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 私は夢の中で、進学教室の理事長をやっています。でも理事長といいましても、その進学教室はもう小さな規模でしかありません。
 新学期が始まるこの日、何人かのスタッフとアルバイトの講師と打ち合せをやっています。どういうふうにやっていくのかという確認の打ち合せです。

 私は実際に船橋に本拠を置いて進学教室をやっていたことがあります(ただしもう20数年、30年近くが経過しています)。日曜日のみの教室を千葉、船橋、市川、松戸で開催し、毎日夕方からの教室を船橋と松戸でやっていました。私は当初月曜日だけがお休みでしたが、そのうち月曜日は松戸へ行くことになって、休みの曜日はなくなるということで、やっていたものでした。
 夢の中での打ち合せが終わる頃、あるおばあさんが始めての小学4年生を入会させにきます。ああ、あれはお兄ちゃんが小6の生徒の弟だなとすぐ気がつきます。すぐにスタッフの女性が出て、応対しています。私も簡単な挨拶をします。おばあさんは私を信頼しきっているようです。だが、現実の私の心は、そんな信頼感に実に気がとがめているところもあります。「俺なんかでいいんだろうか?」

 いよいよ授業の開始です。私は「あれ、○○が来ていないな」と思い、突如気がつきます。「あ、俺はどうかしている。彼はきょうは松戸で、同じく新学期の開始なんだ」。そうです。きょうは、同じく松戸でも授業の開始日の新学期なのです。

 私は当初は理科を担当していました。だが、理科を教えるのは大変なのです。開成中学のあるときの理科の問題で、こういうのがありました(これも夢の中で思いだしているのです)。たしか以下のようでした。

 ある飛行機に乗っていたら、それが事故で、ある島へ不時着した。そこで棒を立て、その棒の影を見たら、このようになった(「このよう」というのはちゃんとその軌跡が書いてあります)。ここは一体地球上のどこで、そしてその棒の軌跡はこのあとどうなるのか。それを答えなさい。

 この問題で場所は、南回帰線(だから私は真っ先に「ヘンリー・ミラーかと応えたものでした)上の島というのはすぐに判るのでしたが、その後の棒の軌跡というのは、私には難しいのです。いや、講師でも実際に理科を教えていた小学校の校長先生や現役の先生でも、この棒の影の軌跡の答えがみな違います。

 でもそんなことを私は夢の中で思い出しながら、「○○が何故来ないんだ?」と私が思ったことをしきりに反省しています。「もう一つ大きな教室があることを、俺自身が忘れている」ということの反省です。でもきょう、あの4年生を新しく入れてくれたおばあちゃんの笑顔を思い出しています。その信頼に応えなくてはならないのです。

 そんな思いの中でさきほど目が覚めました。朝の6時でした。

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