11042114 この人の生涯は、今回1927年10月20日〜2006年6月26日だと知りました。この著作はたぶん、昭和45年の夏ころ読んでいたのだと思います。
 最初にたしか、「全世界は、資本主義とスターリン主義に二分され支配されている」とか書いてあって(実はよく覚えていない)、私は「これはなんという馬鹿なことをいうのだ」と思ったものでした。でもそこにこそ感動したという活動家もいて、私はもうあきれ果てたものでした。資本主義とスターリン主義なんて、もともとまったく違うものです。そうして、それが並びたつのでしょうか。反帝反スタなんて、私にはただただスターリン主義を誉めているものとしか感じられないものでした。
 その大間違いの世界認識を堂々と書いてある著作です。私は、「黒田寛一『社会観の探求』」には読んで感動したものでしたが、この本にはただただあきれ果てていました。哲学を論じるときはいいが、現実の世界を把握するときには、まったく的外れのことしか言えないのだなあ、と思ったものでした。(2010.08.28)