将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:オデュッセウス

 ここの「愛した女」ということで、このところ以下を書きました。

イアソンの愛した女、メディア
パリスの愛した女、ヘレネ
アイギストスの愛した女、クリュタイムネーストラー
オデュッセウスの愛した女、ペーネロペー
アイネアースの愛した女、ディードー
世界の愛した女神、アプロディテ
アレクサンドロス大王の愛した人間、ヘファイスティオン
カエサルの愛した女、クレオパトラ
ローマ皇帝ネロの母、アグリッピナ

11033024 最初は神話伝説上の人物(つまり書物上では描かれていますが、歴史上では実在は確認されていません)で、最後の三人だけは、歴史上に実在した人物です。
 いやそれで、ここの書くこととは関係ないいのですが、昨日しきりに思い出していたことがあります。

 プルタルコスのことなのです。
 プルタルコスは、紀元46(47、48年頃とも言われます)年から127年までローマ帝政のもので生きていたギリシア人歴史家です。対比列伝が膨大な著作であり(プルターク英雄伝と言われています)、私は高校1年の冬に岩波文庫で全12冊読みました。
 ところで、でもこの作家には、他にも著作があるわけで、その中に、『倫理論集(モラリア)』というのがあります。この内容をしきりに思い出していたのです。
 その中で、オデュッセウスがトロイア攻略に成功して、船で故郷に帰るときに、トロイアを応援していたある神(この神は誰だったかな?当然ポセイドーンかな)の嵐で、オデュッセウスの船がある島に難破して、その島では、たくさんの部下たちが獣に姿を変えられてしまうのです。
 その獣になってしまった部下たちと、オデュッセウスが会話するのですが、驚くことに、その部下たちは、獣に変わったことを嘆いてはいないのです。むしろ、人間よりも獣のほうがいいというのですね。そのときの会話内容が書いてありました。
 そのことをしきりに思い出したものです。

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11032719  トロイア戦争がギリシア側の勝利で終わり、勝利したギシリア側の英雄たちは帰国するのですが、それぞれにはみないくつもの帰国物語があります。その最大のものが、このオデュッセウスが大変に苦労して海上をさまよい、もう夫は死んだものとしてたくさんの求愛者が来る中、苦心してそれを妻が排除している中にこの夫が帰ってくるのが、『オデュッセイア』です。
 このオデュッセウスの故郷の島がイタケーで、アドリア海の小さな島です。私は昔沖縄で働いていたときに、いつも休みの日にいくつか訪れたりする小さな島を、このイタケ島のようなものなのかなあ、と思っていたものです。おそらくは、ギリシア文明の最初のミケーネ時代にはけっこう栄えた島だったのでしょう。
 私は『イーリアス』は中学2年のときに読み、『オデュッセイア』は高校2年で読んだものでした。『イーリアス』は呉茂一の訳で、『オデュッセイア』は高津春繁の訳で読んだものでした。
 私はどうにも、このオデュッセウスという英雄が好きになれませんでした。トロイアを木馬の計で陥落させるなど、どうしても策略ばかりの英雄だと思われます。私には好きになれない人物なのです。
 だが、この妻のペーネロペーは実に好きになれます。あ、こんないい奥さんがいるんだ、ひょっとしたらオデュッセウスもいい奴なのかもしれないなあ、と思ったものでした。(2011.03.28)

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