将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:ご勅遣の物見役

1302210113022102  さすが福地源一郎は私にはさえていると思えます。でも加倉井隼人には源一郎の姿には驚きます。

「ややっ、福地殿。その身なりはいかがした。まるで味噌倉から這い出たようではないか」
「味噌倉のほうがまだましさ」

 その源一郎が最後には、次のようになります。

「ほう。大村さんね。官軍随一の軍略家と聞いているが、案外馬鹿だな」
 そう言うたとたん、ついに堪忍袋の緒が切れて、源一郎は溜間に躍りこんだ。

 これが私がさえていると思うところです。大村益次郎にも勝安房にも「ご勅遣13022004の物見役」ではないかと思われている六兵衛なのです。そんなわけはないのですが、源一郎が「案外馬鹿だな」ということが証明されることになるのでしょう。でもまた他の展開が開けるのかもしれません。
 また明日が楽しみです。

1302200113022002  ひさしぶりに福地源一郎が登場します。彼は伝馬町にパクられていたということです。この挿絵が源一郎なのです。

 羽織袴は汚れくたびれ、月代は浪人のごとく伸び、すっかり面窶れしているのですぐに誰とはわからぬが、よくよく見れば紛うことなき福地源一郎である。

 この源一郎がえらく怒っているのです。田島小源太がなんなく「源一郎の腰から造作もなく脇差を抜き取った」という。源一郎は刀なんか(ここでは脇差ですが)使えないのですよ。

「このなりを見たまえ。僕はその伝馬町の牢獄に、かれこれ一月近くも放りこまれていたのだ」

 そうなんだ。これから福地源一郎は新聞も大いに出していきますが私が浅田次郎「黒書院の六兵衛」(264)で書きましたように、

「そんなことだから、あとでパクられちゃうんだよな」と私は言います。いや逮捕されても、そのあとが問題です。今も、朝日、読売はありますが、福地の新聞はないではないですか。

と思うのです。
13021909 さて、この源一郎が前回浅田次郎「黒書院の六兵衛」(274)で勝安房が言ったことで、「天朝様がご勅遣の物見役」ということになっているのです。
 これであっさり源一郎がそれを簡単に覆してくれるかなあと期待します。

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