1302250113022502  今日も福地源一郎の話が続きます。だが少し私はこの的矢六兵衛に関する話にはがっかりしてしまいました。これでは、今までの六兵衛の徳川慶喜説や天朝様の物見役説とそう変わりないように思えてしまいます。でもとにかく見ていきましょう。
 茶坊主がいいます。それを聞いて源一郎がいうのです。

 僕はそのように言われて初めて、この話そのものの怪しさに気付いた。

 そして、そのあと六兵衛が次のようにいうのです。この回の最後の源一郎のいう内容です。

 的矢六兵衛は、イギリス全権公使ハリー・スミス・パークス卿が差し向けた密偵。すなわち、ビクトリア女王の勅命を奉じた「スパイ」なのだ。

 これも私には今までの説と変わりない13022313ように思えます。ただし、今度はいささか話が大きくなっているように思います。的矢六兵衛の不思儀さが、世界的になるというのでしょうか。
 さてまた明日からは、この話を聞いていきます。