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 今王子の同じマンションに住んでいます長女の家族は、きょうは彼の実家へ行っています。買い物もあるようです。
 それで午前中に、私のところへきて、バルサンを仕掛けているから、あとで見てくれといいます。特別に私がやることは何もないのですが、もしもなにか事故でも起きていたら大変です。
 長女の家は、お隣が引っ越したので、まったくの空室ですから、そちらにいるゴキブリが移動してきたらしいのです。それで、きょうの大規模なバルサン作戦となりました。
 私はまさかとは思いましたが、ひっとしたら家に入ったら、累々としたゴキブリの屍があるかと思っていました。「それを俺はかたずけないといけないな」。
 でもでも、部屋に入ったら、あちこちにいくつかのバルサンはありますが、ゴキブリの死骸なんか、何もありません。みんな察知して逃げてしまったのかなあ。
 なんだか、少し拍子抜けしてしまいました。
 まあ、でもこんなものなのかなあ。

 しかしいつも思うのですが、女性って、この「ゴキブリ」ですごく騒ぐよね。なんでなんだろうか。昔、どこの女性のアパート行きましても、このゴキブリ騒動が大変でした。もう大変な騒ぎになります。
 私なんかは、ゴキブリはなんといいましても殺虫剤よりは、なにかで叩いて圧死させるべきだと思っていたものです。よく叩いて殺していたものでした。
 私が大昔府中刑務所に勾留されていたときに、実に府中刑務所のゴキブりはでかいのばかりなのです。夜寝ていると、ときどき大きなゴキブリが顔にかかってくることがあります。私はもう頭にきて、よく帚をもって追いかけ回して殺していました。
 そうして声を挙げて、あちこちを叩いていると、看守が「おい、5004番何しているんだ」と詰問しますから、「今ゴキブリと戦っているんだ」なんて言い放って、そして叩き殺していたものでした。
 その他、小さな狭いアパートの部屋でも、ゴキブリを殺していたのをたくさん思い出します。
 あ、そうだ、北海道の人はゴキブリという存在を知らず(北海道にはゴキブリがいないといいます)、その友だちの何人かは、「このコウロギは飼ってやっているのに、鳴かないな。雌かなあ」なんて言っていたものでした。私は何度かそういう函館の友だちに、「これはゴキブりだ、すぐ殺すぞ」と言っていたものでした。
 バルサンで、昔の学生時代を思い出していました。

 実はね、こうして簡単に書いていますが、私はそのゴキブり騒動を細かく思い出していました。府中刑務所のことも詳細に思い出しましたが、学生時代にあちこち行きました、女の子の部屋でのゴキブリ騒動も思い出します。あんなに鋭いしっかりした女性であっても、ゴキブリが出てくると、なんであんなに嫌がり、恐ろしがるのかなあ。人間がまだ人類でない生物のときに、その頃の私たちの雌は、ごきぶりにかなり怖ろしい目にあったのでしょうね。
 またどこかの飲み屋で、このいくつものゴキブリ騒動の話をしようかなあ。

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