軍力を増強する
   日本はアジア大陸の政治に介入するな

内容紹介
★2010年のキーワードは「民主不況」「米国第二次産業消滅」「北朝鮮崩壊」の3つ。
■「民主不況」は果たして起こるのか?
長期デフレ時代の政策は、「小さな政府」を目指すことにある。
4年前に大勝した、小泉自民党が掲げた郵政民営化は、郵政公務員24万人を解体するというまさに「小さな政府」づくりの第一歩だった。しかし、国民や議員までも、小泉は真意を伝えなかった。そして今年、そのことが自民党の大敗につながった。
政権交代をなした民主党は、デフレ時代に逆行する「大きな政府」づくりを目指している。果たして、民主党政治は成功するのか。政策における争点を、経済的、大局的な観点から検証する。
■「アメリカ第二次産業消滅」で日本が背負うもの
GMに真の再生の道はない。アメリカの象徴である自動車産業の消滅は、もはやモノづくりアメリカの立場を捨てたと言える。アメリカの第二次産業の未来は、間違いなく日本が背負っていくことになる。
長期デフレのなか、技術革新のための研究開発費も膨大になり、大企業が統合しながら、しのぎを削る時代へと突入する。
また、世紀の革命とも言える電気自動車も3年後には100万円台で買えるようになる。
世界の抱える環境問題を克服し、技術革新できる国は日本しかない。その企業生き残りの道を探る。
■「北朝鮮崩壊」によって、再び特需がやってくる
北朝鮮崩壊のシナリオは出来上がった。そのけん引者は、中国しかない。中国によって金王朝が崩壊したあと、それまで自由経済の壁となっていた朝鮮半島が開け、東アジアの新しい経済ブロックが出来上がる。その時、中国、ロシア、韓国、日本は、どのように国益に結びつけるのか。日本はどのようなスタンスで東アジア経済に関与すればいいのか。カウントダウンを迎えた北朝鮮崩壊のシナリオを明らかにし、その後の東アジア経済を予測する。
■工場からマーケットへ転換した中国
3つのキーワードのほか、重要な転換期を迎えたのが、中国である。輸出が成長の原動力であった中国は、世界金融危機後、農村部にまで「液晶テレビ・冷蔵庫・洗濯機」を普及させる
「家電下郷」という政策に転換した。つまり、工場が市場へと変わったのである。果たして、中国共産党はこの政策で突き進むのか。大局的な視点から、中国の思惑が浮かび上がる。

その他、「世界経済の回復にEUはいらない」「北方四島に駆け引きはいらない」「大企業時代の復活」など、大局シリーズ7年目を迎えた本書は、内容も多岐に富む。
まさに2010年は「歴史的大転換」が始まる。

 この本は、八重洲ブックセンターで手に入れて、すぐに読み出したものでした。慶太郎さんのの言われれることはいつも感心して読んでいます。
 この本を読み終わり、こうしてブログに目次等を書き抜きまして、読み終わりました7冊の本を私の親しい友人にあげます。もう私が持っているよりも、ぜひとも読んで欲しい思いなのですね。



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2009年10月25日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『「経済戦勝国」日本の底力』」

「経済戦勝国」日本の底力
「経済戦勝国」日本の底力
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 この著者が今年の初めに、もう日本のことを「景気は上向き」ということを言っていて、ただ驚きました。でももはや、その通りになっていますね。ただし、そのことが認識できない論者等々がたくさんいることも感じています。
 でもこの慶太郎さんの的確な世界経済の把握に敬服します。

書 名 「経済戦勝国」日本の底力
著 者 長谷川慶太郎
発行所 出版文化社
定 価 1,500円+税
発行日 平成21年7月17日初版発行
読了日 2009年7月10日

 以下、この本にある「著者略歴」と「目次」を抜き出します。それから、「内容紹介」はアマゾンにあったものです。

著者略歴
長谷川 慶太郎
1927年京都市に生まれる。1953年大阪大学工学部卒業。新聞記者、証券アナリストを経て、現在、国際アナリスト。
最先端技術をふまえた政治・経済・国際情勢についての先見性には定評がある。1983年『世界が日本を見倣う日』で第3回石橋湛山賞を受賞。日本経済の動きを世界的、歴史的さらには軍事的な視点をも含めて独創的にとらえ、折々に発刊する重要テーマについての著書はすでに260冊を超える。
直近の主著に、『世界を日本がリードする!』(徳間書店)、『2009 年 長谷川慶太郎の大局を読む』(李白社)、『日本は「環境力」で勝つ』(東洋経済新報社)、『千載一遇の大チャンス』(講談社インターナショナル)、『日本は「掃き溜めの鶴」にな る』(PHP研究所)等がある。

目次
はしがき
 経済の基調の変化
 日本経済の底力
第1章 インフレ幻想が不況を悪化させた――平成二〇年の教訓
 1 世界経済の大勢をなぜ見誤ったのか
  原油の乱高下に幻惑される
  燃油サーチャージを課すか課さないか
  日本のエコノミストの決定的な認識欠如
  日本政府は原油備蓄在庫を放出すべきであった
 2 原材料の乱高下による企業への重い負担
  乱高下を読み誤って高値づかみ
  突如おそった消費不況
  委縮してしまった消費マインド
 3 「デフレ恐怖症」の影響
  「インフレ幻想」が生んだサブプライムローン
  長期デフレの基調を理解できなかった
  デフレは平和の産物であり、経済危機を生むものではない
 4 大局的判断の重要性
  インフレは大規模な戦争の産物
  米国の軍事力は戦争を終焉させた
  暴発も武力衝突も回避され、世界はデフレが強化される
  過激な反米論者も本音は「平和と安定」
第2章 平成不況は克服される
 1 企業存続には柔軟な雇用関係が不可欠
  「派遣」が硬直的な雇用関係を変えた
  米国は「先任制」を基本
  ヨーロッパのユニオンショップ制も終身雇用でない
 2 労組の硬直性が招いたビックスリーの惨状
  あまりに強圧的だった米国自動車労連(UAW)
  トヨタの安定した労使関係
  リースでわかる日米車の性能の格差
  カリフォルニアで自由に走行する日本のハイブリットカー
  なぜビッグスリーはハイブリットカーをつくれないのか
  日本の電気自動車も量産体制に
  米国自動車業界の復活は可能か
  賃金格差を徹底的に利用する世界企業
 3 日本企業の強さが光った
  一挙に迫られた生産調整に柔軟に対応
  資金回収の犠牲となったディベロッパー
  経営危機を余裕資金によって切り抜けた
  急激な「操短」は逆に大幅増産を生む
 4 値下げを強要する消費者の圧力
  激しさを増した米国消費者
  小売店が大幅値下げをメーカーに強要
  生活防衛に必死の消費者
  米国大手金融機関は大幅黒字へ
  エンドレスの値引き合戦
  牛丼もデパートも「直接販売」も値下げ競争
  勝ち抜き競争の果ての業界再編は避けられない
第3章 デフレの基調は揺るがず
 1 「資源戦争」という錯覚
  なぜ幻想と見極められなかったのか
  ガソリンスタンドが消えて農家も危機
  原油価格乱高下を収拾できなかった政治の無能
 2 投棄による乱高下を見抜け
  原油の先物相場は近年に始まった
  WTI先物相場は投棄の結果である
  第一次石油ショック時も新聞は危機をあおった
  投棄をいかに見抜くか
 3 新興国の今後の課題
  G8からG20へ
  BRICsの底力をもたらす中国
  国際商品乱高下をもたらす中国
  中国の政治体制安定化は依然として疑問
  ロシアのジレンマ
  ブラジルの不安
  開発途上国・インドネシアの苦悩
  借款の元利はどのように保証されるのか
  デフレ下での国際的強調の必要性
第4章 世界経済の本格的回復は進む
 1 着々と進む「不況対策」
  一九三〇年代との大きな違い
  フランスも受け入れざるを得ない大苦境
  緊迫するフランスの労使紛争
  自動車産業が壊滅的な打撃
  危機はどこまで波及するか
 2 インフラ整備の世界的大潮流
  ロシアはシベリア「新幹線」を模索
  パナマ運河大拡張もスタート
  大陸横断鉄道更新される
  世界最強の農業を支えるミシシッピ川水運の拡張
  無限の農業拡大に挑むブラジル、アルゼンチン
 3 インフラ整備にもっとも有効なデフレ
  膨大な余裕資金の運用資金の運用の場が生み出された
  巨額の余裕資金はニューヨークに集中する
  インフラ整備に必要な資金は十分に確保された
 4 クリーンエネルギーとしての原発
  クリーンエネルギーをいかに求めるか
  「原子力発電」のニーズは高まる
  大型「原発」をつくれるのは日本の三社のみ
  大型の「圧力容器」をつくれる日本の技術
 5 公共事業投資で世界不況から急回復
  大都市再開発が急務
  都市の再開発は着工すれば完結させねばならない
  「不況対策」だけでなく長期的視点に立った再回復を
  オバマ政権の不況脱出への驚くべき迅速さ
第5章 平和と安定と繁栄へ――二一世紀の世界と日本
 1 大規模戦争の危険性はない
  北朝鮮も軍事対決は避けたがる
  いつでも平等を制圧できる中国
  中国の脅しに屈しなかった金正日
  北朝鮮の核兵器は日本ではなく中国への脅威だ
  「中国の世紀」はいまだ遠い
 2 繁栄へ躍進する世界、支える日本
  オバマが打ち出した核軍縮
  二一世紀は核廃絶の時代
  「単一市場」に組み込まれる世界
  世界の人口増加も頭打ちに
  無限のエネルギー、資源が開発可能に
  省エネ・環境保全への著しい技術開発
  都市鉱山、リサイクルは宝の山
  農業も無限の可能性
  長寿を楽しめる社会となる
  デフレの基調を積極的に利用せよ

内容紹介
日本政府は世界に先駆け、景気の基調判断を上方に修正した。6月の月例経済報告で「悪化」という表現が7カ月ぶりに削除され、景気は底を打ったと判断された。ただ、世界的に見るとGMの再建問題などの不安要素が山積しているのも事実だ。
しかし、著者は本書において、下記の通り大胆に予測している。「全世界で大規模なインフラ投資が行われ、景気が上向き始めていることに間違いない。また、長期的に見れば、長い平和は物価の下落をもたらし、世界の隅々まで安くなった工業製品がいきわたるようになり、人々の生活水準が向上する。そしてそれらの需要の恩恵を最も享受するのが技術大国日本である」と。
さらに著者は、「アメリカは復活するのか?」「北朝鮮の暴発はあるのか?」などの世間が注目する最新のネタに、独自の視点で鋭く切り込み、世界経済がこの大不況から如何にして脱出するのかを大胆に予測している。

「著者略歴」に、著書はすでに260冊を超える とあります。ということは、私はそのすべてを読んでいるわけですね。思えば、私周には、吉本(吉本隆明)さんの次に数多く読んでいますのが、この長谷川慶太郎さんです。
 ただ違いは、吉本さんの本は何度も読み直すことがありますが、慶太郎さんは一度だけです。今後は私の友人に慶太郎さんの本はすべてあげようと思っていますが、吉本さんの本はいつも手近のところに置いていて、たびたび読み直して行きます。

 今後、私のホームページで、慶太郎さんの本はすべての目次を抜き出して行きたいという重いです。

 この日本に、今私の生きているこの日本に、この長谷川慶太郎さんと吉本隆明さんが存在していることが、私にはとにかくただただ嬉しいことです。



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2009年10月24日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『日本は掃き溜めの鶴になる』」

日本は「掃き溜めの鶴」になる
日本は「掃き溜めの鶴」になる
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 この長谷川慶太郎さんの本もインターネットで手に入れて、すぐに読んだあと、もうどこかに返す必要もないわけで、ただただそのままにしていました。もう大変に反省しています。

書 名 日本は掃き溜めの鶴になる
著 者 長谷川慶太郎
発行所 PHP研究所
定 価 1,400円+税
発行日 2009年6月1日第1版第1刷発行
読了日 2009年5月30日

 いつもの通り、著者略歴と目次を以下抜き出します。もちろん、インターネットでの情報もフル活用しました。
 また「内容紹介」もアマゾンで書かれていたものです。

著者略歴
長谷川 慶太郎
昭和2年(1927年)京都生まれ。大阪大学工学部卒。証券アナリストを経て、国際エコノミストとして独立。企業経営・技術開発の最先端を踏まえた「現場主義」の経営分析と先見力に定評がある。1983年『世界が日本を見倣う日』(東洋経済新報社)で「石橋湛山賞」を受賞。最新著に『2009年長谷川慶太郎の大局を読む』(李白社)、『千載一遇の大チャンス』(講談社インターナショナル)などがある。

目次
まえがき
第1章 経済危機の本質を見誤っていないか
 第一節米国の一局支配体制
  「国家総力戦」の時代だった二十世紀
  オバマ大統領の圧倒的な「政治力」
  「イラク戦争」の戦争目的は達成された
 第二節米国を支える三つの柱──軍事力
  米軍は英軍とも肩を並べて戦わない
  国際情勢の「決め手」になった米軍べ
 第三節ドルに代わる基軸通貨なし
  「ドルの威信」は低下などしていない
  なぜ中国で大型倒産が頻発したか
 第四節並ぶものがない強い政治力
  オバマ新政権と「金融危機」
  不況対策の驚くべき「高速スピード」
第2章 デフレとは何か
 第一節十九世紀の「デフレ体験」
  すべての「物価」が半分になった
  至るところで始まった農地開拓
 第二節デフレは不況ではない
  「国際金融市場」の成立
  四〇倍になった鉄鋼生産
  デフレは経済活動のブレーキではない
 第三節科学技術と新製品の誕生
  「近代科学」の誕生
  砂糖が「普通の食品」になった
  劇的に向上した一般大衆の生活水準
 第四節文明の開化
  倍増した英国人の平均寿命
  花開いた「大衆文化」
  マダム・キューリーの留学
  十九世紀、国境は開かれていた
  デフレは自由を拡大する
第3章 二十世紀の特徴―戦争と革命が連続した時代
 第一節なぜ戦争と革命がつながっているか
  誰も予想しなかった戦争
  敗戦国では必ず革命が起きた
  「冷戦終結」を予測できた理由
 第二節戦争はインフレを生む
  第一次大戦の教訓に学んだ米国
  民主主義の兵器廠
  経済の基調を「国際協調」に
 第三節先勝国と敗戦国
  戦勝国と敗戦国の「荒廃」
  短くなった平均寿命
第4章 二十一世紀の世界―インフレからデフレへの転換
 第一節ドルはますます強くなる
  「ニクソン・ショック」がドルの地位を高めた
  「世界の金融センター」ニューヨーク
  追い風だった「オイル・ショック」
  グリーンスパンの謎
 第二節剥ぎ取られた「インフレ幻想」
  デフレが生んだ「余裕資金」
  「サブプライム・ローン」の醜い本質
 第三節米国消費者の「チャンジ」
  クレジット・カードの「無効宣言」
  米国市場の「デフレ対応」は進んでいる
  回復しはじめた「消費市場」
第5章 日本の先駆性―戦後の改革とその成果
 第一節日本の「寿命革命」
  なぜ「ベルリンの壁」は崩壊したんか
  ゴルバチョフ側近からの電話
  市場経済の「安定」とは
 第二節戦後日本の出発点
  襲いかかった凄まじいインフレ
  「ドッジ旋風」の破壊力
  「朝鮮特需」と「スターリン暴落」
  「汗と涙」の高度経済成長
 第三節日本社会の変貌
  警察予備隊の創設
  「徴兵制」は「格差社会」を生む
  「工職格差」の解消
  戦後日本の達成
 第四節平等な社会のメリット
  戦後「労働法制」の成果
  改善提案の「名義貸し」?
  欧米先進国が「改善」を導入できない理由
  破綻企業の責任者の「ボーナス」?
 第五節惨めな日本の経営者
  代表取締役の「個人保証」システム
  「改善」に反対しない従業員たち
 第六節日本経済の強さの秘密
  「三等重役」たちの唯一の担保
  世界最強の競争力
第6章 日本経済の「不況抵抗力」
 第一節デフレに対応する日本
  世界経済は「V字形」で回復する
  日本経済の「不況抵抗力」
  「売り手に地獄」から一歩抜け出る
  「危機からの脱出」は時間の問題
  米国げの消費市場はまもなく回復する
 第二節技術水準の優位
  拡大しつづける「特許貿易」の黒字
  日本の機械工業を抜きにして世界は回らない
 第三節不況対策の柱
  「公共事業投資」の時代がやって来る
  ブラジル、アルゼンチンの農地開発計画
  「デフレ時代」の財政赤字は怖くない

内容紹介
「世界デフレ」で物価は半減。それでも日本経済は繁栄する。米国のリーマン・ショックに端を発して瞬く間に全世界に広がった経済危機──その本質は、世界経済が引きずっていた「インフレ幻想」が、現実の力によって強制的に消滅させられた出来事にすぎない。消費者が「デフレの世紀」に素早く対応しおえたとき、景気はきわめて急速かつ急激に「V字回復」するだろう。
21世紀の「100年デフレ」を予測して「デフレは売りに地獄、買い手に極楽」と喝破する現場主義エコノミストが描き出す、「経済危機のあと」にやって来る、驚くべき世界。
米国の景気はすでに回復しはじめた。オバマ大統領のもとで、ドルはますます強くなる。
「公共事業」ラッシュが地球的規模で始まる。「デフレの恩恵」は一般庶民に集中し消費文化の花が咲く。そして日本経済は世界最強の競争力、不況抵抗力をもちつづけるだろう。世界はもはや日本の技術力なしでは回らなくなった。

 いや、これをこうして書くのも大変でした。ちょうど家を出たり入ったりする中で書いていました。もちろん、長女家族とも会いましたし、一緒に長い時間も愉しく一緒にすごしました。
 その中で、絶えずこの本の内容に関することも私の脳裏には浮かんでいました。
 やはり、こうした作業は大切なことです。



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2009年10月23日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『日本経済はV字回復する』」

日本経済はV字回復する
日本経済はV字回復する
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 前にも書いたのですが、図書館で借りている本は期限があるから、読んだあと、その本があるうちに、私の思いを書いていますが、自分で買った本はついそのままにしてしまっています。羞しいことですね。

書 名 日本経済はV字回復する
著 者 長谷川慶太郎
発行所 李白社
定 価 1,500円+税
発行日 2009年5月31日
読了日 2009年5月20日

 以下著者略歴と目次を抜き書きます。

著者略歴
長谷川 慶太郎
国際エコノミスト。1927年京都生まれ。1953年大阪大学工学部卒。新聞記者、雑誌編集者、証券アナリストを経て、1963年独立。1983年『世界が日本を見倣う日』で第3回石橋湛山賞受賞。
『日本はこう変わる』は60万部の大ベストセラーになる。著書:『千載一遇の大チャンス』『大統領が変わると日本はどこまで変わるか?』『2009年長谷川慶太郎の大局を読む』『それでも「平成不況」はありません』ほか多数。

目次
まえがき
第一章 日本が世界の公共事業を牽引する
 世界中で公共事業投資が進む
   公共事業投資がもたらす効果
   都市集中型の公共事業投資を
   オバマの公共事業計画は二つのハイウェイ整備
   中国は支配体制維持のために公共事業投資を行うしかない
   中国政府自ら失業者数2000万人と発表している
 世界のエネルギー産業をリードする日本企業
   「原発ブーム」を独占する日本の三大メーカー
   サハリン兇裡味裡任、ついに日本に到着
   LNG関連で強さを発揮する日本企業
   米国の精油所建設、中国の石油精製を手掛ける日本企業
   すぐにピークアウトしたハイブリットカー開発
   エネルギー削減は日本に学ぶしかない
 日本の鉄道車両が世界を走る
   ニューヨークの地下鉄は日本製
   台湾の「SHINKANSEN」
   世界一を誇る日本の新幹線
第二章 日本経済は「V字回復」へ
 日本企業の優位性は変わらない
   千載一隅のチャンス到来
   重厚長大の設備投資が止むことはない
   トヨタの底力は世界一の研究開発費に表れている
   日米の研究開発投資の大きな違い
   デフレであるがゆえに強い日本製
   新日本製鐵とJFEが再生する日は遠くない
 業態変革を怠ってはならない
   薄型テレビメーカーで残るのはサムスン、LGと中国一社
   業態変革にはリストラの痛みがともなうが
   「派遣切り」は不況対策として当然の措置
   企業努力を認めないイエロージャーナリズム
   政治に求められるのはデフレへの認識
第三章 世界の余裕資金が再び環流し始める
 変わらぬ「米ドル信任」
   浮上した「米ドル限界論」
   地方通貨であることを露呈したユーロ
   「米ドル信任」が揺らぐことはあり得ない
   経済危機をあおる大マスコミ
   FRBによる「長期国債等の買い取り」への懸念は無用
 世界経済はデフレのまま続く
   「デフレ=不況」は誤り
   世界経済の基調はデフレ以外にあり得ない
   冷戦終焉によるインフレからデフレへの転換
 消費不況からの脱出を図る米国
   米国民の消費活動はインフレ型からデフレ型へ
   GMとクライスラーの再建新計画
   トヨタ頼みのGM、その背後に見え隠れする米政府の意向
   日本のビックスリーは「V字回復」へ
   金融市場の不安心理は深まるが
   事態は実体経済の活性化へとシフト
 オバマ大統領への期待
   世界の「change」を予感させる
   具体性に富んだオバマ大統領の公約
   オバマ大統領の経済再生路線は日本にとって好機
第四章 「大恐慌」を学んだ世界の為政者たち
 強化された国際協調路線
   「行き過ぎた金融ビジネス」への反省
   ロンドン・サミットの成果
   「保護主義」の台頭ははあるのか!?
   八〇年前の「大恐慌」の際もロンドンでサミットが開かれた
 「大恐慌」に学ぶ
   なぜ「大恐慌」は起こったのか
   「大恐慌」で崩れ去った金本位制
   米国は「ニューディール政策」をバネとしたが
   「大恐慌」がなければ第二次世界大戦は起こらなかった
   「平成恐慌」は断じてあり得ない
   むしろアジア通貨危機に学ぶ
   ヘッジファンドが通貨危機の発生要因にもなったが
 IMFの歴史と強化された役割
   「ニクソン・ショック」で変わったIMF体制
   アフリカ支援を主導する日本
   国際金融機関としての役割
   IMFによる国際協調体制をいかに確立するか
あとがき

 以下インターネットで読みました「内容紹介」です。けっこう私が内容を考えて書くよりは、これのほうがいいのではと思ったものです。

■長期化デフレで日本のチャンスがやってくる
世界同時不況で、世界各国が経済復興をスローガンに動き出している。金融危機対策が次々と実行され、ロンドン・サミットで、財政出動と国際金融システムに対する監督機能も強化された。さらに、保護貿易抑制の合意が得られ、為替相場や原油価格も安定的に推移する。

その中で、大きなトピックスは、各国とも「公共投資を推進していく」というものである。デフレである限り超低金利は定着し、大規模な公共投資が行われることとなる。この政府主導の公共投資をきっかけに産業が活性化すれば、資金の流動性も大きなうねりとなり、還流し始める。「公共投資」と「資金の還流」。この2つが、日本経済がV字回復する要因となる。

■デフレ地獄を切り抜けるのは、技術を持った日本しかない
デフレというものは、価格の下落を余儀なくされ、売り手にとってはまさに地獄である。こうした世界で企業が生き残っていくためには、高品質、高水準の製品や技術を、他社よりも安く製造できなければ生き残れないということでもある。

しかし、幸い日本は長期デフレを経験しており、その中で技術を磨いてきた。特に、オバマ政権の提唱する「グリーン・ニューディール政策」は、アメリカのインフラ整備を進めようとしている。となれば、陸・海・空のインフラ整備に抜群の強さを持つ日本の出番であり、特に、日本の重厚長大部門の企業が活躍することになる。

さらに、オバマ大統領が述べた、「借りて使う時代から貯蓄して投資する時代に変わる」という言葉は、米国民の生活スタイルが一変することを意味している。つまり、エコロジーを中心にした、電気・ガソリンを消費せず、しかも低価格の商品である。その代表が、自動車であろう。現在、日本は電池で動くエコロジー・カーを各社が開発・研究しており、世界で追随を許さない状態である。

また、原子力発電所の建設技術は、もはや日本の企業3社に集約されたと言っていい。アメリカの精油所建設や、中国の石油精製も日本企業が手掛けている。つまり、世界のエネルギー産業における技術は、日本が群を抜いている。

今後、世界各国が公共事業投資を推進する限り、デフレに勝てる価格で技術を提供できる日本の重厚長大部門の企業は、まさに千載一遇のチャンスを迎えたと言える。

■オバマ大統領が日本経済を救う
オバマ大統領の政策は、まさにデフレ化の歴史をそのままたどることになる。オバマ大統領が発表した「高速鉄道網」「光ファイバー網」の整備、建設という2つのハイウェイ整備は、「歴史は繰り返す」という格言を、まさに地で行っているもので、この公共事業に、日本の技術は不可欠となる。

 しかし、こうなると私が本を読んだことは何になるんだという反省の気持も沸いてきます。
 思えば、オバマ大統領がやっている米国の高速道路鉄道網の整備等は、大きな意味があるのですね。このことを、我が日本でも考えるべきなのですね。いや、日本国内に限らず、アジア各地のたくさんの公共事業をこの日本がやっていくべきなのでしょう。
 そのことを強く思いました。



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2009年10月07日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『上昇気流に乗る10の至言』」

長谷川慶太郎 大上昇気流に乗る10の至言
長谷川慶太郎 大上昇気流に乗る10の至
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 読み終わっていたのに、図書館の本のように返却する必要がないために、何も書いていない本が数冊(いや数10冊あります)ありまして、それを以下のように書いていますが、でもでも、そうすると、もうそのあちこちを読んでしまうのですね。これじゃ、もう時間がただただ足りないじゃないですか。
 しかし、そうしてあちこち読んで頷いているばかりです。
 そして、私はこれら慶太郎さんの本はもう私の友人にあげるのです。吉本(吉本隆明)さんだけは、常に私のそばにないと私は困るのですが、慶太郎さんの本まであると、私はそれらの本に押し潰されて(物理的に)しまいます。それほどいっぱいあるのです。いえ、もうただただ増えてしまいます。

書 名 上昇気流に乗る10の至言
発行所 KKベストセラーズ
定 価 1,500円+税
発行日 2009年5月10日
読了日 2009年4月30日

 最初は扉に載っていた「著者略歴」から書いて行きます。でも私はみな読んでいるはずなのですが、中身を正確に口に出せないなあ。

著者略歴
長谷川慶太郎
経済評論家、軍事評論家。1927年京都府生まれ。大阪大学工学部冶金学科卒。金属業界紙記者、雑誌編集者、証券アナリストを経て、1963年から経済評論活動をはじめる。金融情報や商品相場などから得た情報を基に日本経済を分析することはもっとも得意とする。1979年の第2次石油危機の際に発表した経済予測は見事に的中。
著書は、『日本はこう変わる』『80年代経済の読み方』『世界が日本を見倣う日』『中国<近代化>の幻想』『<戦争論>を読む』『デフレ時代の新投資戦略』『経済国防論───軽武装日本のすすめ』
『“投機”の時代』『デフレ時代の新投資戦略』『それでも「平成不況」はありません』など多数。

 続いて目次です。こうして目次を書いていくと(大きな項目はインターネットからコピーしますが、その先の詳細は私が手で書きます)、不思儀にまた中身を読んでいて、また時間を取られます。でもでも仕方ないのですね。私が忘れるからいけないのです。

もくじ
まえがき
第1章 情報感覚を研ぎ澄ませ!
 好奇心からスタートせよ!
 テーマを追い詰める
 現場の変貌が語るものをつかむ
 現場の人に質問する
 論理をつかめば判断は容易だ
 国際情勢をつかむポイント
 「外注」という言葉
 資金の流れを見極める
 情勢変化の基本原則
 歴史と事実を重視せよ
 「社会的感覚」を育てよ
 技術屋の説明べた
 マスコミのセンセーショナリズムを見抜く
 現場も必要な鋭い感覚
 より人間的な関心を
第2章 先見力を高めよ!
 有効な現状分析からの予測
 学者の「権威」とは何だ
 真の先見力とは
 先見性の限界
 現状分析のむずかしさ
 変化の盾の両面
 予測はなぜ難しいか
 客観情勢をどう読むか
 先例を分析して普遍性を見いだす
 判断力をを高める基本
 情勢判断=諸力の判断
 まず「大きな判断」をする
 タイミングを見抜く
 広範な分野の変化を読み統合する
 「人間の論理」を重視せよ
 実践的情報学
第3章 発想を自制するな!
 国際力学への無関心
 日本人はなぜ軍事を理解できないか
 建前と本音を使いわけた戦後政治
 日本は核武装すべきではない
 情勢判断を誤った外交政策
 ノモンハンの教訓をどう生かすか
 中国の動向の裏に軍隊あり
第4章 日本の位置・実力は常に把握せよ!
 “長寿”と“安全”を保証した日本の成果
 日本の社会は世界のモデルとなった
 低調産業を生む政治の弊害
 “自由放任”の原則にたち返れ
 日本企業の強さの秘密
 政治の成功をもたらした天皇の役割
第5章 インフレ時代の成功記録を捨てろ!
 デフレ時代の企業経営
 「借りもの」で済ませる
 コストの切下げに全力をかける
 ハイクオリティーを支えるハイコスト
 良質で低価格の追及
 あいまいさ、なれあいの一掃
 倒産という自然淘汰
第6章 保護されるな、競争で力を付けよ!
 競争に勝ち抜く条件
 新商品の無限の開発努力
 画期的な製鋼技術開発
 時間との勝負
第7章 環境問題には敏感になれ!
 資源の大量消費を節減
 省エネと資源のリサイクル
 経済格差の是正の必要性
 難民の「安住」への対策
 炭素税が導入される
 激烈な競争が地球を救う
 いまだ分かっていない地球
 炭酸ガスはどこに蓄積されていくのか
 農業にはまだ開拓の余地はある
 石油は本当に底をつくのか
第8章 ゴールドの重さを識れ!
 金を知らない民族は国家を持てない
 なぜ金は貨幣として珍重されたのか
 金相場を決める「金の間」のメンバー
 金相場を動かすものは何か
 金は何に使われているか
 「地獄の沙汰も金次第」
 日本人が金を財産としない理由
 どうなる金復権の動き
第9章 マネーの限界を意識しろ!
 第一次大戦まではポンド本位制だった
 国際金融市場に踊り出た米ドル
 なぜ大恐慌が金本位制を崩壊させたか
 国際通貨体制の誕生
 一ドル=360年の秘密
 敗戦国通貨円とマルクの大きな違い
 奇跡の復興の主役となった円
 米ドル危機という錯覚が生まれる原因
 「ユーロ」は米ドルに取って代わることは可能か
第10章 日本を活かして国際化せよ!
 国家の主権を守る
 国境の非情な現実
 人間には生命があり、モノとカネとは違う
 「人道的な見地」には限界がある
 自国民をあくまで守る
 労働力不足が技術革新を生む
 「原則禁止」が必要である
 「鎖国か開国か」の論議が不毛

 ※本書は以下の本の一部をベースにして加筆し、新たに編集したものです。
 『情報を読む経済を見抜く』(1982年7月)、『国際関係の論理』(1982年10月)、『成功の記憶を捨てろ』(1996年6月)、『国際通貨のことがわかる本』(1980年4月)、『国家が見捨てられるとき』(1990年6月)

 いや、どうしてもこうして目次を抜き書きすると、また本の内容が甦り、かつ甦られない私の頭では、だからまたページを繰ります。そして読んでいます。
 いや、もうこの本も友人にあげるのだと思えば、私は真面目になるのですね。
 とにかく、この作業は嬉しいものです。



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2009年03月16日

周の雑読備忘録「加藤俊徳・長谷川慶太郎『長谷川慶太郎の「完全脳」』」

長谷川慶太郎の「完全脳」―いくつになっても進化する (シリーズ 著名人の脳を診る)
長谷川慶太郎の「完全脳」―いくつになっても進化する (シリーズ 著名人の脳を診る)
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 この本もインターネットで注文して、私はてっきり16日の朝に着くとばかり思っていたのでしたが、もうその16日の朝には、こうして目次を書いていました。
 毎回こうして、目次を抜き書きするのは、いいです。またこの本を読み返している感じがおおいにするのですね。

書 名 長谷川慶太郎の「完全脳」
著 者 加藤俊徳 長谷川慶太郎
発行所 李白社
定 価 1,400円+税
発行日 2009年3月6日初版発行
読了日 2009年3月16日

著者略歴
加藤俊徳(かとう・としのり)
1961年、新潟県生まれ。医学博士。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学医学部大学院卒業。日米で医師としての研究・臨床活動の傍ら、独自のMRI脳画像鑑定技術を構築、胎児から超高齢者までヒトの脳を1万人以上分析。現在、代表を務める「脳の学校」にて、個人の脳機能特性を鑑定、企業組織の脳適性アドバイスも行う。テレビ番組の監修・出演も多数。著書:『脳番地を鍛える』『「脳番地」を強くする』『脳は自分で育てられる』ほか。

長谷川慶太郎 (はせがわ・けいたろう)
国際エコノミスト。1927年京都生まれ。1953年大阪大学工学部卒。新聞記者、雑誌編集者、証券アナリストを経て、1963年独立。1983年『世界が日本を見倣う日』で第3回石橋湛山賞受賞。『日本はこう変わる』は60万部の大ベストセラーになる。著書:『千載一隅の大チャンス』『大統領が変わると日本はどこまで変わるか?』『2009年長谷川の大局を読む』『日本は「環境力」で勝つ』ほか多数。

もくじ
序章 アハ!体験の効用は大ウソ
第一章 脳は訓練により成長する
  脳番地という考え方
  工学部を卒業したメリット
  特徴はアウトプットの的確性
  口述著作を実現した特訓
  前頭葉が司る構想力
  さらに重複する言葉を使わない訓練
  優秀な噺家とは異なる脳の発達
  コンピュータの音声識別装置を意識した訓練
  通常発達しない年齢で伸びている脳番地
  脳は自覚して使わなければ駄目
  思考スピードとアウトプットの落差
  最も生産性の高い執筆方式
  大きな勘違いをしている脳科学者と教育者
第二章 決断力と脳の関係
  訓練を重ねると次第に楽にできるようになる
  一〇年がかりで開発した脳計測技術COE
  面白いと感じて覚えたことはすぐに記憶にインプットできる
  知識は老化しにくいもの
  本当はサルは調教しやすい
  際だって発達している左側の側頭葉
  キー情報と副次情報の選別眼
  常に実験データが二〇年後に価値があるかを見つめる
  グローバルの視座に戻してくれる毎朝の衛星テレビ
  さらに酸素効率を高める訓練のルーティーン化
  情報に流されない
  読みが外れたときの対処
  どこで間違ったかを遡って検討する
  ノリシロで立ち止まる一般の人々
  数分間でプロセスをリサイクルできるようになる
  脳への指令スピードが成果を左右する
  株式投資に成功する三大要素
  決断力の脳番地の発達差の問題
  決断とスピードがアメリカ人の真骨頂
  三カ月で研究のアウトプットが出せなければチャンスが与えられないアメリカ
第三章 企業経営と脳番地
  垂れ下がっている左脳の脳番地
  きっかけとなった昭和四〇年の大恐慌
  それまでに絶好調に見えた日本経済
  山一証券破綻を知りながら相場崩壊を読めなかった不覚
  自信過剰のツケが回ってきた
  反省をいくつも積み上げた結果気づいたこと
  新たな脳番地を選択し、自分を作り上げていくための費やすエネルギー
  企業の死は社会の死に直結する判断力
  ロシア金融界の大物には理解できなかった経済再建に必要な涙
  人間はそれぞれ発達する脳番地が違う
  全部自分で決めなければならなかったデンバーの農民
  企業自身が社員の脳の教育を行うシステムをもつ時代
  カイゼンという名の脳教育システム
  非常にバランスがよかったトヨタの社員たちの脳タイプ
  欠点を無視することがトヨタ流
  トヨタとGMの差
  GMがトヨタ傘下となるのは時間の問題
  二輪車出身のホンダの宿命
  発展プロセスの違いは社員の脳番地に反映する
  日本の金融界の経営者は総じて責任回避型
  個性の突出が見られない銀行マンの脳
  サブプライム・ローン問題の次にくるメガバンク倒産
  日本の金融界トップが具体的に欠落しているもの
  忘れられない真藤恒氏の言葉
  経営哲学が経営者の脳に反映している
  国内志向型の脳構造をもつと思われる新日鉄
  CEOに判断を委ねるアメリカ型企業経営者
  グローバル化に矛盾する日本の鉄鋼業界の姿勢
  中国の現状について明確に喋ろうとしないアメリカン・チャイニーズ
  非常に不合理な経営運営がなされる中国の現実
  本当に脳作りに影響を与えること
  中国人に長生きが可能かどうかが最大の問題
  脳の構造を変化させるのは若いほど有利
  学校での脳教育の必要性
  すべては政治の弱さに収斂する
  なぜ日本の政治は駄目なままなのか
  スピーチのために英語が要求されるアメリカ
  スピーチで納得させなければ、次のチャンスは与えられない
第四章 国家と脳番地
  国家も成熟度により変わりいく脳番地の場所
  日本の公害を学びきれていない中国
  脳番地の移行に必要な決断力と勇気
  共産党の一党独裁という壁
  日本人は決断力を備えられるのか
  日本人の脳番地を決定づけた第二次世界大戦の敗戦
  国際貿易特許ですべての国に対して黒字化する日本
  サイエンスの世界にも政治がある
  研究開発で僅かな成果しか上げられない日本の大学
  知的所有権を社会に還元する役割を自覚しているアメリカの大学
  アメリカに三〇年以上遅れている産学協同
  突然姓が強い自然と関わり合うことが将来の「ひらめき」の源泉となる
  小柴昌俊名誉教授の着眼の新しさ
  自然との関わりのなかで作られた脳番地
第五章 情報と脳の関係
  子会社のデンソーを切ったトヨタ渡辺全社長のすご味
  決断の際には脳番地四〇番を使う
  GM救済を前提に自社株買いを進めているトヨタ
  情報のギブ・アンド・テイク
  高い情報をもったもの同士のサークル
  知的好奇心が原動力
  二一世紀末の人類の平均寿命は一二〇歳
  未体験ゾーンに入っている日本人
  脳は大きくなるはず
  脳を使うことは毛細血管の血管構造を促す
  クモ膜下出血防止のためにも脳を使う
  好奇心とは自分の脳と出会うこと
  脳だけはコピーできない
  脳は作り込まないと伸びない
  万能細胞の限界
  MRIを使ってブラックボックス内を解き明かす
  ロシア人従業員にカイゼンを教え込むトヨタ
  カイゼンは脳番地のクオリティを上げることができる実践的な実例
  団塊の世代の女性が脳の使い方に熱心な理由
付章 本書で言及した脳番地の解説

 最後にありました「団塊の世代の女性が脳の使い方に熱心な理由」は、実にいいことを書いてあります。

……アタマの切り替えが必要なのだと気づいた。アタマの切り替えとは脳の切り替えだということを、男性よりも女性のほうが正確に判断できているということだと思います。

 これは私にたくさんのことを教えてくれます。私なんかはどうしても「アタマの切り替え」ができていません。そのことを非常に反省しました。
 それにしても、この本も読んだこと、そしてこうして目次を書いたことも私にはとてもいいことでした。
 それで思うのは、この本を読み返すことではなく、誰かに貸してあげて、その彼・彼女の思いも尋ねてみることかなあ、なんて思ったものです。



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2009年03月15日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『それでも平成恐慌はありません。』」

それでも、「平成恐慌」はありません。―これが、世界経済再生のシナリオ (WAC BUNKO)
それでも、「平成恐慌」はありません。―これが、世界経済再生のシナリオ (WAC BUNKO)
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 インターネットで注文して、翌日に到着しまして、インターネットをやるときに読み終えていました。
 現在の「不況」とも言えるのだろう現状に、慶太郎さんは、私が思っているとおりのことを、まさしくズバッと言ってくれました。

書 名 それでも平成恐慌はありません。
    ───これが、世界経済再生のシナリオ
著 者 長谷川慶太郎
発行所 ワック株式会社
定 価 823円+税
発行日 2009年3月12日初版発行
読了日 2009年3月15日

扉の言葉
21世紀の世界経済を動かす最大の力は、日本の経済力!
2009年の世界は本格的な不景気となる。これを乗り越える最も有効な手段は、大規模な「公共投資」だ。先進各国のインフラ投資は、これから本格化する。そうした中で、日本は絶好のポジションにいる。先進各国は、「日本の技術力」なくしてインフラ整備もできない。今回の世界同時不況は、日本再生の絶好の後期なのだ!

著者紹介
長谷川慶太郎 (はせがわ・けいたろう)
経済評論家。1927年、京都府生まれ。大阪大学工学部卒業。新聞記者、証券アナリストを経て、1963年から評論活動を始める。以後、その優れた先見力と分析力で、つねに第一線ジャーナリストの地位を保つ。1983年、『世界が日本を見倣う日』(東洋経済新報社)で第3回石橋湛山賞受賞。近著に『千載一隅の大チャンス』(講談社インターナショナル)、『長谷川慶太郎の大局を読む』(李白社)、『日本は「環境力」で勝つ』(東洋経済新報社)がある。

目次
まえがき
序章 騒ぎ過ぎの「派遣切り」
  バブル崩壊後の長期不況化で、企業経営者が得た教訓
  「仕事がないから正月休みが長期化した」
  派遣切りは、不況対策としては当然の処置
  「金融不況」の影響が端的に現れた自動車産業
  世界中で展開される熾烈な「値引き合戦」
  自国産業保護のための関税引き上げは逆効果だ
  ロシア政府の状況判断の誤りが露呈した
  世界全体が公共事業投資を
  公共事業投資は、デフレ対策としては最も有効で適切だ
  「派遣切り批判」への反論
  「セーフティ・ネット」の充実を政治に求めるしかない。
第1章 米金融危機は、日本にとって千載一遇のチャンス
  「信頼」が崩壊したアメリカ
  おかしくなったのは投資銀行だけ
  アイスランドを救わなければ、世界経済が崩壊しかねない
  小泉・竹中改革のおかげ
  金融破綻の一方で、米中西部の農民からミリオネアが続出
  日本の立ち位置は絶好のポジション
  レールもパイプもすべて日本製
  世界一の研究開発費
  現場に行かない新聞記者には、わからない
第2章 金融危機は終わりました!
  「株安円高」という奇妙な状態
  際立つ日本の存在感
  二〇〇九年の本格不況は避けられない
  限界にきているアメリカのインフラ
  いまこそ新しい形のインフラ整備を
  日本は何も心配することはない
第3章 平成恐慌なんてありえません!
  国際デフレは不可避
  「売り手にとって地獄、買い手のとって極樂」
  昭和恐慌再来の恐怖
  東京の再開発は極めて効果が大きい
  一年間で最大三百万人の失業者
  胡錦濤を動かしている焦り
  麻生首相、ご決断を
第4章 世界経済の今後を予測する
  カードローンの貸しはがしに喘ぐ米国の消費者
  個人消費、前年比マイナス0・8%の衝撃
  広東省では八百万人の出稼ぎ労働者の失業危機が発生する
  中国以上のダメージを被っているインドのIT産業
  急成長したブラジルのエタメール産業は縮小傾向に
  国民一人当たりGNPが。ピーク時の三分の一になったロシア
  原油の急速な値下がりがロシア経済を痛打した
  総額四兆元の公共事業投資は中国共産党体制維持のための保険
  共産党体制崩壊の危機をよく知っている地方幹部
第5章 注目すべき先進各国の不況対策
  新大統領は、慰霊の速さで新政権人事を完了させる
  動き出した経済再建のための大規模公共事業投資
  「原発再拡大」と六千七百キロのガスパイプラインの建設に挑む英国
  公共事業投資の必要性では一致しているが、足並みのそろわぬ欧州
  経済のみならず、ロシア人自身の社会生活が崩壊している
  ロシアが重い腰を上げて公共投資に踏みきったことは、大きな意味を持つ
  「金融危機」で米国以上に大きなダメージを受けた中東産油国の対応策
  米国の消費不況の克服は、各国の一致した期待
  米国の巨額な財政赤字でインフレは発生しない
  世界の政治指導者の共通認識となった公共事業の拡大
  二十一世紀の世界経済の基調は「デフレ」と認識せよ
  「財政均衡」のこだわる政権下の国は、景気の回復に大きく遅れる
  今年から来年にかけて、多くの国で政権交代がおこる
  景気の底を打ったら、回復は驚くほど速い
終章 「米国の時代」は終わったのか? 
  「ドル安」ではなく全面的な「ドル高」だった
  それでもニューヨーク株式市場に資金は集まる
  デフォルトの心配ない長期国債に流れ込む「余裕資金」
  商品取引での巨額な当期資金がいっせいに撤退
  デフレ下の当期は「冒険」にすぎない
  米国抜きの世界経済は存在しない

 読んでいて、実にわかりやすく納得できました。
 それにしても、大変にお忙しいのだと思いますが、よくこうして論を展開できるものだと実に感心してしまいました。
 そして、こうして目次を自分で書いてみまして、再度読み直している気持になれたものでした。



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2009年01月22日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『大統領が変わると日本はどこまで変わるか?』」

大統領が変わると日本はどこまで変わるか? (トレビズ新書)
大統領が変わると日本はどこまで変わるか? (トレビズ新書)
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書 名 大統領が変わると日本はどこまで変わるか?
著 者 長谷川慶太郎
発 行 ソニー・マガジンズ新書
定 価 780円+税
読了日 2009年1月18日

 1月18日に私の従兄のお葬式に行くときの電車の中で読み終わったものでした。次がこの本の目次です。この目次を書いていまして、私はまた再び本を読み直している気持になれるものなのです。

目次
まえがき
第1章 新大統領とアメリカの行方
 新大統領誕生でアメリカはどう変わる?
 国務省では4000人規模の交代劇が起こる!?
 議会スタッフ7000人の入れ換え
 シンクタンクの意外な役割
 海岸寄りは民主党、内陸部は共和党を支持
 大統領選出のシステムとは?
 アメリカの複雑な選挙事情
 政権交代後も基本政策は変わらない
 財政赤字など簡単に解消できる!
 懸念される「レームダック」とは何か?
 「ドーハ・ラウンド決裂」は威信低下にはならない
 マケインの強みと弱み
 超巨大協会「メガチャーチ」の影響力
 共和党vs民主党の真の勝者は?
 アメリカのアジア戦略───中国
 アメリカのアジア戦略───北朝鮮
 中国経由で北朝鮮をコントロールするアメリカ
 アメリカのインド戦略
 第1章のポイント
第2章 日本はこう変わる!
    〜日米両国は最良のパートナーシップ〜
 3つの力が創るパックス・アメリカーナ
 人類史上最強の軍事力
 世界唯一の総合金融センター
 9・11テロでも止められなかった決済システム
 スピーディで柔軟性に富んだ強力な政治力
 モノ作りを棄てた国アメリカ
 世界の追随を許さない日本の技術力の高さ
 世界を変える4種類の大規模投資
 日米関係を象徴するトヨタとGM
 アメリカの姿を正しく認識する必要性
 世界の流れを決める「構造」
 エネルギー問題で存在感を増す日本───\侈
 エネルギー問題で存在感を増す日本───天然ガス
 エネルギー問題で存在感を増す日本───8胸厠
 エネルギー資源輸送の要となるパイプライン
 大陸横断鉄道の複線化とレール交換
 ヨーロッパにのぞみ型新幹線が走る
 世界中の大都市での再開発ラッシュ
 設備投資こそがインフラを成功させる
 世界最先端の鉄鋼業が大規模設備投資
 世界の機械工業をリードする日本
 日本の機械工業が世界のインフラ投資に果たす役割
 第2章のポイント
第3章 サブプライムローン問題とエネルギー問題
 アメリカの金融覇権は終わるのか?
 サブプライムローン問題は21世紀の大恐慌をもたらす!?
 サブプライムローン問題はどこまで深刻か?
 新生銀行と北洋銀行にみる”再建”の発想の違い
 債券保険会社に公的資金注入の背景
 世界的金融危機に発展する可能性を孕む「モノライン問題」
 住宅産業不況で大画面テレビが売れなくなった
 住宅地から農地への転換が活況を呼ぶ
 オバマのスローガンに「NO!」を突きつける農村
 21世紀、日米同盟は理想的な組み合わせ
 洞爺湖サミット「環境保全」の背景にある「原油高騰」
 「WTI」はいかにして生まれたか
 バイオ燃料ブームの光と影
 アメリカのエネルギー産業
 天然ガスとLNG
 石油バブルは必ずはじける!
 戦争に強い共産主義が敗北した理由
 資源問題は世界を変えられない
 第3章のポイント
第4章 強国アメリカという「仕組み」
 NATOをはるかに凌ぐ米軍の紛争解決能力
 志願兵制度が強さの源泉
 脱走兵皆無!イラク侵攻は遠からず成功する
 冷戦を終結に導いた軍事力〜空軍
 冷戦を終結に導いた軍事力〜陸軍
 アメリカはもはや「技術力の日本」を手放せない
 戦死者におりる莫大な生命保険金
 州兵という軍事力の供給源
 他国の追随を許さない果敢で柔軟な政治力
 テロを起こさない確実な方法
 自家用機からも垣間見えるアメリカの底力
 地方分権がしっかり根付いた国
 「選挙が身近な国」ならではの職業
 FBIとFDAにみる自由と責任の思想
 第4章のポイント
第5章 アメリカ社会の光と闇
 「チェンジ」を望まないアメリカの農家
 アメリカ農家の「夜逃げ」
 農産物価上昇で「チェンジ」は悪
 地道なエネルギー源確保の動き
 GPSからICタグへ
 ICタグが物流を高速化させる
 大規模コンテナ輸送で大陸横断鉄道が変わる
 次々に計画される大規模な空港増設計画
 インフラ整備の行き届いていない道路
 労使関係のメリット・デメリット
 高給取りのキーマンとカーペンター
 アメリカがハイブリット。カーを作れない理由
 第5章のポイント

 ただし、著者はこの本を執筆しているときには、まだ米国の大統領選挙の結果は明らかになっておらず、民主党がバラック・フセイン・オバマ・ジュニアが大統領候補であり、共和党がジョン・シドニー・マケインが大統領候補であるということが判っていた段階です。でももうそのときに、慶太郎さんは、この本を書いているのです。

 世界が進めている大規模投資は、大きく4つの分野に集中している。第1の分野はエネルギー。ついで輸送交通、そして都市再開発、最後が製造業の設備投資である。
(中略)
 アメリカがもはやモノ作りの国でないことは先に振れた。では一方の日本を見ると、産業構造の約20%が製造業であり、残りの80%ほどが第1次産業、第3次産業などの非製造業に分類できる。
 非製造業の代表的な産業は、金融や情報通信などのサービス業、小売業といったソフト部門だ。この分野では、金融の例を見てもわかるようにやはりアメリカが強い。だが、20%の製造業に関しては、世界でも日本以上にアドバンテ−ジを持つ国はない。つまり、唯一の超大国といわれるアメリカにとって、自国に欠ける部分を持つのが日本なのである。
(第2章 日本はこう変わる!〜日米両国は最良のパートナーシップ〜 「世界を変える4種類の大規模投資」)

 このことは、慶太郎さんが前々から指摘されていたことですが、でも改めてこう言われることを、私は再び反芻して確認するように読んでおりました。

 多少奇妙な分類かもしれないが、共産主義という体制は戦争に強い。統制経済、戦争経済では、非常な力を発揮するのが、どんな場合にも見られる共産主義に共通した特長ともいえる。
 ところが、その事実を逆から見れば、共産党という政治体制は、常に「戦時」を必要とするということになる。つまり、戦争がなければ政治体制そのものが続かないのだ。
 平和な状態が持続していくことにによって共産主義は時代遅れになってしまった。その結果が冷戦体制の終焉。資本主義の勝利だといえるだろう。
(第3章 サブプライムローン問題とエネルギー問題 「戦争に強い共産主義が敗北した理由」)

 これもまた慶太郎さんがたびたび指摘されていることです。もう充分に納得できることです。

 原油価格の高騰を追いかけるように、農産物の高騰から、鉱産資源の価格上昇、さらにはその矛先は希少金属へ……各種資源の価格上昇が起こり、いま世界はあたかも資源を中心に回り始めているように見える。しかし結局、その傾向が新たな世界経済の流れになるわけではない。
 これも単純な話だが、資源だけでは経済活動を維持できないのだ。
 たとえば、電力というのは人間エネルギーと考えられる。その電力なくしては経済活動もあり得ない。そこでは資源とは電力を作るための1次エネルギーに当たるのだが、これは所詮、電力という2次エネルギーを生産する手段にすぎない。
 では世界を動かす経済活動にとって、どちらが決定的な力を持つのだろうか? それは当然、1次エネルギーではなく、2次エネルギーである。つまり、資源は最終的に主役になることはあり得ないのだ。
(「資源問題は世界を変えられない」)

 私は昔沖縄で働いていたことがあります。米軍基地の中で、海洋博会場までの送電線を作っていました。もうこのときには、思えば米軍は徴兵制だったのですね。夜米軍用の飲屋街で、テキサスから来た若い新兵にウィスキーをおごったことがありました。徴兵されてきて、若い彼らには辛いことだったでしょう。下手をすると、実際に戦争をやっているベトナムにいかされるかもしれないのです。でも今のアメリカは違うのですね。

 アメリカは徴兵制度をとっていない。
 その点では徴兵制をベースに国民皆兵の軍事力を構成してきたヨーロッパ諸国とは軍隊に対する考え方が大きく異なる。
 米軍というのは、志願兵制度に基づいた職業軍人、軍事のプロフェッショナル集団なのだ。
(第4章 強国アメリカという「仕組み」 「志願兵制度が強さの源泉」)

 しかし、さらに驚くのは、次の一文です。

 意外なことかもしれないが、米軍に参加するためにはアメリカ国籍は必要ない。(同上)

 アメリカにおいては、徴兵制はむしろ例外的なことだということなのです。ベトナム戦争では1970年に徴兵制が実施されたということなのです。私はだから、あの1973年に見た沖縄の路を雨の中行進させられていた米軍の若者を思い出します。あの子たちはみな徴兵制度のもとで、行進していたのですね。

 それと「冷戦を終結に導いた軍事力〜空軍」では、1982年のベイルートの制空権をかけて、イスラエル空軍とシリア空軍のほぼ100機ずつの空中戦ですが、シリア軍の完敗でした。これはもはやソ連空軍では米空軍には正面から衝突することはできないということでした。このことが実に大きなことですね。戦闘の勝敗は技術力で決まるということを強く証明したことでした。

 私の長女の家には、パン製造機があります。私は実に感心して見ていました。この日本製のフランスパン製造機がアメリカでは大人気だといいます。でもパンの本場であるヨーロッパではそういかないのですね。私としては、どうみてもアメリカのほうに軍配をあげてしまうものです。おいしいパンが手軽に誰もが食べられることこそが大切なのです。

第5章 アメリカ社会の光と闇」も実に考えさせられました。

 日本車だけは駐車料金がいらないという州がある。カリフォルニア州である。(「次々に計画される大規模な空港増設計画」)

 カリフォルニア州知事はシュワルツェネッガーです。彼の日本車を優遇する事実気持が痛いほど判ります。アメリカの車が売れなくなるはずです。

 また、今後も慶太郎さんの出版された本は必ず読んでまいります。



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2008年12月23日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『千載一遇の大チャンス』」

千載一遇の大チャンス
千載一遇の大チャンス
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 私が本を読むのは、ほぼ電車の中だけなのですが、この本は、ついついパソコンを打ちながらも、結局すべて最後まで読んでしまっていたものでした。

書 名 千載一遇の大チャンス
       日本の絶好機
著 者 長谷川慶太郎
発 行 講談社インターナショナル社
定 価 1,600円+税
発行日 2008年12月29日第1刷発行
読了日 2008年12月23日

 最初に、著者紹介と目次を抜き出します。

長谷川慶太郎───はせがわけいたろう
1927年京都生まれ。1953年大阪大学工学部卒。新聞記者、雑誌編集者、証券アナリストを経て、1963年独立。最先端の技術を踏まえた「現場」から見る独特の経済分析と先見力に定評がある。1983年『世界が日本を見倣う日』(東洋経済新報社)で第3回石橋湛山賞受賞。1986年に出版した『日本はこう変わる』(徳間書店)で大きく転換発展する日本経済を描き大ベストセラーになる。近著に『2009年長谷川慶太郎の大局を読む』(李白社)、『中国大乱を乗り切る日本の針路』(ベストセラーズ)、『日本は「環境力」で勝つ』(東洋経済新報社)、『大統領が変わると日本はどこまで変わるか?』(ソニー・マガジンズ)

目次
まえがき
第一章 日本は今、千載一遇の大チャンス
 第一節  どうして日本は「金融危機」を避けられたのか
    金融危機で大損害を被った資産家たち
    日本の金融機関が先進国で唯一無傷ですんだ理由
    金融行政当局は「危機対策」の運営に熟達
    世界の金融ブローカーは日本を避けた
    「小泉・竹中路線」がもたらした意外な効果
    なぜ日本で「円高」「株安」が同時発生したか
    「日本株」はかならず買い直される
 第二節  世界に先んじて「バブルの崩壊」を克服した日本
    日本は世界で最初に「デフレ」を経験した
    竹下登元首相と小沢一郎氏との極秘会談
    金融サミットで存在感を示した日本
 第三節  日本の製造業の「技術力」はどこから来るのか
    「原油戦争」「穀物戦争」という言葉に踊らされるな
    石油ショックを契機に技術革新に邁進した日本
    世界最大の特許輸出国となるまで
    トヨタとGMに代表される日米間の競争力格差
    官僚制度を打破することが経済成長のカギ
    米国の政治の強みと小泉改革の意味
    企業経営者にのしかかる重い負担
 第四節  世界最大の機械工業を持つ日本の底力
    日本の工作機械工業は圧倒的シェアを誇る
    世界一の「耐久性」を持つ建設機械
    鉄骨を使わずに超高層ビルを建設する
    原子力発電所の建設能力も際立つ日本
    環境保全産業でますます高まるニーズ
第二章 米国主導体制はゆるがない
 第一節 「余裕資金」はなぜ生まれたか
    デフレは今世紀の世界経済の基調
    金融危機の前提である「バブル」は避けられない
    海底電線で実現した金融市場の国際化
    大規模はインフラ整備に活用された余裕資金
    余裕資金は経済活動の産物
 第二節  自由経済は必然的に「行き過ぎ」を生む
    「金融商品」の開発と高度化
    格付け会社の機能的な運営が求められる
    商品経済の原則と先物取引のシステム
    金融危機の主役「投資銀行」とは何か
    米ドルの威力が示された危機
 第三節 二一世紀も「米国主導の一極支配体制」は続く
    軍事力・経済力・政治力の三本柱
    旧ソ連空軍が米国の強さを思い知った出来事
    カーナビなどを生み出した軍事技術
    米軍の技術水準は他国の追随を許さない
    なぜ二一世紀に戦争が起こり得ないか
    北朝鮮とて米軍に戦争は挑めない
    戦争はつねに「強い軍隊」が勝つ
第三章 金融危機は不均衡を生む
 第一節 金融市場の「国際化」で被害が拡散した
    発信国の米国にとどまらない被害
    欧州の金融業界は機能停止に陥った
    国際通貨基金(IMF)に殺到した中小国
    IMFの機能強化が経済危機を防ぐカギ
 第二節 新興国への打撃は国をゆるがす
    新興国は自立した金融市場を持たない
    大規模な公共事業投資を打ち出した中国
    ロシアは「ルーブル危機」再来か
    ブラジルの「鉄鉱石ブーム」は終わった
    インドで先送りされた大型計画
 第三節  経済活動全体が危機に陥っている
    冷え込む米国の個人消費
    欧州を襲った「住宅バブル」の崩壊
    金融危機は「本格的不況」の序章に過ぎない
 第四節  国際機関の役割
    「危機対策機関」としてのIMF
    国際協調体制をいかに確立するか
第四章 これからの世界経済を想定する
 第一節 成長力はどこから来るか
    「余裕資金」は大規模公共事業の原資へ
    航空事業が活況のインドネシアと中国
    公共事業は生活水準の向上に不可欠
    「都市内交通」の整備も大きな課題
 第二節 米ドルが支える世界の経済活動
    経済活動の基盤が国境を越える
    ますます高まっていく「米ドルの威信」
    米ドルを保有しない国には貿易決済ができない
    デフレの進行に伴い競争が激化する流通市場
    人口増は一定の水準で止まる
    二一世紀の経済発展に不可欠はインフラ整備
 第三節 二一世紀は人類に大変明るい時代
    平和が長期間継続する恩恵
    「民族主義」を乗り越えた政治体制を

 まえがきに以下のようにあります。

 本書の執筆を通じて、一段と強く感じたのは、「日本の先進性」である。戦後の日本が急速な経済成長に成功し、同時に日本国民に世界一の長寿を提供できたのは、日本が戦後の半世紀以上、一度も戦争したことのない「平和国家」だったおかげである。昭和憲法の特徴ともいうべき「九条」のもたらした成果である。

 もうここを読み始めたときから、私はもうただただ頷いていたばかりです。そして最後の節の最後には、次のようにあります。

 二一世紀は人類にとって大変明るい時代を意味するけれども、それを確実に実行し、かつまた実現するためには、かなり長い時間と大きな努力が強く求められるだろう。また、その努力を傾注することによって、それを推進している先覚者はもちろんのこと、彼らをサポートし、彼らにたいして援助を提供しているすべての人びとにとって、生きがいのある生活が生まれてくるに違いなし。
 筆者は、二一世紀をこういう時代であると認識し、また判断しているのである。

 実にこの本から、今の私は、たくさんのものをもらった思いです。



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2008年11月16日

周の雑読備忘録「『2009年長谷川慶太郎の大局を読む』」

2009年 長谷川慶太郎の大局を読む
2009年 長谷川慶太郎の大局を読む
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   最初の「まえがき」の最初に、慶太郎さんが自分のホームページを持ったことが書かれています。

   http://www.hasegawa-report.com/ 長谷川慶太郎公式サイト

 ただ、ここにバナーらしきものがないので、私のサイドバーに置きたいのですが、困りました。私は、なにかそれらしきもので、勝手にバナーを作成しちゃうのですが、そうしちゃおうかなあ。それで、この本を読み終わったときに作りました。そしてサイドバーに置きました。

書 名 2009年長谷川慶太郎の大局を読む
著 者 長谷川慶太郎
発 行 李白社
定 価 1,500円+税
発行日 2008年10月19日初版発行
読了日 2008年10月20日

目次
まえがき
第1章 「サブプライム問題」は終わった
「サブプライム問題」を総括する
 「サブプライム・ショック」の発端
 「サブプライム危機」から自力脱出した米国
  ベアー・スターンズ社の救済に動いた米財務省とFRB
なぜ米国当局は公的資金の直接投入を避けたのか
 米国の政治力の強さ
 一六八〇億ドルの緊急減税策
 決定的な役割を担ったFRB
 「格付け機関」が信用不安を増大させた
英国に波及した「サブプライム問題」
 一〇兆円の公的資金を投入した英国
 似て非なる日本と英国のグローバル化
 欧・米の「サブプライム危機」対策の違い
これから世界の余裕資金は何処に向かうのか
 急変した投機資金の流れ
 世界的な「住宅バブル」崩壊
 米国の金融機関はまだ余裕がある
第2章 世界経済の行方
グローバル経済を支える「不変のドル信任」
 国際貿易の決済はドルでしかできない
 一時的な現象でグローバル経済を見誤ってはならない
世界経済を牽引する二つの条件
 ドル相場の行方
 なぜ株価が上がっているのに債券の価格は下がるのか
 多少の為替レートの変動に惑わされてはならない
 ドル相場はいくらが適正か
IMF体制への不信
 ブレトンウッズ体制の崩壊
 機能不全に陥ったIMF体制
 TICAD(アフリカ開発会議)が突きつけた課題
中国一党独裁体制崩壊への序章
 四川大地震の甚大な被害が体制崩壊のきっかけとなる
 インフレに陥る中国経済
 二〇%近い中国の失業率
 「情報入手の自由」が独裁体制を崩壊させる
変わる世界の資金の流れ
 原油先物相場の乱高下は「投機」の産物
 世界規模でインフレが発生する危険はどこにもない
第3章 ますます好況化する日本の「重厚長大産業」
再び「鉄は国家なり」
 デフレ下では大規模なインフラ整備が世界中で進む
 世界の粗鋼生産量は歴史的な高水準に
 日本の鉄鋼メーカーは付加価値の高い鋼材を得意とする
 日本の鉄鋼業界を製品別分野別に見る
  粗鋼 新日本製鐡に迫るJEEステール
  H型鋼 シェアトップの東京製鉄はコスト高が影響
  厚板(厚鋼板)世界的にもJEEと新日鐵の強さが際立つ
  薄板(薄鋼板)新日鐵とJEEで国内シェア七〇%
  トップをひた走る住友金属工業
世界の陸・海・空で展開中の巨大プロジェクト
 「陸」のインフラ整備;‘始、橋梁、鉄道
 「陸」のインフラ整備※.肇鵐優
 「陸」のインフラ整備を手掛ける日本企業を分野別に見る
  道路、橋梁 土木、建設工事に欠かせない日本の技術と建設重機
  鉄道、鉄道車両 高速・大量輸送時代をになう日本の鉄道産業
  トンネル 世界のトンネルを掘り続ける日本の土木技術
 「海」のインフラ整備─船舶、運河、港湾
 「海」のインフラ整備を手掛ける日本企業を分野別に見る
  造船 大手各社ともに一二年前後までの受注を確保
  運河、港湾 海洋土木技術で信頼の厚い五洋建設
 「空」のインフラ整備;\こεに進む空港の拡張工事
 「空」のインフラ整備※ー要拡大する航空機
 「空」のインフラ整備を手掛ける日本企業を分野別に見る
  空港整備 建設土木業界が総力を傾ける東京国際空港の再整備
  『ボーイング787』『A380』の主翼・尾翼は日本製
世界のエネルギー産業に貢献する日本企業
 世界的な「原発ブーム」
 「原発ブーム」の乗る日本の三大プラントメーカー
 世界の精油所、LNGを手掛ける日本企業
 エネルギー分野を手掛ける日本企業を分野別に見る
  原子力発電 三菱重工業、東芝、日立製作所の独占状態が続く
  原発関連企業 三大メーカーを支える企業群
  製油所、LNG基地 委託精製は新日本石油、建設は千代田化工と日揮
 世界に貢献する日本の「重厚長大産業」
 「トヨタ四割減益」に見る「軽薄短小」の宿命
あとがき

 それにしても、今ごろこの本を読んだ思いを書くのは、遅すぎるわけですが、何にしても私が反省すべきところです。

 世界経済の安定が何によって保たれているか……。これは極めて単純かつ基本的な疑問であろう。しかし、この素朴な疑問への明確な回答を目にすることも、耳にすることも滅多にない。
 なぜならば、世界経済の巨大なうねりに目を向けることなく、日常茶飯に起きる枝葉末節ばかりに多くの人が惑わされているからで、その責任は新聞やテレビ等々、マスコミの偏った報道、一面的な情報提示の在り方にあると、筆者はかねがね思っている。
 簡単な話、悲観論のほうが「受けがよい」のが世の常であり、こうした傾向は誠に残念というほかない。
(56ページ)

 このことは、私も常に感じていることです。私はそんな話を求めてはいないのです。

 これまで筆者は繰り返し、インフレが発生する原因は大戦争であり、前世紀と今世紀の最大の違いは、前世紀に繰り返された大戦争が今世紀においては絶対に発生しない点にあると述べてきた。この判断は現在も不変である。
 今日の世界を見渡して、一体どこに大戦争につながるほど緊張して地域があるのか……。
(108ページ)

 この点は大きく誰もの共通認識になっているべきだと思うのですが、まだまだ違う方もおいでになるようです。

 世界各地の高速道路、鉄道、地下鉄などのトンネル工事で、日本の「シールドマシン」が活躍しており、どの国のインフラ整備にも欠かせなくなっている。(140ページ)

 このシールドマシンを私もテレビ番組で見ました。もう昔とは実に違うのですね。私は昔小学生4年のときに名古屋の今池に住んでいました。そのときに地下鉄の東山線の建設を見ていたものでしたが、実に大変な作業でした。車道の下ではなく、住宅のあるところを、すべて住宅を排除して地上から掘り進めていくのです。今の地下鉄建設は実に感心して見ているものです。
 ただし、この東京は13号地下鉄副都心線の建設のあとは、計画がありません。これは実にまずいことだと思うのです。このことは慶太郎さんも他の著書で指摘されています。もっと建設すべきところはあると思いますね。

 しかし、この著書を読みまして、元気な慶太郎さんを感じまして、そして元気である日本を思いました。私も元気になっていかなくちゃという思いです。



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2008年07月31日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『日本は「環境力」で勝つ』」

日本は「環境力」で勝つ!
 この本は、7月8日に鎌倉へ行ったときに、鎌倉駅からの帰りに半分ほど読み、そのあとはパソコンの再起動のときのみで読み終わりました。

書 名 日本は「環境力」で勝つ
  〜 「省エネ」「低炭素化」技術が世界を救う 〜
著 者 長谷川慶太郎
発行所 東洋経済新報社
定 価 1,500円+税
発行日 2008年7月17日発行
読了日 2008年7月24日

 もういつもながら、慶太郎さんの書かれている内容に、どこでも「異議なし、その通りだ」と声をあげていたものでした。
 以下が目次のすべてです。そしてこの目次を抜き出しながら、こうして抜き出すことで、再度この本をすべて読み直していることを大きく感じていました。

目次
はしがき
第1章 「環境保全」へ大転換する世界
 1 「洞爺湖サミット」が地球環境サミットになった理由
  京都議定書ではまだ疑問が残った
  環境保全意識が本格化した
 2 中国、ロシアでも政権の姿勢が変化した
  共産党独裁体制下の汚染の惨状
  依然として環境問題が改善されない旧東側諸国
  中国で進行する救いようがない汚染
  極まりない国土の荒廃
  政治体制の変革なくして環境改善はありえない
  大規模製鉄所の建設も無政府状態
  民主主義の進展なくして環境保全は不可能
 3 BRICsも苦渋の決断
  環境保全の意識に濃淡がある
  ロシア原子力潜水艦に潜む危険
  日本近海に迫るロシアと北朝鮮の脅威
 4 最近の一次産品市況の変化と環境汚染
  原価価格は長らく極秘であった
  米国人は省エネに一変した
  シュワルツェネッガーの勇断
  米国の政治も環境保全へ反転した
  どの大統領候補も「環境保全」が公約
第2章 「環境保全」が国際政治の最大課題
 1 前世紀の経験
  三度の国家総力戦
  「地球環境の破壊」を垂れ流し
 2 産業革命と人類
  平均寿命の延長
  「寿命」は戦争が縮め平和が延ばす
  豊かさと自由を得る条件とは
 3 敗戦が革命を生む
  世界市場が成立した
  世界恐慌とデフレの到来
  国家総力戦であった南北戦争
 4 体制の差
  「国家総力戦」に最も適した共産党一党独裁体制
  「冷戦」での情報判断の誤り
  環境破壊と平均寿命の格差
第3章 「低炭素社会」実現への日本の努力
 1 「環境保全」の決め手
  「銑鋼一貫製鉄所」を保有することの意味
  韓国の浦項製鉄所への執念
  技術向上が環境汚染を減少させる
  可能になったコスト大削減
  新方式を取り入れようとしなかったソ連
 2 省エネの意義
  技術水準の低さが環境破壊を生む
  日本鉄鋼業の技術の極み
  世界一の技術力
  世界は日本の鉄鋼業の現場を見よ
  日本の自動車の高品質を支える日本の鋼材
 3 「低炭素社会」の実現までの障害
  炭酸ガスは処理の難しい物質である
  二酸化炭素の地中埋蔵は可能か
  低炭素化技術は幾通りもある
 4 時代の変化
  徹底した技術の向上を
  原油値上がりから代替えエネルギーへ
  原子力発電へ回帰する世界
第4章 石油ショックに打ち勝った日本的経営
 1 量的な拡大から質の向上へ
  高度成長のピークを極める
  石油ショックに打ち勝つ力が日本にはあった
 2 日本的経営方式のメリット
  廃墟の中で創意工夫を凝らした
  重い負担に経営者は耐えた
  日韓の経済力の差はなぜ生まれるのか
  ロボットの導入への拒否反応はない
 3 技術の進歩と環境保全
  「公害対策」への格段の進歩があった
  「煙突から出る七色の煙がなくなった
 4 周辺住民と全国民の強い支持
  大都市に清流が戻ってきた
  技術の向上は全企業も環境保全ももたらす
第5章 環境保全社会は日本の技術力なくして実現しない
 1 鉄鋼業の成功
  世界一の技術水準を達成
  日本の鉄鋼業が日本車の躍進を支える
  ハイブリット車がなぜ米国では実用化できないのか
  「ハイブリット車」を阻む米国の生産現場
 2 日本車が売れる理由
  日本車は中古市場でも値があまり下がらない
  車の品質の高さを決定づけるロボットの導入
 3 電力業の「格差」
  世界一の高品質の電力を供給
  配電・送電への設備投資が熱効率を高める
  世界で最も電力業の効率の悪い北朝鮮
  電力・ガスの使い放しが許される社会
  世界一「熱効率」が高い日本の電力業
 4 河川の清浄化と水の再生
  再生水の利用
  鉄くずの再利用でかなりの鉄鋼をまかなえる
  高品質の「再生てつくず」へのニーズ
  生活排水も再利用
 5 環境保全への貢献
  「日本的経営方式」へのメリットはいまだ生きている
  強制的に配置された機会や技術は定着しない
  技術も機械も人の使い方しだい
第6章 環境力が「豊かさ」を決める
 1 日本への期待
  大型建機は日本製品しか使えない
  日本製の中古は新車より高いこともある
  世界の急速な建設需要に対応する
  パイプラインも大型原発も日本に期待
 2 省エネの実現が「豊かさ」を生む
  ミタルはなぜ日本の製鉄会社を狙うのか
  先進国で減少し途上国で激増する消費電力
  デフレ経済だからこそ実現した省エネ
  デフレ下で達成された自由で豊かな生活
  デフレ下であるから可能な「環境保全」
 3 人口減少と環境保全の意味
  少数高齢化は日本だけではない
  激しさを増す人口移動
  社会主義下では競争を認識できない
  「環境保全」は人類生存の大前提
  世界一のゴミ処理工場
  日本の長寿化は環境保全・生活保全の賜物である

 私はどこでも、実に頷いて読んでいたわけですが、なかでも次のことに私はおおいに驚きかつ唸ったものでした。

 意外なことかもしれないが、「国家総力戦」が最初に最も原初的な形で展開されたのは、一八六一年に始まった米国の「南北戦争」である。
 この「南北戦争」を文学の面で最も正確かつ詳細に、同時に芸術的に表現したのが、有名なマーガレット・ミッチェル著『風と共に去りぬ』である。昭和一四年に最初に紹介された『風と共に去りぬ』を著者は読んで、きわめて強い印象を受けた。文字どおり「国家総力戦」によって「南部連合」は北部の「米国連合」に圧倒され、その国力の差が戦争の帰趨を決定したという事実が、きわめて明快にかつ詳細に、同時に芸術的に描かれていたからである。
 ミッチェル女史は、この「南北戦争」を記述するのに、その中心的都市であったジョージア州の州都アトランタを舞台として、そこで生活している南部連合の国民が、どのような経緯で戦争の被害をこうむっていったのかをきわめて丹念に、同時にまた詳細に、さらにまた芸術的に表現したのである。

 こうしたことを指摘できた人は慶太郎さんが初めてです。もう私は実に驚きかつでも充分に納得しました。

 もう私はただただ、こうして慶太郎さんをこの日本が持っていることにものすごく感謝するばかりです。私にはやはり、「長谷川慶太郎は、もうひとりの吉本隆明である」という思いがするばかりです。



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2008年03月19日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎ほか『戦後五十年 その思い出・集』」

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書 名 戦後五十年 その思い出・集
著 者 長谷川慶太郎ほか18人
発行人 笹塚文一
定価  1,200円
発行日 1996年7月吉日
読了日 2008年3月17日

 一昨日我孫子の自宅まで行く電車の中で読み終わりました。「まえがき寄せて『日本の送った半世紀』」という長谷川慶太郎さんの文章が、いちばん記憶に残ります。
 いつもどこでも述べられている内容なのですが、この本は今から12年前に出版されたものです。
 それで、とくに印象に残ったところは以下です。

 第一次大戦について、日本は「戦争契機」という認識しか持たないが、当時戦局の推移は連合国にとって安穏なものではなく、とくい主戦場となった西部戦線ではドイツ軍が勝利を収めるかと、誰もが思わずにおられないような危機が繰り返され、連合国の中核となった英国は、同盟国を総動員する努力を迫られた。その時、米国は英国の勧誘に応じて参戦したのに、米国よりも深い同盟関係にあった日本は、ついに英国の勧誘に応じて陸軍部隊の欧州戦場派遣を拒否してしまった。

 このことが、日英同盟の更新が拒否され、ひいては、昭和20年8月15日の敗戦につながっていることなのですね。
 20世紀は「戦争と革命」の世紀であったわけですが、21世紀は「平和と安定」の時代です。このことを、強く思いました。



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2007年12月29日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎・田原総一郎『日本の大逆襲』」

 日本の大逆襲―「改革」「格差」を超えて、新しい成長が始まる

 

 

 

 

 きのうの夜、『2008 長谷川慶太郎の世界はこう変わる』を読み終わったあと、すぐにこれを読み始めました。そして午前2時すぐに読み終わりました。

書 名 日本の大逆襲
    「改革」「格差」を超えて、新しい成長が始まる
著 者 長谷川慶太郎
    田原総一郎
発行所 PHP研究所
定 価 1,300円+税
発行日 2007年12月10日第1版第1刷発行
読了日 2007年12月29日

5ecdbb50.jpg 私はもともと田原総一郎さんのことは評価できない方でした。この対談でも、どうしても私は彼の言うことには納得できません。
 でも、「あとがき」で慶太郎さんが、

 意見の対立は、もちろん厳しい。だが、それはそれぞれ根拠のある主張だから、感情的な対立には繋がらないだけに、誠にすっきりしたものだった。

 うーん、慶太郎さんって、やっぱり優しいですね。私には慶太郎さんの言うことには、すべてその根拠を慶太郎さん自身が述べていてくれたのを感じましたし、事実読んできましたが、田原さんには感じられない、根拠がよく読めませんでしたね。
 ただ最後の「第7章」は、よく慶太郎さんに、これらのことを聞いてくれましたという思いで、田原さんに感謝します。

 以下がこの本の目次です。

第1章 自民党政権は終わるか;
第2章 「格差」問題をどう解決するか;
第3章 日本の農業は再生できる;
第4章 世界経済の行方と日本企業の戦略;
第5章 日本の銀行がなくなる日;
第6章 「中国」「ロシア」「イスラム」の読み方;
第7章 共産主義とは、どういう考え方だったのか 

 それから、第6章も実に面白いです。慶太郎さんが、神のことを、「私は不要です」とはっきり言いきっているところが、実に頼もしいです。
 それと、現在の福田内閣ですが、私はどうにも好きになれない感じを持っていましたが、この本を読みまして、もう少ししばらくの間、ちゃんと見ていこうという気持になりました。



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周の雑読備忘録「『2008 長谷川慶太郎の世界はこう変わる』」

長谷川慶太郎の世界はこう変わる 2008 世界を日本がリードする
書 名 世界を日本がリードする!
    2008 長谷川慶太郎の世界はこう変わる
著 者  長谷川慶太郎
発行所 徳間書店
定 価 1,600円+税
発行日 2007年11月30日初刷
読了日 2007年12月28日

 昨日八重洲ブックセンターで購入しまして、すぐに読み終わってしまいました。目次が以下の内容です。

第1章 グローバリズムは日本の大チャンス
第2章 もはや石油危機が起こらなくなった世界
第3章 中国の暴飲暴食が止まらない
第4章 世界のエネルギー地図に大変化
第5章 地球温暖化問題は日本に追い風
第6章 日本の重厚長大産業が世界のトップを走る
第7章 資源をめぐる世界的な大競争が始まった
第8章 日本とアメリカは史上最強の同盟国 

de821ab8.jpg いつも慶太郎さんの本は読んでいて気持いいです。ただ毎年11月には読んでいた本が、やっと昨日手に入れたわけです。私の住む王子では書店がないに等しいのですね。
 上の目次の内容が、この本の内容をよく表しています。もう大変に頷きながら読んでいたものでした。
 最後の章のそのまた最後に

 安部が「放り投げ」た後に小沢が「プッツン」で政局混乱

と書いてありますが、私は真っ先にこれを読んだものです。もう慶太郎さんの言う通りです。小沢さんも、私は「社会党じゃあるまいし、何やっているんだ」という思いでしたが、でも思えば、民主党は、鳩山さんも、菅直人もどうしようもないのね。でもこの二人も、民主党のすべての人たちも、小沢さんがいないと、どうにもならないのです。これで私は民主党って、どうしようもないなあ、という思いばかりです。
 それから、第七章の最後、「必要な技術は必ず開発されて人類はしぶとく生きる」のところで、メタンハイドレートのことが書いてありますが、このことも私は慶太郎さんから知ったことでした。早く、これが実用に使えている時を見たいという思いばかりがしています。



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2007年07月29日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『世界大規模投資の時代』」

世界大規模投資の時代―世界同時産業革命で日本に「超」長期好況が到来する
 昨日仕事先へ行きました電車の中でほぼ読み終わっていました。やはり私には電車の中が一番いい読書の場です。

書 名 世界大規模投資の時代
    世界的同時産業革命で日本に「超」長期好況が到来する
著 者 長谷川慶太郎
発行所 東洋経済新報社
定 価 1,500円+税
発行日 2007年7月5日発行
読了日 2007年7月28日

 この本で、いくつものところで、「そうだよなあ」と頷いてばかりでした。
 例えば、次の指摘です。

 東京はというと、二〇〇八年に一三号線が開通する予定であるが、その後は、というと、現在までのところ増設計画はないという。世界的には珍しいことである。(第2章 大規模投資の時代 5 進む世界の大都市再開発 地下鉄の建設ラッシュが進む)

 私は昔よく、早稲田の戸塚町(今は西早稲田)から、新宿まで都バスに乗ったものでした。あとは、高田馬場まで歩くしかないのです。そのときに、いつかそのうちに、ここの地下鉄が走るんだろうな、と思っていましたが、それが実に38年後なんですね。いや、他にも地下鉄をもっと走らせてほしいと思うのですが、さてさてどうなのでしょうか。
 おそらく、この日本でも地下鉄に限らず鉄道の深夜運転の希望が増えて行き実現するかと思います。そうしたときに、もっと鉄道網の拡張が必要なのではないかな。
 例えば、私は埼玉大学の学生だった頃、都営6号線が、大宮バイバスの上か地下かを走って、大宮まで鉄道ができるものだと思っていましたが、それはないようですね。思えば、たくさん夢想していたものです。
 次も始めて知りました。

 今、「デフレ」が定着する世界経済の基調の中で、BRICsの急成長が大きく関心を集めている。中国に次いでインドが、さらにブラジルが、さらにまたロシアは脚光をあびている。さらには、それに続く国として、「ネクストイレブン」と呼ばれるベトナム、インドネシア、トルコ、メキシコといった国々など、これまで経済成長の恩恵に浴することのできなかった多くの地域に住む地球人口の圧倒的多数を占める人たちが、本格的に経済成長の渦の中に自ら身を投じ。そこで大きな成功を獲得したいと考えている。彼らのそれなりの努力と同時にまたチャンスをうかがうという積極的な姿勢は、これから二一正気の世界経済に新しい特徴と、同時にまた際だった成長の原動力をもたらす最大の要因と考えて間違いはない。(第3章 世界経済大発展の基調が定まった 2 急成長するBRICsと新興開発国 日本生き残りの道は多品種少量生産にある)

 そして、このあとに書いてあります、愛媛県今治市の「タオルの産地」の解説ですが、もう私は驚き、そしてこういうことを書かれる慶太郎さんをもう尊敬してしまいます。他の方では、こうしたことに関心を持たないとしか思えません。
 それと「第5章 日本の技術が世界を支配する 4 世界が見倣う日本の環境保全技術 環境保全投資の効果が出てきた」に書かれている米国カルフォルニアのシュワルツェネッガー知事のトヨタ、ホンダのハイブリッドカーへの処遇には、もう大変なことを感じています。米国も変わらないとならないのだと確信します。
 ただ、この本は読んでいて感心していたばかりではなく、なんだか私にも勇気をもらった思いがします。やっぱり、いつもやってきていたこと、主張してきたことは決して間違ってはいなかったのだという思いです。(2007.07.29)



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2007年03月08日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『大動乱の世界と日本 2007長谷川慶太郎の世界はこう変わる』」

大動乱の世界と日本―2007長谷川慶太郎の世界はこう変わる
 この本は随分前に購入していたのに、家では読んでいることができませんでした。でもきょうは、世田谷へ行くとき、そこから市ヶ谷に移動し、さらに秋葉原へ行く電車の中ですべて読み終わりました。やはり、電車の中が私には一番いい読書の場ですね。
 しかし、いつものことなのですが、慶太郎さんの慧眼にはただただ感激しています。やはり私には慶太郎さんは、吉本(吉本隆明)さんと並んで、実にいつもたくさんのことを教えてくれる方です。

書 名 大動乱の世界と日本
    2007 長谷川慶太郎の世界はこう変わる
著 者 長谷川慶太郎
発行所 徳間書店
定 価 1,600円+税
発行日 2006年11月30日初刷
読了日 2007年3月8日

「第10章北朝鮮問題はほどなく金王朝の崩壊でけりがつく」は実に頷きながら読んでいました。北朝鮮の今のやり方を一番困っているのは、中国だという指摘は充分に納得できます。「北朝鮮問題はまもなく解決し、拉致問題も解決するだろう」という指摘が、早く実現されることを、私は切に切に希望します。
 大変にたくさんのことを学べました。また私は、この慶太郎さんの言われることで、私なりの私の見解をあちこちで述べていきます。



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2007年02月06日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『知識ゼロの数字でわかる日本経済のよみ方』」

 

知識ゼロからの数字でわかる日本経済のよみ方

 

 

書 名 知識ゼロの数字でわかる日本経済のよみ方
著 者 長谷川慶太郎
発行所 幻灯社
定 価 1,300円+税
発行日 2006年12月10日第1刷発行
読了日 2007年1月30日

 このごろ本屋に行かないから、本を知りません。だからひさしぶりに本屋に行くと必ず吉本さんの本と長谷川慶太郎さんの本を探します。この本を読んだときも実に嬉しい思いでした。いくつものことをここで知りました。
 ただし、今は5日夜遅くです。思えば、この本は1月の随分早く読んだはずですが、こうしてそのことを書くのも今になってしまいました。

 まだまだ若い情熱のある慶太郎さんをいつも思い浮かべ感激しています。
58bb7650.jpg それと北朝鮮の問題で、慶太郎さんの指摘を実に適確だなあ、と思いました。この世界の状況というか、日本をよび東アジアの状況は、慶太郎さんの言われる通り推移するだろうな、と私も予測します。
 ただ、何故か、慶太郎さんは、その本の1冊1冊が、私にとって、それほど「また読み直そう」と思わないのですね。これは何なのかなあ?
 いえ、答えはもう出ている気が私にはしています。

続きを読む

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2007年01月07日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『甦った日本経済のゆくえ』」

甦った日本経済のゆくえ

 

 

 


書 名 甦った日本経済のゆくえ
著 者 長谷川慶太郎
発行所 実業之日本社
定 価 1,400円+税
発行日 2006年11月22日初版第1刷発行
読了日 2006年12月19日

 これを読んでかなり内容に感激したので、ちゃんと読んだ感想を書こうと思って、ここに書くのが遅くなりました。ただ、ここはメモを残しておくだけのところだと思い返しました。また私の感激したことについてはまた別に書きます。
 そうしないといつまでも前に進まないのです。



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2006年08月08日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『超「格差拡大」の時代』」

超「格差拡大」の時代―価格破壊の「地獄」から抜け出せるのは技術力のみ

 

 

 

書 名 超「格差拡大」の時代
    価格破壊の「地獄」から抜け出せるのは技術力のみ
著 者 長谷川慶太郎
発行所 東洋経済新報社
定 価 1,500円+税
発行日 2006年6月29日発行
読了日 2006年8月7日

 これは実に読み応えがありました。これを読みながら、真っ先に以下の本を思い出していました。

   小野田猛史「環境の限界は技術が超える」

 これは1990年に出版された本ですが、

 環境を破壊する原因となる汚染物質は、簡単にいえば、投入されたエネルギーなどの資源が有効に用いいられなかった結果として生じるのであり、エネルギーを効率よく利用できる技術が開発されれば、汚染物質は自然に減少するのである。しかも、この夢のような話は、今日の日本においてすでに実現しはじめている。

 いわば、これと同じことが慶太郎さんがいわれています。もうあちこちのページの下辺を折りました。「これは書き抜いておかないとなあ」という思いなんですが、きのう読み終わったときに電車の中で、「でもこれを書き抜くのは少々大変だなあ」なんて思っていました。
 もうやはり、「インターネットにテキストが提示されていればいいなあ」でもそういうわけにはいかないですから、私がやらないといけないのですね。



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2006年05月17日

周の雑読備忘録『長谷川慶太郎の対局を読む「株」』

長谷川慶太郎の大局を読む「株」―王道をゆく投資
書 名 長谷川慶太郎の対局を読む「株」
著 者 長谷川慶太郎
発行所 ビジネス社
定 価 1,500円+税
発行日 2006年4月20日第1刷発行
読了日 2006年5月10日

「私があまり得意とはいえないところだからな」ということで、購入しても読み始めませんでした。でも、読み始めたとたん、面白くて、帰宅の短い通勤の中で読み終わりました。なんだか、あちこち書き抜きたいところばかりです。
「インドで活躍する日本企業」「『ポスト中国』のインド」のところは、前々から慶太郎さんが注目評価していたインドですが、やはりいいですね。私はインド独立に邁進したチャンドラボースをいつも評価し、小さな私たちに話してくれていた泣き父に、この章に書いてあることを語りかけたいです。「やっぱりインドは、この日本にとってもいい国、素晴らしい人たちなんだね」と。父はやっぱり、シンガポールでのインド独立軍の行進を見ていて、インド進行を
夢みたんだろうな(ただし、もちろんインパール作戦は私は嫌です、許せないです。あの馬鹿牟田口が嫌です。でも父がインパールに行かなかったから、私が生まれることができたのだ)。
 あちこち読みながら、たくさんのところで感激していました。私は慶太郎さんの口調に感激するのです。



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2005年12月25日

大展開する日本 2006長谷川慶太郎の世界はこう変わる

2006長谷川慶太郎の世界はこう変わる 大展開する日本
読了日 2005年12月20日
 毎年年末に読むこの「長谷川慶太郎の世界はこう変わる」はいいですね。いつ読んでも、すぐに慶太郎さんの生き生きとした視点を感じています。このところ続けざまに、慶太郎さんの本を読み続けましたが、どれも充分納得していました。
 指摘として、台湾の金持が盛んに日本の不動産を買いに来ているといいます。これはもはや、同じ中国人の中国本土が信用できなくなっているということにあるかと思います。

 独裁政権は、議会制民主主義国のように、そうやすやすと政権を手放したりしない。
 (中略)
 今回、北京政府は反日を抑えたが、それも政府の都合でだ。
 そういう北京政府だから、自分の都合一つで、「反台湾」も「反外国資本」も「反米」「反英」もありうる。
 台湾人は、反日暴動を、そう読み解いた。
  当然の正解だ。(第5章アメリカの中国封じ込めが始まった)

 私もこれこそが正解だろうと確信しています。これをよく判っていないと、大変にまずいですね。
「第10章日本経済に人不足の時代がやってくる」は、もう実に私はうなずいていました。実にこの通りです。「団塊の世代が一斉に退職したら貴重な経験が社外に消えてしまう」というのもよく判ります。この団塊の世代の経験者も大事ですね。そしてその経験をITを利用して、後輩に伝えることが大事なのです。
 その他、たくさんのいい指摘があります。読んでいて、ただただ慶太郎さんには感激していました。



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2005年12月17日

周の雑読備忘録「長谷川慶太郎『日本と世界の大潮流』」

日本と世界の大潮流―「デフレ」「原油高」「BRICs」の行方を読む
読了日 2005年12月16日

 帰宅の電車の中で実にうなずいて読んでいました。著者は私よりも21歳年上ですが、もう実に迫力ある内容で、同じく私の尊敬する吉本(吉本隆明)さんの迫力と同じように感動して読んでいます。
 もういくらでも書き抜いておきたいところがいくつもあります。
 日本が戦後、あれほど経済的に繁栄しながら、90年代に不況に出会ってしまい、今まで続いたのは何故なのか、それはいわば「インフレ」から「デフレ」の転換を、私たちが少しも理解できていなかったことに象徴されており、そしてそれは何故だったのかということが、慶太郎さんから、いわば初めて系統的に語られたと言えるかと思います。
 それを私は、「たしかになるほどなあ」という思いで考えましたが、同時にまたそれは現状の日本の経済情況、そして政治情況にも見事に映されているかと思います。やはり、もっとこの著者は読んでいく必要をひしひしと感じています。

 



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2005年10月24日

周の雑読備忘録「2006年長谷川慶太郎の大局を読む」

2006年 長谷川慶太郎の大局を読む―「日本国の世代交代」が始まった!
読了日 2005年10月19日

 全部通して2回読み終えました。読んだ日の翌朝、また朝の通勤の電車の中で読み返しました。これは読んでいて、今の現状への鋭い情況論を感じました。このこと、慶太郎さんの鋭さは前々から知っていたはずですが、とくにこの本で感じたものでした。この慶太郎さんが、今の日本にいるというのはいいことですね。もうとても嬉しいです。でもやっぱり私も、もっとたくさんのことを学んでいきましょう。もっとたくさんのことを知っていきましょう。



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